ヘルベティカ森本

スイス大好き・ワイン大好き、スイスワインのエバンジェリストを目指しています。スイスワイ…

ヘルベティカ森本

スイス大好き・ワイン大好き、スイスワインのエバンジェリストを目指しています。スイスワインの豆知識やスイスの人々、私のスイスへの思いを綴ってまいります。 https://www.vinumhelvetica.com/ 日本ソムリエ協会認定ソムリエ

マガジン

  • スイスでワイン造ってるの?

    スイスの虜になり全26州を巡るうちに、スイスワインの美味しさに感動。 脱サラしてスイスワインのインポータ―に。 味だけでなく理念と哲学に共感したワイナリーから直輸入。 マガジンではワインのみならず、スイスの人たちや暮らし、文化などを綴る。 スイスのエバンジェリストを目指して活動中。

  • スイスワインとマリアージュ

    スイスワインを中心にワインと様々な料理のマリアージュをご紹介します。

  • ソムリエ試験奮闘記

    スイスワインに命をかけているヘルベティカ森本の「聞くも涙、語るも涙」のソムリエ試験奮闘記です。 受験しようと思ったきっかけから、一次、二次、三次と難関を次々に突破していく痛快おもしろマガジンです。

最近の記事

通関奮闘記2024 (スイスでワイン造ってるの#74)

これまで折りに触れてワインの輸入通関の流れ等を綴ってきました。 今回(2024年10月)の輸入ではびっくりする様なやりとりを検疫所と続けたので、これは何としても記事にしなければ!と思ったので綴ります。 聞くも涙、語るも涙の通関奮闘記やで〜 最後まで読んでな〜 それは1通の照会事項から始まった娘ちゃんたち(ワインのこと)が、神戸港に到着し、最初の関門は検疫所の書類審査です。(なんか、ミスなんとかコンテストみたいやな) 最初に来たのが「スパークリングワインのガス圧を確認でき

    • 昭和感ただようスイス?(スイスでワイン造ってるの#73)

      スイス好きが高じて脱サラしてスイスワイン輸入業を始めたほどスイスやスイスワインが大好きなぼく。 なんでスイスが好きになったのかというと、コレ!という理由が思いあたらへんねんけど、今になって振り返ると、初めてスイスを訪れた1990年代末から2000年代初頭のスイスでなんか懐かしい感じ、いわゆる「昭和感」を感じられたからやないかなと思います。 まじめに働く人々、お店や駅で気軽に赤の他人とおしゃべりする老若男女。 日曜日には閉まってしまうお店(今でも駅前スーパーやガソリンスタンド

      • デパート催事出店奮闘記 (スイスでワイン造ってるの#72)

        なんの経験もコネもなくスイスワイン輸入業を始めたぼくにとって、起業したばかりの頃はデパートで取り扱ってもらったり、催事出店は憧れの的でした。 「どないしたらバイヤーと知り合え、デパートと取引できるんやろ〜」と悶々としていました。 ということで、今回はデパートの催事出店に至った経緯や出店した時の苦労話をつづります〜 当たって砕けろ ある日「大阪でワインといえばH百貨店」と言われるH百貨店*のワイン売場にふらっと立ち寄った時のこと。 さすがH百貨店、他店ではお目にかかれ

        • シュナップス輸入顛末記 (スイスでワイン造ってるの#71)

          スイスワインの殿堂を目指すヘルベティカ。 これまでスイス固有品種やいろんな産地の可愛い娘ちゃんたちを輸入してきました。 このたび(2024年1月)グラウビュンデンのシュナップスを輸入しました。この娘ちゃんはワインではないのですが、ワインの姪っ子とも言えるお酒です。 ということで、今回はシュナップスちゃんの輸入顛末記をつづります〜 シュナップスとはシュナップスってなんやねん?という方に向けて、まずはシュナップスのお勉強から。 シュナップス( Schnaps)とは「果実を原

        通関奮闘記2024 (スイスでワイン造ってるの#74)

        マガジン

        • スイスでワイン造ってるの?
          73本
        • スイスワインとマリアージュ
          9本
        • ソムリエ試験奮闘記
          4本

        記事

          メルロの血が流れる男 (スイスでワイン造ってるの#70)

          2022年に当時のスイス大統領カシスさんが来日し、面会した際に「このワインええで〜」と教えてもらったワイン。 生産者とメールや電話でのやり取りを1年以上経て、やっとやっと取引できることになりました❗️ なんでもカシスさん、このワインを各国外遊の際にお土産として持参されていたのです。 スイスの大統領が手土産に選んだ超特級のワインでっせー、サンプルワインを飲んだ時の唸る美味しさ、感動ったらなかなか言葉に出来まへ~ん。 ということで、今回は大統領御用達のワインを造っているワイナリ

          メルロの血が流れる男 (スイスでワイン造ってるの#70)

          えっ! 税金取られるの? (スイスでワイン造ってるの#69)

          これまでもワインの輸入に関するトピックを「ワイン裏ラベルの裏話」「デバンってなんやねん」「起業奮闘記その3」「スイスワインの輸送あれこれ」でご紹介してきました。 今回は最近の輸入時にふと疑問に思ったことを綴ります〜。 今回は短いで〜(ホンマかいな) ワイン輸入のおさらいまずはワインを輸入する際の簡単な流れとそれらに付随する書類についておさらいしてみましょう(お〜っ、勉強になるな〜) 出荷前にワイナリーに作成・準備をお願いしている書類が「試験成績書」と「原産地証明書」で

          えっ! 税金取られるの? (スイスでワイン造ってるの#69)

          上卯祭をご存知ですか? (スイスでワイン造ってるの#68)

          おっ、なんや今回はえらいかしこまったタイトルやん。 いつもはくだけたタイトルをつけているヘルベティカ森本でもさすがに神事にまつわるトピックにはバチがあたりそうで「xxxってなんやねん?」というタイトルはよーつけへんかったわ〜 ということで、今回は先日(2023年11月5日)参列した京都松尾大社の醸造祈願祭(上卯祭)にまつわるあれこれをまじめに(ほんまかいな)綴りたいと思います。 いろいろ調べたら、調べるほどよーわからんよーになってもたー(涙) 上卯(じょうう)そもそも

          上卯祭をご存知ですか? (スイスでワイン造ってるの#68)

          スイス鉄道の旅 (スイスでワイン造ってるの#67)

          スイス全土には鉄道網が張り巡らされ、どこに行くのも列車が便利です。 新幹線ばっかり整備されてローカル線が次々と廃線になっていく日本とは大違い。 しかも国鉄・私鉄が相互乗り入れしていて、スイス国内の線路は全部繋がっているんです(びっくり❗️) 鉄道会社が異なっていても駅は共有されているので、日本のようにJRから私鉄に乗り換える際、一旦改札を出てから乗り換える必要もないんです!(登山鉄道など一部除く) 便利やわ〜 ということで今回はスイス鉄道の旅を綴ります〜 旅行ガイド「地

          スイス鉄道の旅 (スイスでワイン造ってるの#67)

          肉そば(スイスワインとマリアージュ#9)

          麺類ならなんでも好きなぼくは、夏の週末のお昼は冷たい麺類が定番になっています。 これまで「韓国冷麺」「冷やそうめん」と定番冷たい麺とマリアージュを試みて来ましたが、今回はあまり多くの方がご存じないと思われる「肉そば」に合わせてみました。 肉そばってなんやねん?なんか、このおもしろマガジンの本編「スイスでワイン造ってるの?」のタイトルみたいな見出しになってしまいました〜(笑) 関西地方で「肉そば」「肉うどん」というと、温かい出汁に「牛肉」がはいったおそば・うどんを指します

          肉そば(スイスワインとマリアージュ#9)

          実写版のハイジ!(スイスでワイン造ってるの#66)

          日本で一番有名なスイス人といえば、この人をおいて他にはいない! それは「ハイジ」さん。 何度も再放送されたので、アニメの「アルプスの少女ハイジ」は広い世代の方に愛されていますよね。 また、最近は家庭教師派遣会社のテレビCMにも登場するなどして、ハイジの物語は知らなくとも、ハイジやクララのことはご存知の方も多いでしょう。 その一方、「実写版のハイジ」はスイスワインと同様、殆んど知られていないような気がします。 ということで、今回は実写版ハイジとそれにまつわるエピソードをご紹

          実写版のハイジ!(スイスでワイン造ってるの#66)

          Boccallinoってなんやねん?(スイスでワイン造ってるの? #65)

          今や世界中で造られているワイン。 ワインを造っている国・地域にはその国・地域の文化・風習に根付いた「ワイン文化」があります。 ワインボトルの形が地方によって違っていたり、ジョージアのクヴェヴリ*1などは各地固有のワイン文化と言えるでしょう。 今回はスイス・ティチーノ州の独特のワイン文化をご紹介します〜 (タイトル写真はティチーノ州モンテカラッソのぶどう畑) スイスの中のイタリア まずはティチーノ州について。 冬場はどんよりとした天気ばかりのスイスですが、アルプスを貫く

          Boccallinoってなんやねん?(スイスでワイン造ってるの? #65)

          スイスワインの聖地(スイスでワイン造ってるの? #64)

          スイスワインの輸入業を始める前からスイスのワイン産地のあちこちを巡っていました。 その当時は「わ〜、きれいだな〜」とか「お〜、斜面が急だな〜」と誰もが感じるような印象しかなかったのですが、コロナ禍も落ち着き、4年ぶり(2023年3月〜4月)にスイスのワイン産地を巡ったときに お〜っ!、こここそスイスワインの聖地や〜❗️ とビビッときた産地がありました。 ということで、今回はスイスワインの各産地やその聖地について綴ります〜 6つの産地スイスには大きく分けて6つの産地があ

          スイスワインの聖地(スイスでワイン造ってるの? #64)

          ナベサダ (スイスでワイン造ってるの? #63)

          以前ロックとワインを綴りましたが https://note.com/vinumhelvetica/n/n707ff4b7f631 やっぱワインを飲むときに聴くのはジャズやね〜♪ ということで今回はぼくが40年以上聴き続けているジャズ界の巨匠、サックス奏者の渡辺貞夫さんとスイスの小ネタ集です〜 いいな〜コレ ぼくが中学生の頃、世の中はフュージョンブームで湧き上がっていました。 その中でもダントツ一番人気は渡辺貞夫(通称ナベサダ)❗️ ぼくもナベサダさんにハマったのは言う

          ナベサダ (スイスでワイン造ってるの? #63)

          合同会社ってなんやねん? (スイスでワイン造ってるの? #62)

          弊社社名「ヘルベティカ」はラテン語で「スイスの」っていう意味はもうみんな知ってるよな〜 ほな「合同会社」ってなんやねんということで、今回は合同会社について綴ります。 「株式会社」や「有限会社」はみなさんもよくご存知だと思いますが、「合同会社」は聞いたことない方も多いかと思います。 「合同会社」は2006年に施行された会社法によって新たに設けられた会社形態です。 では「合同会社」は「株式会社」とどう違うんでしょうか。 ざっくり言うと、出資者と経営者の役割が分離されているかど

          合同会社ってなんやねん? (スイスでワイン造ってるの? #62)

          ソムリエ試験奮闘記 〜 その4 最終章 三次試験 〜 (スイスでワイン造ってるの? 61#)

          一次、二次試験をなんとかクリアし、自称アカデミーデュヴァン大阪校F先生クラスのエース(笑)の面目躍如。 一次試験の記事はこちら 二次試験の記事はこちら さあ、ソムリエ試験奮闘記も最終回、三次試験です〜 試験準備三次試験はサービス実技。どんな内容かというと ワインの紹介 テーブルセッティング 抜栓 テイスティング デキャンタージュ ホスト(ゲスト)テイスティング ホストへのワインサーブ 後片付け の流れで進められます。 抜栓やテイスティングの後にもったい

          ソムリエ試験奮闘記 〜 その4 最終章 三次試験 〜 (スイスでワイン造ってるの? 61#)

          ソムリエ試験奮闘記 〜 その3 面目躍如の二次試験 〜 (スイスでワイン造ってるの? #60)

          猛勉強のおかげで一次試験を通過し、次は二次試験です。 どんな試験かというと3種類のワインのテイスティング、リキュールや蒸留酒などその他の酒類の2品目特定と論述です。(詳しく知りたい人はググってや〜) テイスティングというと、香りを嗅いだだけでワインの品種や銘柄、ぶどうの収穫年をずばり言い当てるみたいに思っている人も多いと思いますが、それは漫画の世界やで〜 「神の雫」の神崎雫や遠峰一青とちゃうねんから香りをかいだだけで銘柄や収穫年なんかわかるわけないやーん。 実際の試験

          ソムリエ試験奮闘記 〜 その3 面目躍如の二次試験 〜 (スイスでワイン造ってるの? #60)