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事業会社のマーケターがベンダーのマーケティングに踊らされてどうする? しっかりしてくれ。

「このツール導入しなきゃ、うちやばいですよ」って口癖のように言うスタッフは馬鹿。

昨今、流行りのビジネスツールやセールス、マーケティングツール(ツールはソリューションでもサービスでもいいのですが)を見つけては「このツール導入しなきゃ、うちやばいですよ」っていう人が多いし、そういう話も会話も聞くことがある。私「ま、まぁ、待てよ。」と。
理由を聞くと「競合A社も入れてる(導入してる)」「親会社も入れてる」「競合B社も入れるそうだ」だから「うちは遅れていますよ」と。「乗り遅れていいんですか?」と。もっと詳しく聞くと、その情報源はマーケティングメディアで紹介されている導入事例だったりすることも。。

これでいいのか?何踊らされてんだマーケティング担当者が?

まず課題があって、その解決手段としての「ツール導入」が本来であって「導入が目的」であってはならないわけですが、こういうケースが非常に多い。課題やゴールが不明確なのにツールだけを導入してしまうと、定着もしないし成果にもつながらないから時間と金の無駄だと断言したい。

できること、今やらなきゃいけないことの整理

「いや、だってS社のツールだとこんなことや、あんなことまでできるんすよ?なんで反対するんですか?」
私→「、、、、」「ま、まぁ、待てよ。」と。

目的地に移動する話で、例えてみたいと思います。

今:東京駅にいる
ゴール:東京ディズニーランドになるべく早く行くこと
条件:自力で行くこと(運転してもらう乗り物は除く)

今、東京駅にいるとして東京ディズニーランドになるべ早く自力で行くことがゴールだとして、飛行機で行くか?電車で行くか?自分の車で行くか?自転車で行くか?徒歩で行くか?手段は様々ですが、条件は「自力で行くこと」なので、普通に考えたらまぁ、免許があれば車でしょう。

ここで、「飛行機でしょ?」って言う人がいたりするんですよね(笑)で、だいたい「海外のディズニーランドにも行けるよ」とか、「一番早いでしょ」とかが理由だったりするんですけど、ゴールは「舞浜だよ」と。そもそも運転できるんですか?と聞くと「パイロット(SIER、代理店とか)を雇えば行けるじゃん」とか言うんです。

飛行機の例を整理します。

今やらなきゃいけないこと:東京ディズニーランドになるべく早く行くこと
できること:海外のディズニーランド

つまり”できること”はゴールではないという話です。行くだけならどう考えても免許があるなら車だし、自転車でも無理ではないですよ。今使ってるツールがあるなら、それでいいかもしれないし、乗り換えるとしても、今やらなきゃいけないことに対して適切かどうかは考えなくてはならない。

ベンダーのマーケティングに踊らされるな、つか勝手に踊るんじゃない(笑)

結論としては「自社のビジネス規模に合わせて、自社の課題にあったツールを導入し、課題解決までちゃんとつなげていきましょうね」「必ずしもメジャーなツールである必要はないよ」と伝えたい人が周りに増えてきたので書いてみました、っと。

展示会でテンガロンハットかぶった女性にノベルティと資料もらってちょっとうわずちゃったとか、お笑い芸人がCMにでていたとか、タクシー乗ったらふくらはぎバチコーンってやってる動画みたとか、それはそれでいいのですが重要なのはメジャーかどうかではない。だから「このツール導入しなきゃ、うちやばいですよ」とか言うのはやめてね。

そう思いますよ、私は。

by tkhkmtk