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読んでみたい

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私も読んでみたい!と思った読書感想文など。
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楽しく読めて難しくない!『枕草子』オススメ5作品

 ・学校に行っていたのに、居眠りして古典の授業聞いてない  ・「枕草子?春はあけぼの…やった…よな?」くらいしか知らない  ・文法や教科書みたいな堅苦しい内容を読むとしんどくなる 私がまさにこれ!学校にはほぼ、弁当食べるためと居眠りするために行っていたようなもの(ドヤ顔で書いているけど、誇れることじゃない)。 大人になってから『枕草子』に興味を持って、もっとたくさん読んでみようと思った時に本探しに苦労…。本屋大賞みたいに話題の本じゃないし、好きな人も少ないから、どれがオス

スイスイさん著「すべての女子はメンヘラである」を読んでメンヘラになりたかった自分に気づいた時点で私はメンヘラだった

メンヘラ(men-hera) メンタルが弱く、感情の起伏が激しい人のこと。主に恋愛においてその圧倒的な「重さ」を発揮する。 本日、こんな書籍が発売された。 「すべての女子はメンヘラである」。タイトル強(つよ)。 対する私は『メン強』だ。メンタルめっちゃ強い人。レンタルなんもしない人の遠い親戚だと言われている(私の中で) 実際、今まで交際してきた人全員から「メンヘラとは真逆だよね」と言われてきた。連絡取らなくても全く問題なし。彼氏が女友達と海外旅行に行こうが付き合ってる

どうして、学ぶの?|数学ガールを読んで

息子から、塾の宿題について質問された。「これ、どうやって計算するの?」 簡単な1次方程式。数学が苦手な私にも、これくらいは分かる。 でも、困ってしまった。なにしろ小5の前では、1次方程式として解いてはいけないのである。 それに私は、「私がなぜこの計算ができるのか?」がわからなかった。解き方は知っている。でも、解き方を説明できないのだ。……どうしようとなったとき、ある本のことが頭の中に浮かぶ。 『数学ガールの秘密ノート/学ぶための対話』。 数学ガールは、数学が好きな高校生

【完全版】西洋出版史に興味がある全員に読んで欲しい15冊

Twitterで西洋出版史たん(@publishtan)というアカウントを始めて1年少しが経った。 もう趣味に近いのだが、中世ヨーロッパ(特にイタリア)における印刷、出版の歴史を勉強し、発信するためのアカウントだ。 西洋出版史と言うと歴史色が強く、紙の本が前提であるように見える。 しかし、実際のところは現代の諸問題を解くアプローチとしても非常に有効な情報史、コミュニケーションしと言っても良いのではないかと考えている。 関連するキーワードは以下のように、多岐に渡るからだ。

『一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書』を読んで

むずかしい本あるある。 *いまどこを読んでいるかがわからない *「誰が」言っているのか見失いがち たとえば泉鏡花の『草迷宮』は意図的に主語を曖昧にさせてあるのて苦労して読みました。 歴史の教科書も言われてみれば構造的にわかりにくかったかもしれません。公立高校教師の著者は、その課題感から、 ①なるべく一直線で語る ②主役はぶらさず固定する ③年号は後で覚える といった工夫を施します。 実際、その授業は好評を博します。リクエストを受けてYoutube動画で紹介したと

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人生の最推しとの馴れ初めを語ります。

子供の頃に聞きたかった読書感想文の話 感想文[だれでも書ける最高の読書感想文 (角川文庫)齋藤 孝]

大人になるつけて、いや~その話は子供の頃に聞きたかったな、ということがよくある。例えば、世の中に存在するお仕事はどんなものがあって、そのためにはどんな勉強をしてくるのがいいのか。子供の頃は、身の回りにいる大人(両親や学校の先生、テレビでみる有名人)から働くということを伺いしるしかない。子供のなりたい職業がYoutuberやスポーツ選手なのも、大学生の就職ランキングで上位に上がるのがTV-CMの多い大手企業や、食品など身の回りにある商品を扱う企業なのもよくわかる。 読書感想文

読書感想文【読書について】小林秀雄

昨日はSNSの洗礼を受けた。 私は慣れないツイッターにとある番組の 意見を書いていたのだが 知らない誰かの逆鱗に触れ ポアされました。 チーン。。。 ツイッターに関しては ほぼよくわからないまま 要するにルールをあまりわからず さらに匿名だという事もあり 気を使わずにツラツラ呟いていたのが 問題だった。 後から鍵をかける事などを知ったが 時すでに遅しである。 内容がくだらなすぎて noteのネタにもならない。 タイトル『ツイッターでポアされた話』なんて 愚痴と悪口

旅の道しるべにしたい一冊と出会えた夜

 台風の影響でネットが使えない間、積読していた書籍を幾つか読了した。 今日はその中の一つ、吉本ばななさんの作品をご紹介したい。  私という人間の輪郭の一部は、間違いなく吉本ばななさんの作品でできている。「キッチン」「ハゴロモ」「TUGUMI」「デッドエンドの思い出」、ちびがお腹の中にいる時に読んだ作品「イルカ」も、とても思い出深い。今回読み終えたこちらの作品も、私にとってかけがえのない1冊となった。 「人生の旅をゆく3」吉本ばなな作  幾つかの短いお話をぎゅっと詰め込んだ

絵本って高くない? と感じていた未熟さを恥じています

心から恥じています、という備忘録。 早いもので息子が2歳になり、これまで「ごぶごぶ」とか「ばー」「ぷくぷく」の音や、認識しやすいはっきりとした色づかいが中心だった絵本から卒業した。乳児の認識できる音や色が緻密に計算されたこれらの絵本は、物語や登場人物的なものがないゆえ、大人の私にとってはなかなか退屈で、眠気に襲われた実績も多数、、、(申し訳ない) ところが、子供が1歳半を超えた頃から、絵本の中で起きている状況をそれなりに理解できるようになった。雨が降るとか、パンケーキがで

青春を言語化したらこんな感じ

坂木司さんの『夜の光』を読んだ。 もともと坂木司さんの本は中学生の頃からよく読んでいたが、学生が主人公の話は珍しいような気がする。 ゆるく活動している天文学部の同期4人それぞれの視点からの短編と、卒業後の短編で構成されていてとても読みやすかった。 読み終えて不思議と懐かしい気持ちになった。高校生ならではの進路に関する迷いや、親との衝突で抱えたモヤモヤ、あの頃にしかなかった放課後の景色は私自身も経験してきたことで、あれらを言葉で表すとこうなるのか、と感心さえしてしまった。