マガジンのカバー画像

Vennie World

11
唯ならぬ世界観の表現
運営しているクリエイター

#エッセイ

黙って遠くへ往こう

黙って遠くへ往こう

余計な言葉は口にせず
淡々と目の前のことを
熟している人への憧れ

生み出すものこそ全て
無駄口やお喋りは程々
作品がその人を代弁し
作品がその人を形作る
だから口数に頼らない

そういう人になりたい
そういう人でありたい

誰をも崇拝せず媚びず
涙を売らず情を貰わず
ただ孤高の存在であれ

其の孤独があるが故に
自由を弁えられるのだ
此処に対する粋を知り
其の美を解せる人間が
ほんの少しいればい

もっとみる
リコリタ

リコリタ

世の為に献げる血も涙もありゃしません
他が為に此の命を献上するなど罰当たり
人の役に立ちたいなど微塵も思いません
他人を幸せにしたいなどお為倒しも上等
他が為より我が為に生きる此の人生です
其の様にして世間が幸福を得る結果顛末
其れを信じられぬのなら其の道を不乱に
我が身を削り歯を擦り美麗な骨粉を墓に

文章に快楽を乗せ  昇天する感覚で世界に放て

文章に快楽を乗せ  昇天する感覚で世界に放て

文章に快楽を乗せ
気持ちよく世界に放て
この快感を肉体に叩き込め

言葉に本音を乗せて世界に放った時
肉体は快感に包まれる
わたしはこの快感の中で言葉を操りたい
そしてこの快感に溺れたいんだ

丸の内イリュージョン

丸の内イリュージョン

まるでジオラマのようなこの街だ

ここに何食わぬ顔でいるわたしを
一年前の脳は想像すら出来なかった

だけどわたしがいる時の丸の内は
いつだって快晴なんだ

東京が交差するここに来ると
まるで異次元に迷い込んだかのような
そんな気分になる時がある

地面がぐにゃりと歪んで宙に浮くような感覚
ここは何処なんだろうという錯覚
なぜわたしは此処にいるのだろうという戸惑い

そうだわたしはどうして

この

もっとみる