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第七作品目『人文佳品 剛直な猛省の愛国詩集』

1『人文佳品 剛直な猛省の愛国詩集』の発売

 平素より、拙ブログ・拙サイト・拙作をご覧になって下さっている読者の方々に、深謝の念を申し上げます。
 実に皆様方のおかげ様により、この度、遂に第七作品目『人文佳品 剛直な猛省の愛国詩集』が、正式に発売することが出来ました。謹んでお礼を申し上げます。なお、修正と改訂の為に第二版となり、発売予定日は2023年04月24日となります。

2 『人文佳品 剛直な猛省の愛国詩集』の紹介

 拙作は、こよなく愛する我が祖国ベトナムの近現代史についての史詩集であり、散文詩集であり、愛国詩集、そして哲学詩集です。
 拙作は、副題の通り、剛直で猛省な愛国心を以て著述と完成、そして出版した詩集です。そして表題の「人文佳品」(Nhân Văn Giai Phẩm)は、かつて北ベトナムに存在していた、新聞『人文(ニャンヴァン)』と文芸誌『佳品(ザイファム)』を発行した文芸家達・知識人達・文化人達等のグループと、創作活動の政治や軍事戦略からの独立や自由化を主張しては党に批判的に要求した運動の名称であり、そして運動は党に弾圧されては、グループは逮捕と処罰されるという、悲惨な言論弾圧事件・冤罪事件の名称でもあります。
 拙作は、我が第二の祖国であるここ日本の思想・良心・言論・表現の自由に誠に深謝しては、それを誠に善用して、至誠なる愛国心を込めて完成させた愛国詩集です。
 この愛国詩集が、ベトナムの「伝統的・歴史的・文化的な愛国心」即ち「数多の侵略戦争への徹底抗戦と、三度に亘るインドシナ戦争にて、祖国の防衛に祖国の独立や再統一等、戦争を生き延びては戦い勝つ必要性から生じた戦争文化の国民精神。」や「政治的な支配階級に悪用される道具」と、日本の「愛国心への歴史的・教育的・文化的な誤解」即ち「戦争の正当化する悪辣な大義名分」が着実に払拭され、そして同時に、「誠に国家並びに人民の利益並びに幸福に貢献する美徳の一つ」へと着実に変わる一つの要因になれることを、心の底から誠に願っていおります。

3 拙作の目次

 以下が、拙作の目次であり、そして創作した詩の一覧となっております。

 ご覧のように、拙作の詩集は、こよなく愛する我が祖国ベトナムの近現代史を題材にした史詩であり、そして、剛直な猛省の愛国心を以て詩作しました。

4 拙作の概要

 以下は、拙作の解題の一部であり、拙作の概要となります。文献を紹介しつつ、著述します。

 ホー・チ・ミン主席の手紙『各村・各郡・各県・各埼の人民委員への手紙』(Thư gửi Ủy ban nhân dân các kỳ, tỉnh, huyện và làng)〈17/10/1945〉の中で、ホー・チ・ミン主席は次のように述べられた、
 
Nếu nước độc lập mà dân không hưởng hạnh phúc tự do, thì độc lập cũng chẳng có nghĩa lý gì
たとえ国家が独立しても民が幸福や自由を享有しなければ、独立にも何ら義理は無い

 また『ベトナム 勝利の裏側』〈Bên thắng cuộc Giải Phóng〉(フイ・ドゥック⦅著⦆、中野 亜里⦅訳⦆、めこん、2015、序文)にこう述べられている、

Không ai có thể đi đến tương lai một cách vững chắc nếu không hiểu trung thực về quá khứ, nhất là một quá khứ mà chúng ta can dự và có phần cộng đồng trách nhiệm.
過去を誠実に理解しないまま、未来に着実に歩を進めることはできない。
私たちがその過去に関与し、責任を負っていればなおさらである。

 故に、『自分』と「自分達四人」、取り分けベトナム人民軍の元一兵士・共産党の元一党員である「自分」(Nguyễn(グエン) Hoài(ホアイ) Minh(ミン))は、「慎終追遠」(『論語』⦅学而⦆1:9)に「博学篤志」や「切問近思」(『論語』⦅子張⦆19:6)等を以て、歴史を研究しつつ、仁徳を修得し続けては実践躬行し続ける。
 さて、ホー・チ・ミン主席の手紙『絵画博覧会を機会にした芸術家達への手紙 1951年』(Thư gửi các họa sĩ nhân dịp triển lãm hội họa 1951)にて、ホー・チ・ミン主席は次のように述べられた、

Văn hóa nghệ thuật cũng là một mặt trận. Anh chị em là chiến sĩ trên mặt trận ấy (…) Văn hóa, nghệ thuật cũng như mọi hoạt động khác, không thể đứng ngoài, mà phải ở trong kinh tế và trính trị.
文化や芸術もまた一つの戦線です。兄姉弟妹(みなさん)はその戦線上の戦士なのです(中略)文化、芸術もまたその他のあらゆる活動と同じように、外に立ってはならず、経済と政治の中に所在しなければならないのです。

(中略)ベトナムで起きてしまった歴史的かつ代表的な文芸家達・知識人達・文化人達等の弾圧事件・冤罪(えんざい)事件とその名称が、拙作のベトナム語の題名となっている「Phong trào Nhân(ニャン) Văn(ヴァン) Giai(ザイ) Phẩm(ファム)」(人文(ニャンヴァン)佳品(ザイファム)運動)である。この運動は中華人民共和国の「百花斉放百家争鳴」に酷似している。(ただし、それぞれの運動における国家指導者のホー・チ・ミンと毛沢東の立場は全く以て違う。)この運動は、当時の文芸界にて、様々な作品とその内容、そして創作の方向性等が、ホー・チ・ミンへの個人崇拝に政治(党の文芸指導路線)や軍事(戦争文学の創作)等に偏り過ぎており、そのことを文芸家達・知識人達・文化人達等が厳しく批判した。当時、スターリン批判と東欧での民主化や自由化の運動、そして隣国の中華人民共和国での「百花斉放百家争鳴」運動等も起きたことにより、ベトナムでも文芸とその思想や表現に活動等の民主化や自由化等の兆しが生じた。

Phong trào Nhân Văn – Giai Phẩm

 しかし、1955年の初め頃から始まったこの運動は、1958年7月7日、文芸家協会執行委員会からの処罰の通達を以て完全に弾圧され、そして、新聞『人文(ニャンヴァン)』と文芸誌『佳品(ザイファム)』とこの二つを発行した文芸家達・知識人達・文化人達等のグループは完全に潰され、最終的には、北部全体で数千人以上の人々が不当に処罰や迫害されるという、悲惨な弾圧事件・冤罪(えんざい)事件として終結してしまった。

Phiên tòa tại Hà Nội ngày 19/01/1960, xử vụ Nhân Văn Giai Phẩm. Từ trái sang phải: Nguyễn Hữu Đang, Trần Thiếu Bảo, Thuỵ An, Phan Tại và Lê Nguyên Chí. Ảnh: Flickr

 今現在、「Phong trào Nhân Văn Giai Phẩm」(人文佳品運動)はベトナム国内では、ホー・チ・ミンや共産党にインドシナ戦争に対する新しい別の角度や側面に観点等による分析や研究等、そして批判的や否定的な議論や評価等、党の指導性に関する不都合な情報や知識に思想等、そして「北ベトナムでの農地改革」(Cải cách ruộng đất tại miền Bắc Việt Nam)と同様に、この悲惨な国家規模・民族規模の歴史的事件は、教科書はもちろんのこと、市場に出回っている資料や文献、そして公共の報道や議論等では、ほぼ一切触れられず、或いは、厳しい検閲を通じて歪曲された、不正確や不徹底な情報や知識に評価等を含んだものばかりが出回っている。このように、情報・言論・思想等が厳しく統制されており、共産党の機関紙「人民」(Nhân Dân)や国営テレビ局「ベトナムテレビジョン」(Đài Truyền Hình Việt Nam)でも、言及することはタブー視されている。また、場合によっては追放に逮捕や投獄も有り得る。(参考:ベトナム | Country Page | World | Human Rights Watch (hrw.org)

 幸いなことに、民主主義・自由主義の国々では、これらに関する数多の研究とその成果となった資料や文献と、情報や知識に分析や評価等を入手することが出来るのだ、それも安全・自由・多様に。中でも、『Nhân văn giai phẩm và vấn đề Nguyễn Ái Quốc』(Thụy Khuê⦅著⦆、Tiếng Quê Hương、2012)は、人文佳品運動に関するベトナム人のThụy Khuê先生の著作であり、1000頁をも超える大作となっている。このThụy Khuê先生の大作を自分は後々に熟読しては研究していくことを決意している。そして、ここ日本もまた同様であり、『ベトナム ドイモイと権力』〈Bên thắng cuộc Quyền Bính〉(フイ・ドゥック⦅著⦆、中野 亜里⦅訳⦆、めこん、2021)に、人文佳品運動について著述されている。Huy(フイ) Đức(ドゥック)先生(実名:Trương Huy San)の著作『Bên thắng cuộc』は、人文佳品運動以外にも、ベトナム近現代史に関する様々な重要な情報や知識等が著述されている歴史書である。ここに、この力作にして秀作を完成させて、様々な苦難や危難等を被るのを覚悟しつつ出版を決行したフイ・ドゥック先生と、この作品を日本語に訳して下さり、またThành(タイン) Tín(ティン)(実名:Bùi(ブイ) Tín(ティン))先生の二つの主著にして名作『ベトナム革命の内幕』〈Hoa xuyên tuyết〉と『ベトナム革命の素顔』〈Mặt thật〉をも翻訳して下さった中野 亜里(この二つの訳書の筆名は「中川 明子」)先生、そして出版社「めこん」に、深謝の念を示す。中野先生は前述の三つの著作の翻訳をはじめ、ベトナムに関する様々な重要文献を著述や編著して下さり、そして実に残念ながら、2021年1月9日の午後2時40分、札幌市の病院にて、がん性腹膜炎によって60歳でお亡くなりになられた。(情報源:中野亜里さん死去 大東文化大教授 - 産経ニュース (sankei.com))ここに、深い哀悼の念を示す。

 さて、以上のことから、自分はホー・チ・ミン主席の文芸に関する政治的戦略を批判的、そして発展期かつ独創的に継承しては、思想並びに良心の自由を以て、そして剛直な猛省の愛国心を以て、拙作『人文佳品 剛直な猛省の愛国詩集』を著述しては、完成させて、出版することを力強く決行する、「こよなく愛する祖国の独立・自由・幸福等に貢献する為の戦線上の孤高な一戦士」として。

 かつて『詩経』は、春秋時代にて、数多の宴席に政論や外交等の場、そして数多の著作でも引用される程、古代中国の政治や外交、哲学や思想等に絶大な影響を与えた重要な文学である。ただし、原義から掛け離れた断章取義や牽(けん)強付会等が数多く散見される。(参考:『詩経 上 新釈漢文大系110』⦅『詩経』解説⦆)その『詩経』を参考にして、拙作の詩集を著述していく。
 『詩経』と同時に、愛国詩人である「屈原」先生の著作にして傑作『楚辞』をも参考にして、拙作の愛国詩集を著述していく。また、ここに屈原先生の死に対する悲しい批判と、哀悼の念を示す。

 詩は、まず文学であり、また人文科学であり、そして経験科学ではあるものの、決して実学ではない。しかし、思うに、詩の味読は娯楽や教養に訓育であり、詩の研究は観想や審美に情操教育であり、詩の体得は知育や徳育に修養であるのだ。新儒家・哲学者・思想家・文芸家・文化人・愛国者・道徳家・読書家等として、詩が、実学、取り分け社会科学と、そして自然科学等とも、間接的ながらも、密接な関係になり、また、批判的かつ調和的に相補や互助等しながら発展していくことを、そして拙作の愛国詩集が、まずは、こよなく愛する我が二つの祖国であるベトナムと日本の独立・自由・幸福等に、微力ながらも確実に、そして、誠に貢献できることを、誠に願って止まない。

 拙作の愛国詩集が、ベトナムの「伝統的・歴史的・文化的な愛国心」即ち「数多の侵略戦争への徹底抗戦と、三度に亘るインドシナ戦争にて、祖国の防衛に祖国の独立や再統一等、戦争を生き延びては勝利を獲得する必要性から生じた戦争文化の国民精神。」や「政治的な支配階級に悪用される道具」と、日本の「愛国心への歴史的・教育的・文化的な誤解」即ち「戦争の正当化する悪辣(らつ)な大義名分」が着実に払拭され、そして同時に、「誠に国家並びに人民の利益並びに幸福に貢献する美徳の一つ」へと着実に変わる一つの要因になれることを、心の底から誠に願っている。

5 謝辞

 出版社の方々に深謝の念を示します。

 次に、外勤で一緒に働く、誠実かつ勤勉な医療従事者の先輩方・同輩方に、深謝の念を示します。
 最後に、誰よりも、父に深謝の念を示します。快適かつ確実に生活に、研究・思索・執筆等の諸活動が出来る環境を、経済的にも物質的にも、精神的にも学術的にも、提供して下さっていることに、本当に深謝の念に堪えません。同時に、父方祖母・叔父にも深謝の念を示します。
 そして、逸早く、経済的に完全に自立しては、家計に本格的に貢献できる一員になれるように、奮励努力して創意工夫して参ります。
 拙作の完成に出版を通じて、不断かつ不尽に大切にしている教えの一つである「祖国を愛すること」を、また確りと新たに歩み出せたと思います。そしてこれからも、確りと新たに歩み出し続けて参ります。

6 結語

 読者の皆様方、もし宜しければ、拙作のご購入と、ご感想の投稿の程、宜しくお願い申し上げます。
 拙作が、読者の皆様方が、知識の知識・学習の学習を得て、そして長い年月を掛けて、正しい善き知識社会・知識経済の構築と完成にその発展の一員・一因となること、そして愛国心を以て祖国に貢献できることの助力となるのを、心の底から誠に願っております。
 謹んで、御礼を申し上げます。
 そして、これからも、まだまだ余りにも大変拙いブログ・著作を、真剣な自己啓発や自己批判に、挑戦的な格致日新を以て、改善に発展や進歩させて参ります。

 他の拙作も、宜しければご覧くださいませ。

何卒宜しくお願い申し上げます。

ベトナムのいまがわかる本書が10年振りに全面改訂。第3版はコロナ禍以降の政府や市民の動き、ベトナムの多様性、社会問題に焦点を当て大幅にボリュームアップ。ベトナムと緊密な関係性を結び、人的交流が盛んな日本にとっても直視すべき論点がここにある。

●内容紹介
はじめに

第1部 「ベトナム」の成り立ち:時空間の領域
第1章 「ベトナム」という名称――国号の変遷と「ベトナム(越南)」
第2章 「古代」のはじまるころ――ベトナム考古学と「インドシナ考古学調査」をめぐる考古社会史
第3章 北属南進の歴史――圧倒的な存在としての中国・フロンティアとしての中・南部
第4章 インドシナの時代――現代ベトナムが生まれたとき
第5章 ベトナム現代史――独立の達成から統一国家形成までの歩み
第6章 基層文化としてのサーフィン文化――ベトナム中部の鉄器時代
第7章 扶南と林邑(チャンパ)――ベトナム南部と中部の初期国家
第8章 在外ベトナム人――多様化するコミュニティ
第9章 ベトナム語と「クオックグー」――現代ベトナムの言語と文字の成り立ち
【コラム1】戦争の記憶
【コラム2】残された家族のその後――ベトナム残留日本兵とその家族の物語

第2部 生態環境・ムラとマチ
第10章 ベトナムの生態環境――山と平野
第11章 紅河デルタ集落――過密な人口を支える輪中地帯の形成
第12章 メコンデルタの村落――生態環境がつくりだす混淆性と流動性
第13章 東南アジアにおける越僑社会の拡大――往還する人びとの生存戦略
第14章 山間盆地での暮らし――ターイ村落の「電気」以前と以降
第15章 人と海の関わり――生態と生計という観点から
第16章 ハノイ――成長する郊外・空洞化する都心
第17章 サイゴン・ホーチミン市――移住者たちが作り上げた国際商工業都市
第18章 フ エ――東洋と西洋のハイブリッド
【コラム3】 ホイアンの日本町の今昔
【コラム4】 エコツーリズム

第3部 多層化・多元化する社会
第19章 父系親族─北中部のゾンホ・祖先祭祀
第20章 母系・双系親族─ベトナム中南部のチャムとカウ
第21章 家族関係─主に北中部のキン族の家族関係に焦点を当てて
第22章 社会移動─ローカル・ナショナル・グローバル
第23章 ジェンダー─公的領域と私的領域のあいだ
第24章 セクシュアリティとLGBTQ+─権利擁護運動で変わる政治と価値観
第25章 高齢化とケア─助けあいと自立のはざまで
第26章 福 祉─生きることを支える
第27章 教育制度と学歴社会─進展する教育のドイモイ
【コラム5】ベトナムと台湾の国際結婚
【コラム6】日本における継承語教育

第4部 多民族・多宗教の実相
第28章 ベトナムの多民族性――環境・社会・国家のなかの民族
第29章 山地世界の生存戦略――西北地方の過去と現在
第30章 中部高原――少数民族の生活の変化と儀礼・祭礼
第31章 華 人――国境をこえて活動する人々
第32章 ベトナムの伝統宗教・信仰を覆う道教――現実主義のベトナム人
第33章 高齢者の道としての仏教――ホーチミン市の女性仏教徒
第34章 キリスト教徒の医療慈善事業――ハンセン病患者に対する隔離と慈善
第35章 新宗教――カオダイ・ホアハオ
第36章 民間信仰――ベトナムの聖母道
【コラム7】トルン――ベトナムの大地と知恵が育んだ美しい竹琴
【コラム8】神戸のカトリックコミュニティ

第5部 文化・スポーツ、芸術・世界遺産
第37章 音 楽――西洋から伝来した芸術音楽の展開
第38章 文化遺産――有形/自然/無形、観光
第39章 ベトナム美術の1世紀――インドシナ美術学校の卒業生たち
第40章 文 学――読み継がれる古典作品、過去の再評価と新しい文学
第41章 ベトナム映画――ポスト戦争映画、脱・画一化の時代へ
第42章 食文化と健康――各地の庶民の食、精進料理、年中行事食など
第43章 ファッション――アオザイ
第44章 演劇・芸能――ベトナム伝統演劇のいま
第45章 ベトナムの格闘技事情――国際化と健康志向で盛り上がる現在
【コラム9】ゴング
【コラム10】広がりゆく絵本の世界

第6部 市民社会と政治
第46章 ドイモイ憲法とベトナム共産党――揺らぐ一党支配の正当性
第47章 選挙と有権者――国会・地方議会
第48章 法治国家と言論の自由――抑制される市民運動
第49章 市民社会と情報統制――標的はソーシャルメディア
第50章 対外関係――重視される多国間外交
第51章 ポピュリズムと大衆動員――民主主義国家との共通項
第52章 「社」と呼ばれる行政村――多様性から均質化へ向かう村
第53章 環境問題――深刻化する問題と変革の行方
第54章 汚職防止・汚職撲滅政策――温存される権力構造
第55章 国際犯罪ネットワーク――経済成長する国の抱える闇
【コラム11】Junの物語――「祖国のない子どもたち」のその後
【コラム12】コロナ禍で世界の貧困を救うコメATM

第7部 経済発展、日本・中国・ASEANとの関係
第56章 「工業化」の現在と中所得の罠――製造業を事例に
第57章 ベトナムの工業化とその担い手――国有企業から民間企業・外資系企業へ
第58章 中国・ASEANとの貿易関係――一帯一路と大メコン圏経済回廊
第59章 中越関係の現在――永遠の三線軌条
第60章 草の根の農業開発――食の安全と村おこし
第61章 海外就労――EPA看護師・介護福祉士、技能実習生
第62章 留学生30万人計画の理想と現実――「偽装留学生」という責任回避
第63章 ロンビエン卸売市場――出稼ぎ労働者が市場で築く都市インフォーマル経済と信頼ネットワーク
【コラム13】ベトナム人の副業
【コラム14】ベトナムにおける日本語教育

年表
現代ベトナムを知るための63章【第3版】参考文献

ありがとうございます。心より感謝を申し上げます。