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オーストラリアでの日々

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オーストラリアでの生活を中心に、現地で体験したことや面白いと思ったことなどについて書いていきたいと思います☺︎
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#日本語

【嗚呼、人生 vol.150】【いろいろな日本語 vol.16】日本語の敬称

【嗚呼、人生 vol.150】【いろいろな日本語 vol.16】日本語の敬称

ある人を呼ぶとき、自分の家族だったら「お兄ちゃん」や「お姉ちゃん」や「おばあちゃん」や「おじいちゃん」と呼びますが、誰かの家族の場合は「ちゃん」や「くん」の代わりに「さん」をつけますよね。
また、見知らぬ人を呼び止めるときや見知らぬ人について話すときも「ちゃん」や「くん」ではなく「さん」をつけます。
そして、自分の家族の場合「さん」もつけずに「兄」や「姉」、「祖父」や「祖母」と呼ぶこともあります。

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【嗚呼、人生 vol.146】どの年代の人に日本語を教えたいのか考えてみる

【嗚呼、人生 vol.146】どの年代の人に日本語を教えたいのか考えてみる

12年生の授業が終わってから、先生が私のための新しい時間割を作ってくれて、今は8年生から11年生までと、幅広い学年の授業に参加しています。

私が勤務している学校は最初の2年間は外国語学習は必須で、生徒は7年生のときにフランス語か日本語を選択しなければなりません。

そして9年生の科目選択のときに初めて外国語が必須科目じゃなくなり、選択科目になります。だから、8年生までは、日本語の勉強に意欲的じゃ

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【嗚呼、人生 vol.145】先生に仕事が早いと褒められた

【嗚呼、人生 vol.145】先生に仕事が早いと褒められた

先日、一緒に働いている先生に「Milletさんは、仕事が早いね〜」と褒められました。

私は仕事をためることが好きではないので、手に持った仕事はできればその日中に片付けたい人です。

今現在は、12年生の授業がなく比較的暇な時間を過ごしていることが多いので、そんなに急いで仕事を片付ける必要はないのですが、仕事をもらうと張り切って終わらせてしまいます。

でも以前どこかで、仕事を早く終わらせてしまう

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【嗚呼、人生 vol.135】12年生の口頭試験がついに終わった

【嗚呼、人生 vol.135】12年生の口頭試験がついに終わった

先日、12年生の口頭試験がついに終わりました。当日はピーカン晴れ。
1番最初の子は9時20分からだったので、私は先生と一緒に9時から会場入りしました。
試験会場はある学校の一つの小さな建物で、生徒たちが入る部屋はRoom1とRoom2の2つの部屋がありました。

生徒たちは試験の30分前に着くように言われていて、着いたらすぐ受付をすませます。その後、試験の5分前まで最後の練習をしました。

今まで

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【嗚呼、人生 vol.134】プライベートチューターってすごい勉強になる

【嗚呼、人生 vol.134】プライベートチューターってすごい勉強になる

プライベートチューターを始めて3週間が経過しました。合計6回くらいをした感想を書いておきたいと思います。

まず一番に言えるのが、教えれば教えるだけ教えることに自信を持てるようになるということです。同じ学年の子を3人教えているので、3回ほぼ同じ内容から復習することになります。だから、1回目より2回目、2回目より3回目といった具合にどんどん教えるのが上手になっている自分がいることに気づきます。

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【嗚呼、人生 vol.133】オーストラリアで見つけた面白い英語

【嗚呼、人生 vol.133】オーストラリアで見つけた面白い英語

つい先日、ホストマザーと一緒にClaytonというところにあるアジアンマーケットに行きました。

そこで爪楊枝を見つけたのですが、その商品名が面白くてみなさんにも紹介したいと思い写真を撮ってきました。

それがこれ、

TOOTH PICKS 

面白くないですか?オブラートに包むこともなく、あたかも歯に付いたものを取るためのものという感じがして思わず帰ってきてから写真を撮ってしまいました。

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【嗚呼、人生 vol.131】教えるって経験だわ

【嗚呼、人生 vol.131】教えるって経験だわ

大学生時代、模擬授業に怯えていた私。当時の精神状態があまり良くなかったというのもありますが、模擬授業の後で私は教員には向いていないと思うようになっていました。

最近オーストラリアでチューターの仕事を始めました。授業にキャッチアップするためにチュートリアルを希望している子たちを3人教えています。最初のいくつかのレッスンでは日本語の基本的な文法などを確認しているのですが、今のところほぼ同じ内容をそれ

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【嗚呼、人生 vol.130】英語を喋れてることにたまに感動する

【嗚呼、人生 vol.130】英語を喋れてることにたまに感動する

私の仕事は日本語の先生のアシスタントなので、仕事では日本語も英語も両方使います。日本語60%、英語40%くらい?と割合的には日本語の方が少し高いくらいです。

でも、英語で話しかけられても問題なく意思疎通できるし、日によっては上にあげた割合が変わることもあります。

私は日本で生まれ育ったので日本語は問題なく使いこなすことができます。でも英語は努力して身に付けた言語です。だからたまに英語を喋ってる

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【いろいろな日本語 vol.13】オーストラリアの公立学校で使われている教科書の日本語の動詞のグループ分け

【いろいろな日本語 vol.13】オーストラリアの公立学校で使われている教科書の日本語の動詞のグループ分け

前回、オーストラリアの公立学校で使用されている教科書は、どのように「て形」を解説しているのかを紹介しましたが、私が以前に紹介した動詞のグループ分け方法と多少異なる分け方をしていたので、こちらの教科書(多くの教科書)の動詞のグループ分け方法を紹介したいと思います。

日本語教育において日本語の動詞は3つに分けます。グループ1とグループ2とグループ3です。以下でそれぞれのグループにどのような動詞が含ま

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【いろいろな日本語 vol.12】オーストラリアの公立学校で使われている教科書の「て形」の解説まとめ

【いろいろな日本語 vol.12】オーストラリアの公立学校で使われている教科書の「て形」の解説まとめ

今回は、私が勤務している小学校で使用されている「Hai」と「iiTomo」という2つの教科書で、「て形」がどのように説明されいるか紹介したいと思います。

学校のカリキュラムや学校が使用している教科書によって「ます形」を基本に教えるのか「辞書形」を基本に教えるのかは異なります。どちらを基本としているかで、「て形」の教え方も異なります。私が勤務している学校では7年生から日本語の勉強が始まりますが、「

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【いろいろな日本語 vol.11】場所を表す格助詞「に」と「で」

【いろいろな日本語 vol.11】場所を表す格助詞「に」と「で」

日本語には場所を表すときに使用される助詞が二つありますよね。そうです。「に」と「で」です。

つい先日も、生徒にこの二つの助詞の使い分けを聞かれました。

​①海に、たくさんごみがあります。

②海で遊びます。

という二つの文章があるとき、どちらも場所は海なのに違う助詞を使いますよね。

この違いはなんでしょう。

それは、「に」や「で」が存在を表しているか、動作を表しているかで異なります。

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【いろいろな日本語 vol.10】「〜ことにする」と「〜ことになる」

【いろいろな日本語 vol.10】「〜ことにする」と「〜ことになる」

「〜ことにする」と「〜ことになる」って、日本語ネイティブの人は簡単に使い分けていますが、どんな違いがあると思いますか?

こう考えると、結構わかりやすく思えますが、それぞれ現在形と過去形がありますよね。
つまり、「〜ことにする」と「〜ことにした」と「〜ことになる」と「〜ことになった」です。

例えば、「〜ことにする」と「〜ことにした」を使った例文として、
①このケーキは明日食べることにする。
②こ

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【いろいろな日本語 vol.9】ます形とその否定形とそれらの過去形

【いろいろな日本語 vol.9】ます形とその否定形とそれらの過去形

以前、「ます」とその否定形である「ません」という語尾を紹介して、この語尾を動詞に接続するときに、どのように活用するかを説明しました。
今回は、それぞれの過去形がどのような形になるか紹介したいと思います。

ではまず、以下の三つの文章を「ます形」にしてみましょう。

①の「食べる」は母音動詞なので語幹に 'masu' をつければ「食べます」とすることができます。
②の「読む」は子音動詞で語幹は 'y

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【いろいろな日本語 vol.8】ます形

【いろいろな日本語 vol.8】ます形

以前、日本語教育学における動詞の種類を紹介しました。①母音動詞、②子音動詞、③不規則動詞ですね。今日は、これらの動詞を辞書形から「ます形」にするにはどうしたらいいかを紹介したいと思います。

まず、①母音動詞の場合
母音動詞は、辞書形が「る」で終わり、語幹が i か e のどちらかの動詞です。例えば「見る」や「食べる」ですね。これらの動詞を「ます形」にするときには「る」を取り払って語幹「見」「食べ

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