記事一覧
DXMとビジュアルスノウ
たまたま見かけたネット記事で、私の見え方は万人が持っているものではないと知り、この視界について情報を集めたりしているところ、2chの過去ログがヒットした。
DXMがビジュアルスノウに大きく影響するらしい。LSDの後遺症としてビジュアルスノウが現れることもあるらしいので、幻覚系の物質とは確かに大きく関わりのありそうな病気ではあるのだが、面白い事例だなと思い、試してみることにした。
DXMの薬は色々
9月16日日記一部書き起こし
なんでも予測にすぎず気がするを多用してしまうなと思う。全部はっきりしない感想だから。
事象を見つめた時には感想かデータかどちらかが出てくる。多くの事柄には感想しか抱けないはずだが私の頭はデータを出せる事柄を優先して取っている気がする。頭がデータで溢れかえる。データがデータを呼んで、感想に結ばれて、そのことからまたデータが呼び出される。
高校文芸部時代の小説8「夢の続き」
このところ、僕はよくデジャブを見るようになった。デジャブとは既視感であり脳の誤作動といわれているが、それほどにも僕の脳はバグが多いのだろうか。それは増えている。
しかも、それを自覚したとたん視覚の機能が弱くなり、脳内の映像と現実が混ざって見えるのだ。脳はそれを夢の中で見たと思っており、僕もそう思っている。脳内映像は夢を基にしているらしいので多少の美化がかかっており、それが僕をよい気分にさせる。
高校文芸部時代の小説7「金魚」
ある朝私は途方に暮れていた。金魚が動かぬ。
それはいつもと同じ憂いをたたえた目をして、滑らかな鱗つきの体を光らせているが、ぴくりとも動かずそこにぽっかりと浮いて漂うばかりである。前にもこんな日は二、三あった。その時は、金魚はいつしかゆらゆらと泳ぎはじめ、何時間か経ったのちには普段通りの姿でこちらに餌をねだっていた。しかし、今の金魚は少しも動く気配を見せない。それどころかまるで生気が感じられない。ス
高校文芸部時代の小説6「砂漠」
目の前に大きな砂丘がある。私は砂漠を歩く。
この砂漠は暑くないし、危険な生き物もいない。いたって安全だが、その一方ほとんど毎日同じ景色で退屈だ。もっとも、昔は違っていた。おぼろげな記憶によればここはうっそうとした草原で、蒸し暑くたまに怖い動物が出てきた。
それがいつの間に砂漠になっていた。
この砂漠には何もないが、外部の飛行機がビラを落としてゆくことがあった。また、矢が飛んできて、それにビラ
高校文芸部時代の小説5「自信の誤算」
僕は休日を知らない道でただ漠然と過ごす。今日は休日であるから、そうやって過ごすチャンスが現れた。
今日は風がなく、蒸している日本らしい夏の日である。お昼前の時間帯はプール授業帰りの子供で溢れていた。僕が休む時、世は動いている。月曜休みの少し変わったシフトのせいである。
僕はすたすたと点在する子供たちの流れに逆走して歩いた。
このまま行くと公共スポーツ施設にぶち当たる。しばらく歩くと路傍の植木
高校文芸部時代の小説4「昼下がりの台所」
ある日魚をさばいていたら、スパッと簡単に手が切れてしまい「おっと、失敗 失敗。まずは手を洗わなくては」などとのんきなことを言っているうち、血は流れ、きれいに切った魚や、見開いて、うつろな目をした魚の頭などに滴り落ちてすうっと染みていきました。
(それは、もともと刺身にしようときれいに盛ってあったわけだ。血はすうっと染みて、さも魚の一部のように居座っていた。)
僕はそれを食べる以外の選択肢を持ち