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旅の一コマ―パイネ国立公園

パイネ国立公園でWサーキットトレッキングが出来てよかった。宿泊するところを7日間連続で前もって予約しないといけないのですが、なんとか全部土壇場で予約できて見事トレッキングをテントや食料などキャンプ用品を担ぎながら全うできたことは私の人生で大きな快挙のひとつとなりました。実はパイネに来る前、最後の一日だけがどこもいっぱいで、どうしようかと思っていたところ、神のご加護かトレッキングを開始して5日目あたりで、なんと一人キャンセルが出たんです。そしてその最終日こそが一番大変でパイネ・グランデのキャンプ場を朝の9時あたりに出発して、ブリタニコ展望台まで一気に行き、午後の3時過ぎ頃、セクトル・フランセスまで戻り、預かってというか、置いていった荷物を背負って、クエルノス・キャンプを素通りして(ここの予約がいっぱいのため)17時30分あたりに更にセクトル・セントラルから2キロくらい離れたキャンプ場に予約できたので、ひたすら歩き続ける必要があった。次第に暗くなり、トーチをつけて歩くも段々道がわかりづらくなってしまい、迷ってしまったこともあり、苦戦したが、夜の23時あたりにやっとキャンプ場に辿りついた。真夜中だったため、スタッフの人はもう寝てしまってたらしく途方に暮れてるとたまたままだ起きてるキャンパーがいて、折角着いたのにオフィスは閉まってどうもこうもという状態だったことを不憫に思ったのか、食事を用意してくれて旅人から旅人への施しという体験ができて貴重な思い出です。あの時はもう無我夢中でした。そしてその夜はテントを張る力も無く、朝早くまた出発しないといけなかったので、まず熱いシャワーがこの施設ではガンガン出たので体を癒し温めて、その早朝のトレッキングに備えました。そしてシャワー室で持ってるだけの服をたくさん着込んで外はかなり寒かったので、凍死しないように防御し、ひたすら眠ることに徹しました。アラームをセットして朝の3時30分にセットしてたった2時間足らずの睡眠で4時前には荷物をシャワー室の片隅に置いて、暗い中トレッキングをスタートさせ、ラス・トーレス展望台に向けて出発しました。いつものペースが睡眠時間が短かったせいか出ず、韓国系の女性に抜かされながらも暗いトレッキングで道に何度も迷いながらも朝陽のあたる前にラストーレス展望台に何とかたどり着きました。その時の感動は物凄かったです。決して楽ではないトレッキングですが、命掛けで挑んで生きてるって素晴らしいって感動を味わえたのです。こんな体験を皆さんにもしてほしいです。楽して行けるところでないからこそ、行って感動が味わえるのです。そしてこの場所でやっと目的が完全に果たせたのだけど、その日のうちにパイネを出発しなければいけません。バスに乗って出発しなければ罰金などの違反対象となるので、ある程度歩けるようになったら、疲れ切った体を無理矢理動かし、ゆっくり下山していくうちに何だかスピードがまたアップしてたのか、あっという間に下山出来てキャンプ場に辿りつき、シャワー室のあるプレハブの前にドッと置かれていた自分の荷物に一瞬冷っとしながらもそこでやっと完全静止で燃え尽きてしまった。一時間近く全く動けなくなり、ひたすら足の筋肉の痙攣が収まり痛みが和らぐのを待ちました。そして早いうちにバスに乗って出発しなければ、混んでくるのでもう必死になって動き始めて、一キロ足を引きずって歩き続けてやっとバス・ステーションに辿り着き、オープンチケットを提示して、次のバスを待って晴れて完全燃焼してパイネ国立公園をあとに出来ました。こんな体験は旅慣れていないと命取りになるので、避けてください。飽くまでも自己責任なので、できないという事はしないことをモットーにトレッキングに臨んでください。

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