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はじめてのウイーン《クリスマスを待つあいだ02》

この記事は2020年の投稿を加筆修正したものです。

ウイーンの最初の朝。
評判通り、ホテルの朝食ビュッフェには感激した。
行くまで知らなかったのだけど、オーストリアはパンが美味しい。
ドイツのパンに近いのかもしれない、ケシの実とかカボチャの種がまわりについているパン、モーニングケーキ、自分でトーストできる食パンのようなものとか、種類もいろいろ。
卵やハムやサラダなどもあって、とにかく種類が多かった。

当時はスマホなんか無く、フィルムカメラの一眼レフしか持っていなかったから、大きいカメラを朝食に持っていく気になれなくて、写真は撮っていない。残念。
ただ、なにかとても豊かだった感覚は残っている。

大満足の朝食後、いざ街に出てみる。
12月のあたまのウイーンは、どんよりとした曇り空。
旧市街をぐるっと回っている市電に乗って、街を眺めながら中心部へ。

大通りに大きなアドベント・クランツ。
アドベントの4週の間、毎日曜日に1本づつロウソクに火が灯されるもの。

今、上の写真を見ると、右側の1本に電気がついている。まだアドベント待降節の1週目だったから。
薄暗くて寒いのだけど、街のあちこちがキラキラしていて、ちょっと浮き立つ雰囲気がある。

シュテファン大聖堂の大きな屋根。見上げると圧倒される。

シュテファン大聖堂。
とにかく大きくて、口を開けて見上げてしまう感じ。街の中心にどかーんと建っているところは、なんだかフィレンツェのドゥオーモ、サンタ・マリア・デル・フィオーレを思い出してしまう。

街中を観光馬車が走る、カパッカパッカパッという蹄の音の響きが印象的。

お菓子屋さんのウィンドウにもワクワクする。シュトレンがあちこちに並ぶ。

午後3時過ぎにもう薄暗くなってきてしまうので、昼間の撮影時間は短い。日中は、高いほうで気温8度くらいだったかな。

どうしてもイタリアと比べてしまうけど、オーストリアは整然としていて綺麗。
日本人が「普通こうだろう」と思うような形で、いろいろなことが機能している印象(実際はわからないけど)。だから初めての旅行でも、なんとなく安心していられる。

Wien 2003


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