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ある日私は障碍者になった~(4)医師+αの支援を活用してみた

シリーズ4回目の投稿にあたって約束ごと

通院歴15年以上、精神障害者2級の手帳をこの春手にしました。私がニジニジと前に進むか、後ろに進むか奮闘記を綴っていきます。

但し、ここで過去の恨み節を綴ったところで何も変わりませんし。「私可哀想でしょ」アピールするつもりはサラサラございません。いかにして、生きづらさを抱えた私がこの世の中を生き抜くか、その解決の手がかりはどこにあるのかについて探りつつ整理していこうと思っています。

そのなかのどれか1つでも、このnoteを通じて出会った方と共感できることがあれば幸いです。もちろん失敗談として多少ネガティブな話題が少し登場するかもしれませんが、このシリーズでは読み手の方々の御辛い経験をフラッシュバックさせるような内容は書かぬとお約束させてください。

前置きが長くなりました。

私が「助けて!」と言えるまで

こちら私が10 年くらい前に読み込んだ本です。今も手元に置いて表紙をジッと見つめています。自分が心を患ったからこそ、体験にあわせてきちんと知識を習得して出来る限りさりげないお手伝いを仕事の中でさせて頂けたならばと思って読み始めました。私はカウンセラー、精神保健福祉士等の専門職でもありませんし…ここで名乗れるような者ではありませんが、ほんのちょっとだけ現場を知る人たちと近いご縁がありました。

ただ、現場を知る人たちとあんなに近い場所にいたのに、自分が「助けて!」と言っても良いのだと気付くまでかなり時間がかかりました。

自分のことって案外わからないものです。

医者+αの支援の大切さ

精神科・メンタルクリニックのドクターは患者の話を聞きながら、主に患者の苦しさを取り除くためのお薬を処方してくれる人と、私は思っています。

いわゆる「5分診療」が一般的でしょうし、長くても10分。なかなかじっくりと腰を据えて話すことは難しいので、限られた時間にドクターに自分の状態を上手に伝えられるように手帳や日記に食生活、運動量、感情の変化、身体症状などをメモしておくと後々便利です(私はこのメモがあったからこそ、障害年金申請の書類作成に活かせました。)。都度の診察でドクターと信頼関係を築いていくことはとても大事です。「心の骨折」はレントゲン画像のように目で見て確認できるようなものではないからです。自分の気づきも大切な要素です。

ドクターとの診察に+αの支援体制などを合わせ技で利用するのが回復への近道のように、私は思います。つっかえ棒があることを知っていたほうが、転んだときにも何かと役に立つと思います。私が出会ったドクターや専門機関が私に勧めてくれたもの、案内チラシが置いてあったものなどをご紹介します。「心の骨折」のリハビリを助けてくれる専門機関等を以下4つ挙げてみました。

医者+αの支援①カウンセラー

クリニックに常駐、もしくは非常勤で専属のカウンセラーをドクターが紹介してくれることもあります。ただし相性もあります。

基本、カウンセラーは「傾聴」という手法を用いて相談者の悩み事を「そうですね」「御辛かったですね」とウンウンと頷いて聞くスタンスで、否定したり、遮ることはしません。私が長く相談にのって頂いたカウンセラーさんは私の’あまのじゃく’な性格を見抜いて、それでは私が納得しないということで例外的に「コーチング」手法を用い、時にはズバッとアドバイス「それは○○だと思うよ」「それは○○してみればどうかな」と言ってくれていたのでパワーも同時に頂いていました。

カウンセリングというのは基本的に保険適用外。実例をだしてみます…初回1万3,000円、2回目以降50分8,000円というような具合。料金設定はそれぞれだと思いますが、なかなか経済的にも継続していくのは難しいです。

医者+αの支援②自助グループ

アルコール依存症、薬物依存症の自助グループは著名人の方々の実体験に基づく活動もあって知名度もあがってきていると思います。

ただ、私はそのどちらでもないもの。各参加者が御茶代500円だけ支払って言いっ放しの会というスタイルのものでした。。参加者は発言者の話をただ聞いて、それに意見を言うことはNG。

困ったことに共感しすぎる体質の私は、他の参加者の御辛い気持ちまで自宅に持ち帰ってしまって…失敗でした。そこが割り切れるなら参加してみてもいいかもしれません。

医者+αの支援③入院

入院にも2つのタイプがあることを最近知りました。

まず、私が大昔に体験したのは、ガチンコの「閉鎖病棟」です。閉鎖病棟にはいろんなルールがありまして、その中で起きたことを外部に漏らさない、他の入院患者と連絡先交換禁止、行動範囲制限等、正直しんどいです。これはドクターがいよいよのときにくだす決断だと思います。参考までに、原作 は松尾スズキさんの小説で内田有紀さん、宮藤官九郎さんが出演の映画『クワイエットルームへようこそ』拝見しましたが…リアルに迫る作品です。

そこまでハードなものではなくて、行動制限もなくフリーな空間でただストレス緩和の生活を送るための入院もあるそうです。家事、買い物などから解放されてひたすら療養に専念するための場所があると教えてもらいましたが利用した経験はまだ無いのであくまで情報としてお知らせ。病院によってそういう取り組みをやっているか、方針がいろいろあると思うのでお住まいの地域で該当する病院があるかお確かめください。

医者+αの支援④就労支援センター

生きづらさを抱える人たちの生活支援や、仕事に関する雇用支援をサポートしてくれるところがあります。

最近転院した先のドクターから「就労支援センター、自分に会うところを時間をかけて探してみてください。作業、プログラムだけではなく、通いやすいか、雰囲気はどうか、自分との相性はどうか、見学させてもらったらいいと思います」この後押しのおかげで「そうか!!!」気づくことができました。

過去にはドクターショッピングと申しまして、「次の病院なら元気になれるかも」と転々と病院を変えた経験もあります。診察券でトランプ遊びできそうなほど渡り歩いた私でも、こんなアドバイスをくれるドクターはいませんでした。休職と復職を繰り返してうんざりしてもう、投げやりになっていた私も目がさめました。

確かに、上記リンクにある私が10年前に読んでいたあの本にも解説が書かれています。「雇用支援」「生活支援」。

いま就労支援センターの面談、見学かねてお邪魔させてもらっている最中で、まだご披露するまでの情報量が蓄積されていませんのでまた追々と。法的に定められた支援区分やサービス利用手帳申請がいろいろと手続きがあるようです。利用期間は原則2年。

ただ、私のドクターの言うように自分に合うかどうかを確かめる作業は大事。「大手で名が知れているから大丈夫だろう」「なんか内装がオシャレだから行ってみよう」くらいのノリでは決めないほうが宜しいように直感的に思いました。

また次回以降へつづく。最後まで読んで頂きましてありがとうございます。マガジンのフォローも大歓迎です。





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