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逃げ

これは逃げかどうか

今までなんだって全身全霊やってきたのに
1つだけどうしても頑張れなかった事がある

それはしっかりと働くという事

高校生の頃からアルバイトも沢山して
どれも嫌だった記憶は無い
直ぐにやめた記憶も無い

短大を卒業して、上京し専門学校へ入り直した

専門学校はわがままを言って入れてもらったので
親との約束で家賃光熱費、少しの食費だけ貰い
あとは自力
アルバイトで交際費被服費食費をどうにかした

多少学費の安い夜間の専門学校を受けた
夕方から学校に行き
学校が終われば朝までアルバイトをした

その時も逃げては無い
2年間やりきった
自堕落な生活をしていた部分もあったが
学業とアルバイトと私生活と目まぐるしく
刺激的な日々

学業優先のはずが
働かなければ食べられない遊べない可愛い服も買えないとなると
アルバイト中心になる事もあった

他の頑張る友達より私は甘えもあった

そして就職が出来なかった

就職活動中に
これは本当にやりたい事だったのかと悩み
到底手の届かないような所を受けて撃沈した

学校の友達は私よりみんな素敵で輝いていたし
他校同じ道を目指す人達も輝いていて
自分よりみんな上の場所にいるみたいで
いつの間にか自信も砕け落ちた

情熱も本気も違う事が明確で
好きな事にしっかり向き合ってきた人と差が出来た

ますます分からなくなる
自分の未来も分からなくなった

夢かお金か

私の夢とは自分が学生生活を長く送る為に
調子よく作り上げた夢だったのか?
この2年間は何だったのか?

二つも学校にも行かせてもらったのに
何という親不孝者だろう

とにかく免許をしっかり在学中に取得し
卒業後はフリーターを選んだ

ここで私は現実から逃げた

フリーターになり初めての業種のその職場は
学ぶ事もあり楽しかった

一年フリーターをしてキッパリやめて
逃げた業界に就職をした

低賃金に長時間労働
楽しみをその都度見つけて越えた
楽しい日もあった

他店舗のお姉様に嫌われていたので
他店舗にヘルプの日は新人イビリがキツかった

そんな事には負けないし
私も嫌いだったからあからさまに避けて
そのお姉様に何かを教えて貰うことは無かった

だんだんそのうち笑えなくなって
今日1日だけ頑張ろう、あと1日がんばろう
今日辞めよう
明日だけ頑張ろう、いつやめようが続き

今日だ!
と思った日の業務終了後にオーナーに電話をして
早稲田通りの隠れたオシャレなカフェで事情を話し
翌日退職した

中途半端で逃げた
店が嫌なら別の店に就職すればいい

頑張れない私はたくさんの逃げ道を作り
言い訳を作り
この業界への憧れは無かった事にしたかった

そこからまたフリーター生活が始まった
どこの派遣先でも楽しくて
どこでも無駄はなくて
色々な人間模様があって忘れられない日々だった


フリーター生活が上手くいく程
心のどこかでいつも就職してない事を恥じていた


就職しなくても女性は家庭に入れば幸せになる
という安易な考えもあった


巡り巡って
今逃げた事が目の前に来ている

私の中で法則があって
自分の人生で必要な経験からは逃げる事が出来ない
逃げとなった事は容赦なく何度も襲ってくる

必要な経験や山を越えるまで
逃げる事は出来ないと思っている
いつかは必ず対峙しなければならない

22歳
私が逃げた、しっかりと働くという事

今、目の前に来ている
逃げた業種に今向かおうとしている
逃げたけど今もとても好きな事

自信は何も無いけどもう一度向き合う事で
何か得て、自分も助かるかもしれない

難しい事は二の次で
実はすごく楽しいかもしれない

未来が変わるチャンス
気負わず私らしく

とりあえずチャレンジ





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