マガジンのカバー画像

virginwolfの詩

21
ここには詩だけを。
運営しているクリエイター

#poem

「No title」

「No title」



探してあげる
見つけ出してあげる
口と口
手と手
ピッタリ凹凸が
はまり込む形
鼻と鼻
息と息
少しズラして重ねて
合致した日
半身を見つけた日
半神だと信じた日
探してあげる
見つけ出してあげる
枯れて土へ還っても尚
永遠に続く
合致した日
空気の中に生き残る
消えはしない

探してあげる
見つけ出してあげる
目と目
手と手
血と血
半身よ半神は
忘れ去られた言葉だ

もっとみる
マニュキュア

マニュキュア

マニュキュアが
乾くまでの
たったの
15分を
我慢できない
爪に塗られた色は
自分のための色
美しく成功させたいのに
たったの
15分を
私は我慢できない
相手の返事を待つのも
我慢できない
長い沈黙の中で
想像があちこちへ
散乱するから
マニュキュアを
待つように
恋文の返事も
待てば良かった
いつも待たない
いつも待たない
急いで生きてる
何に向かってるのかと
ふと気がつくが
何もかも早くて

もっとみる
ここに天国 外は地獄 空に貴方

ここに天国 外は地獄 空に貴方

笑ってみた

笑えた

空にかけた橋から

会いたい人が降りてくる

上手く笑えた

会いたかったの

言えるのはそれだけ

時間は2分

ウルトラマンかよ

後ろ姿をミオクル

空の橋が消えてく

見えなくなる

見えなくなる

手をぎゅっと噛んで

堪えて

私も家に走って帰る

振り向きもしなかった

後ろ姿は凛としてて

もっとみる
ベアーフット(Bare feet)

ベアーフット(Bare feet)

私の薔薇
美しく
私の世界
悲しく
私の花
逞しく
私の人生
激しく
苦しい
何もかもに
疲れた時
靴を脱いで
花も捨てて
私は立ちたい
還元の海の前に
靴も脱いで
素足になり
ベアーフット(Bare feet)は
砂を感じるだろう
その時私の心は
何を映す
私の愛
あなたの愛
薔薇への愛
花への愛
鳥への愛
自然への
地球への
愛が全てを支配する
愛が全てを狂わせる
正しい道に誘う愛もあれば

もっとみる
夜

夜だ
夜の真ん中だ
雨が鳴いてる
夜が呼んでる
風が歌う
人のいない世界
夜だ
夜の真ん中で
雨が狂ってる
風で踊ってる
人の知れない世界で
夜はいつも優しいかい
時間は君の味方をしたかい
夜はいつも優しいのかい
時間は過ぎるだけじゃないのか
夜に泣くならば
夜は受け止めてくれよう
時間に頼るならば
時間は見過ごしてくれよう
家の中
寝室の中
そこならば
夜は確かに包んでくれる
安心をくれる
夜は

もっとみる
バラバラバラバラ

バラバラバラバラ

落として
言葉を落として
落として
罪を落として
落として
人を落として
落として
愛も落として
若者が勘違いしながら
ふざけあってキスするように
今ならもう一晩を簡単に預けても良いのだもの
愛を落とすんだ
簡単に
バラバラ
バラバラ
バラバラ
間違えた場所に
必要の無い爆弾を
バラバラ
バラバラ
バラバラ
何も要らないの
誰も入らないでと蔓薔薇で塀を囲った女の子の空の上にまでも
バラバラ
バラバ

もっとみる
最後のキラ

最後のキラ

最後のキラ

初めにするのは
まず深い眼差し
それと
風向きによって変わる
髪の毛の行方

君たちはまだ若くて
なにも怖くない
指の間を風が逃げる速度で
昨日も今日も殺してしまうね

大事なのは
勢いだけだと思いがち
確かにそれも大ありで
お互いなにを求めても
あげれるものなんて
ほんのちょっぴり

君たちはまだ恐ろしい子供で
自分の世界だけしか
認めないのだから
それはそれで、よし

最後のキラ

もっとみる
アイ・アム・バージン

アイ・アム・バージン

風呂に入って
全部洗い流して
汚いキスも
安い愛も

愛が残した傷跡たどり
たった1人で泳いでいく

あーアイアムバージン
んーアイアムバージン

嘘に流され
行き着く先は
安い笑顔と
返す手のひら

愛が落とした傷跡たどり
たった1人で向かい撃つ

あーアイアムバージン
んーアイアムバージン

2016/08/07 #poem #詩人 #詩 #歌詞 #音楽 #virginwo

もっとみる