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virginwolfの詩

21
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ノータイトル

令和元年12月1日

遠くなってしまった
愛をここに戻して
泣いた分だけ笑いたい
消えた日々の分笑いたい
涙は枯れたら水も出ない
頬が引き攣り水は出ない

心が腐ってしまったら
手も足も腐ってくる
射す陽が眩しくて出れやしない
毛布が恋人に変わった
誰にも上手く合わせられない
言葉は武器になり傷をつける
ごめんねと言うことさえ
難しくなってしまったら
心聞かずして自ら離れる

寂しいの

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黄金の頬の色、草むらのみどり

黄金の頬の色、草むらのみどり

最後の色
子供たちの
掴んでる色
もう決して
触れられない色
毛布のはじっこを
噛みしめて眠った夜の色
うなじに香る
おひさまのオレンジ色
つむった目の奥に
広がる無限の
あの色
そう、
あの色

The last color
Children
Color you are grabbing
Never again
Color that can not be touched
The edge of

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ノータイトル

ノータイトル

雨が降る

上から水が落ちてくる

息苦しいさを感じる

空気中の殆どが水で

溺れそう

溺れたナイフは

錆びる

溺れるナイフは

水中で錆びる

どこまでも

溺れて、溺れて

もう世界から消えてしまって

父に会いたい

生きてる時に

何も言えなかった

言葉を言いたい

愛してた、と

愛してる、と

神の横で寝

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夜

夜だ
夜の真ん中だ
雨が鳴いてる
夜が呼んでる
風が歌う
人のいない世界
夜だ
夜の真ん中で
雨が狂ってる
風で踊ってる
人の知れない世界で
夜はいつも優しいかい
時間は君の味方をしたかい
夜はいつも優しいのかい
時間は過ぎるだけじゃないのか
夜に泣くならば
夜は受け止めてくれよう
時間に頼るならば
時間は見過ごしてくれよう
家の中
寝室の中
そこならば
夜は確かに包んでくれる
安心をくれる
夜は

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バラバラバラバラ

バラバラバラバラ

落として
言葉を落として
落として
罪を落として
落として
人を落として
落として
愛も落として
若者が勘違いしながら
ふざけあってキスするように
今ならもう一晩を簡単に預けても良いのだもの
愛を落とすんだ
簡単に
バラバラ
バラバラ
バラバラ
間違えた場所に
必要の無い爆弾を
バラバラ
バラバラ
バラバラ
何も要らないの
誰も入らないでと蔓薔薇で塀を囲った女の子の空の上にまでも
バラバラ
バラバ

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