VET X Talks

VET X Talks(ベット・クロストークス)は、動物好きの幅広い皆さんに獣医学研究の面白さをご紹介する連載です。東京大学・獣医臨床病理学研究室の前田真吾先生がホストとなり、さまざまな獣医学研究者をお招きして、カジュアルな対談を通じてその魅力をお伝えしていきます。

VET X Talks

VET X Talks(ベット・クロストークス)は、動物好きの幅広い皆さんに獣医学研究の面白さをご紹介する連載です。東京大学・獣医臨床病理学研究室の前田真吾先生がホストとなり、さまざまな獣医学研究者をお招きして、カジュアルな対談を通じてその魅力をお伝えしていきます。

    最近の記事

    X Talk 2.4-人生は研究だ!

    研究者は退屈が苦手 --:常に何かを追求するというのが、おふたりにとってのエネルギー源なんですね。   前田:とにかく、自分が「おもしろい!」って思えることをやりたいですね。   茂木:僕もそうですね。退屈がダメなんです。僕にとって辛いのは、同じ作業を繰り返すことです。人生で一番辛かったのは、クリスマスケーキにトリュフ(チョコレート)を3個ずつ乗せる仕事。 「もう5時間は経っただろう」と思って時計を見ると、まだ1時間…。その後は、”うつろ” になりながらやってました。「2

      • X Talk 2.3-自分がいなくなっても「僕の勝ち」

        みんなに役立つことが近道 前田:これから茂木君が行くボストン大学のラボは、まさにヒトの前立腺がんを研究しているトコロだよね。今回のイヌの前立腺がんの研究が少しはアピールの役に立った?   茂木:おかげさまで、すごく興味を持ってもらえました!   前田:いつもヒントをもらってばっかりだったけど、たまには茂木君の役に立てて良かった!(笑)   --:イヌのがん研究が、ボストンへの道を開いてくれた部分もあるわけですね。   茂木:結果としてそうなりました。留学先がなかなか決まらな

        • X Talk 2.2-「砂漠を歩いてオアシスを探す」研究という名の旅

          獣医学研究は、情報も足りない… --:1st シーズンでは、獣医学研究の苦労についても話が出ました。茂木先生は、「キツイな」と感じることはありますか?   茂木:ん~、あまり感じません。強いて言えば、モノや情報がないことかな…。   前田:水野先生(= 山口大学・水野拓也教授)とは "抗体がない" という話になったんだけど、確かに、モノだけじゃなく情報もないね。   茂木:イヌのゲノムが公開されたのが2011年。でも “ドラフトゲノム” といって、分からない部分が結構あった

          • X Talk 2.1- 回り道が結ぶ出会い

            今回の対談では、新しいことにチャレンジする姿勢が成長につながることを、おふたりが語り合います。明確な目的意識や、個性を生かした協力関係の大切さも学ぶことができます。また、獣医学研究では、ある日突然に常識がひっくり返ることもあるそうです。そんな時でも、信念をもって楽しく歩き続けることが成功の秘訣のようです。   1st シーズンでは、獣医学研究が 「ブルーオーシャンで新大陸を探す」冒険に例えられました。茂木先生にとっての研究は、「砂漠でオアシスを求めて歩き続ける道のり」だそうで

            X Talk 1.4 - “獣医がんセンター” という新大陸をめざして

            まだ誰も知らない動物種も扱える魅力 --:獣医学研究は "ブルーオーシャン" というお話をしてきましたが、犬猫以外の研究もできるわけですから、 その海はすごく大きいですね。  水野拓也教授(以下、敬称略):そうなんです。でも、やる人がいないんです。僕は将来、犬猫以外の研究をしたいと思っています。せっかく獣医になったんだから、色んな動物を診てみたいですね。 獣医の研究室でも、マウスの研究だけをやっているところはたくさんあります。でも、それは医学部か理学部でいいと思います。

            X Talk 1.3-「獣医王に!おれはなる!!」

            “ガチャ” から離れられる大学院 --(ファシリテーター):前回、病気を治せない時の辛さに加え、研究そのものにおいてもご苦労が多いことを色々とお聞きしました。辞めようと思ったことはありませんか?  前田真吾准教授(以下、敬称略):臨床の現場は8年目ですが、今のところ、辞めたいと思ったことはありません。ずっと自由にやらせていただいていて、楽しめています。  水野拓也教授(以下、敬称略):すばらしいね!  前田:指導教員や上司に恵まれていると本当に思います。学部生、大学院

            X Talk 1.2-"誰かのためになる幸せ"を感じられる臨床研究

            臨床試験に関する情報提供の重要性 --(ファシリテーター):前回、より実際に則したという点で、基礎研究よりも臨床研究が注目されつつあることをうかがいました。これからは臨床研究が注目され、色々な病気の効果的な治療法が見つかりそうですね。   前田真吾准教授(以下、敬称略):そう思いますが、獣医学はまだまだ黎明期です。   水野拓也教授(以下、敬称略):黎明期だね(笑)   前田:臨床試験なんてやっているのは…   水野:いないよ~   前田:日本国内で獣医学関連のがんに関する

            X Talk 1.1- 可能性が広がる世界

            初回は、抗体薬による犬のがん治療に取り組んでおられる山口大学の水野拓也教授をお迎えしました。 水野先生が2020年まで行った“抗PD-1犬化抗体薬”を用いた臨床試験では、ステージ4の “口腔内悪性黒色腫(口の中にできたメラノーマ)”で、がんが大幅に縮小する効果が確認されています。 抗PD-1犬化抗体薬は将来、多くの犬たちをがんから救ってくれる可能性が期待されています。 対談では、研究そのものの内容ではなく、獣医学研究全般についてお二人に語っていただきました。その模様を、1

            VET X Talks ~ 獣医学研究はおもしろい!~

            “VET X Talks” (ベット・クロストークス)は、獣医学研究に関する対談シリーズです。東京大学獣医臨床病理学研究室の前田真吾先生が獣医学に携わる研究者を招き、日頃の悩みや将来の夢などについて獣医師(veterinarian = VET)同士でざっくばらんに語り合います。そんなカジュアルトークを通じて、獣医学研究の魅力を分かりやすくお伝えするのがこの連載の目的です。 「獣医学研究はおもしろい」ことを、学生さんや他の分野で活躍される方々にシンプルにお伝えしていきます。ま