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上卯祭をご存知ですか? (スイスでワイン造ってるの#68)

おっ、なんや今回はえらいかしこまったタイトルやん。

いつもはくだけたタイトルをつけているヘルベティカ森本でもさすがに神事にまつわるトピックにはバチがあたりそうで「xxxってなんやねん?」というタイトルはよーつけへんかったわ〜

ということで、今回は先日(2023年11月5日)参列した京都松尾大社醸造祈願祭(上卯祭)にまつわるあれこれをまじめに(ほんまかいな)綴りたいと思います。

いろいろ調べたら、調べるほどよーわからんよーになってもたー(涙)

今年も参列させていただきました

上卯(じょうう)

そもそも上卯祭の「上卯」ってなんやねんてところから。
月の上旬の卯の日を上卯ていうねんて。

ほな卯の日って?

辰年とか寅年とか年に十二支があるように月にも日にも十二支があるんやて(正確にいうと十干十二支)。

じゃあ毎月一日が子の日で順番に丑、寅、卯、辰となるのかというとそれがどうも違うんよな〜

一日が子なら上卯祭は毎年11月4日になるけど、今年は5日やったし、去年は(2022年)は11月10日やったんやで。どないな仕組みになってるやろね。(よーわからんその1

お酒の神様?

全国からはほぼ日本酒。ぼくはもちろん最上級の泡を奉献

ローマ神話ではバッカス(バックス、バッコス)がワインの神様として有名ですが、八百萬の神様がいるといわれている日本では一体誰がお酒の神様かよーわからんねん(よーわからんその2

上卯祭(醸造祈願祭)を執り行っているくらいやから、松尾大社で祀られている大山咋神(おおやまくいのかみ)がお酒の神様かと思いきや、大山咋神は「山の上部(末)に鎮座されて、山及び山麓一帯を支配される(大主)神」(松尾大社ホームページより)で、どうもお酒の神様ではないもよう。

松尾さん、お酒の神さん祀ってるんちゃうんかい❗️よーわからんその3

奉行?

お酒の神さん祀ってるんちゃうんやったら、なんで松尾大社で上卯祭行われてるん?

上卯祭で毎年、茂山社中より奉納される、狂言「福の神」の中に「松尾の大明神が神々のさか(酒)奉行である」というくだりがあります。

えっ、ほな神さんやのうてお奉行さんかいな❗️よーわからんその4

ご祈祷していただく本殿の手前にも手水舎

秦氏

では、お奉行さんとこでなんで上卯祭が始まったかというと、

「松尾大社は京都盆地の西一帯を支配していた秦氏により、西暦701年(大宝元年)創建された京都最古の神社だそうで、 渡来人の秦氏に酒造りの技能者が多く見られたことから、室町時代末期頃から「酒造第一祖神」として崇拝されるようになりました。」(松尾大社ホームページより)

やねんて、やっとわかることが1つあった〜!

まじめに綴るっていうたのに、気づいたらいつものように関西弁でくだけた文章になってもた〜

こうやっていろいろ調べてみると、世間一般に「xxxの神様」と言われている神社でも、そもそも祀っている神様は他の分野の神様だったりするようで、神道の奥深さを思い知らされました〜

おまけ

松尾大社の松尾の読み方は「まつのお」と「まつ」と「お」の間に「の」が入るのですが、最寄りの阪急電車の駅名「松尾大社」は「まつおたいしゃ」と読ませて、「の」が入ってないのです。(よーわからんその5

直会でいただいたお弁当

では最後にしっかりご案内も~
2023年の松尾大社上卯祭に奉献したヘルベティカの「女王陛下のスパークリング」のおもとめはこちらから〜

Beyond the Glass
ワインを通じてスイス文化を日本のみなさまへ
www.vinumhelvetica.com

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