森のカルロス大根

チロルチョコのパッケージやペットボトルの蓋、フリスクの箱など細々品収集家。音楽、映画、…

森のカルロス大根

チロルチョコのパッケージやペットボトルの蓋、フリスクの箱など細々品収集家。音楽、映画、マンガ、スポーツなんでも好き。 https://aucfan.com/article/tirolchoco-6553/

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    まだあまり知られていない、俺の好きなアーティストを紹介するマガジンです

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眉毛の濃くない加藤諒、探してます

「加藤君、日能研入ったんだ?」 小5の頃、友達の母親に突然言われて驚いた。塾に入ったのを知っていたことに対してではない。日能研だけには絶対入らないと決めていたのに何でそんな話になっているのか驚いたからだ。(日能研は通称NバックというN字の反射板のついたバックで塾通いする決まりがあり、それがダサくてたまらなく嫌だったのだ) よくよく話を聞くと、模試の成績優秀者欄に「加藤諒」というやつがいたからだった。つまり、俺と同姓同名のやつ。ただ、同姓同名というだけではそれが俺だと判断し

    • チロルチョコの包装紙を集めていたら全国紙に載った話

      8月26日の日経新聞朝刊。 で、で、で、でたー!クリンビューガラスコート! これがあの、全校生徒に送られそうになったという加藤諒の顔写真!(詳しくは以下を) 春に文春、夏には日経、秋にはいったい何があるんだ。 猛スピードで露出していっているが、そもそもの発端は意外なところに行きつく。 ヨッピーさんだ。 時は2015年、母親の急逝に打ちひしがれていた。彼女もいない俺に優しくしてくれる人はもういない。そんな寄る辺のなさに俺は自立しようと思った。何かを始めようと思い立っ

      • 運命の人

        「◯◯ってだぁれ?」 妻に起こされた。それは死の宣告にも似ていた。◯◯に入るのは先日の「A」のフルネーム。妻が知るわけもない「A」のフルネームを口走っている。 こんな文章を書いていたから寝言で呻いたのか。それともこんな文章を書いたが故に「A」に見つかって妻にコンタクトが取られたか。はたまた手紙でも届いたか。知るはずのない名前を口に出す妻に冷や汗をかく。朝っぱらから嫌な汗だ。 妻は俺の名前と「A」の名前が書いてある紙を持っていた。大きく2人の名前が書いてある真中には丸があ

        • 次に会う時は友達じゃなく彼女として

          中高生の頃の俺にとって、彼女持ちというのは特殊スキルであった。デバフ持ち、特能持ちみたいな。バイトの履歴書に書けるくらい、全国作文コンクール金賞とかインターハイ出場と同じくらいのレベル。男子校で六年間過ごす中で女性と出会い、さらには恋仲になるなんてことは妄想の中の産物だった。制服で放課後デートなんてドラマでしか見ない世界で、彼女持ちというのはそれだけでヒエラルキーの上位となれる、そんな特殊スキルであった。実際高校では、片手で数えられるくらいしかクラスに彼女持ちはおらず、そもそ

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          ビンゴって大きな顔してる割に意外と盛り上がらない

          結婚式の二次会や忘年会なんかでよくやる余興、ビンゴ。 前々から思ってましたが、ビンゴってめちゃくちゃ時間かかりません?まずビンゴの紙配って、マシーン回して出た数言ってって、何個かおきにもう一回確認したりして、でビンゴなったら都度都度ゲーム止まって、下手したら景品どれがいいですかー?とか選んでもらって、最後の景品の時にはビンゴになった人多くてじゃんけんしてもらったりして。平気で30分くらい取りますよね。しかもどれくらいで景品なくなるか読めないから幹事側としても時間読めず押すこ

          ビンゴって大きな顔してる割に意外と盛り上がらない

          どこまでが予定でどこからが将来?

          旅行の予約する時ってどれくらい前に予約します? 2,3か月前の航空券やホテルが安い頃に予約することも、思い立ったが吉日で当日に予約することも。ただ、予約するときにふとよぎるのがそのころ俺何してるんだろうということ。 2,3か月後、俺はちゃんと旅行に行けるのか?という不安を覚えます。もしかしたら急病やけがで入院してるかもしれない。特に年度を超えての予約は異動がないかというサラリーマン根性を発揮したり。数か月だけでも季節は変わり、諸々状況は変わるわけでそのころの俺に思いを馳せるわ

          どこまでが予定でどこからが将来?

          ワクワクさんのにせもの

          人生ではじめて会った芸能人はワクワクさんだった。 ちなみにゴロリは来てなかった。じゃじゃまる、ピッコロ、ゴーロリーってね(それはポロリ)。30代以上にしか伝わらないボケだ。つくってあそぼが終わって結構経つから、ワクワクさんすら知らない子も多いかもしれない。 小学生の頃、近くの県民ホールでワクワクさんの工作ショーみたいなのがあり、親と一緒に参加した。途中、「ワクワクさんの作業を手伝ってくれる人ー!?」という一般参加コーナーがあり、親に無理やり上げさせられた手が指名されて壇上

          ワクワクさんのにせもの

          僕とラジオ

          「続報きました! え〜、森のカルロス大根さん」 「伊集院光 深夜の馬鹿力」で初めて投稿が読まれた。ラジオで読まれるのなんて10年ぶりくらい。思わず、えっと叫んでしまった。面白ニュースを投稿する「小耳にねじ込め!」というコーナー。だから自分の思いついたネタでもないし、さらにはそこで前回読まれた話題の続きを目にしたから投稿しただけのラッキー採用。自分の力で読まれたわけじゃないので別に誇れることでもないが嬉しい。昔はハガキ職人だったのだ。 中学時代車に乗ればbayfmが流れてる

          あんまんまん

          あんまんまん。 あんまんまん(↗︎)まん(↘︎)。 この3月で一歳になった娘。娘の初めて喋った言葉はあんまんまんだった。急にあんまんまん、あんまんまんと言い出して驚いた。さらにはあんまんまん、とこちらが言うと、あんまんまんと返してくれるのだ。あんまんまんはなぜか時と場合によってまんの数が増える。あんまんまんまんだったり、あんまんまんまんまんまんだったりもする。今までも色々言葉を発してはいたが、言葉というよりは「音」。単純に、口を動かしたら変な音出たぞーってな具合で色んな音

          好き嫌いをなくそうってよく言うけどそれ好きもなくなってない?

          小学校というのは恐ろしい世界で、先生を王と定めた君主制。それぞれのクラスにその先生が決めたルールがあり、当番の回し方から席替えの仕方、連絡帳の内容までその「しきたり」を守ることが小学生として生きることだった。そしてうちのクラスの絶対的なルールが「給食は残さず食べましょう」だった。 いまでこそ食育だと言われて、食べる楽しみを感じるために残すことも容認されているらしいが、そんなヤワなものは俺の時代になかった。 給食の時間で食べ終わらなければ、さらにその後の休み時間も1人机に残り

          好き嫌いをなくそうってよく言うけどそれ好きもなくなってない?

          でんきけしとくわ②

          気づくと夢の中。列車で立ち尽くしていた。いつものように微笑みかけてくる乗客を見ることもなく、駆け出す。先頭車両のお姉ちゃんに会いたい。ただそれだけだった。先頭車両に見慣れた影を見つけた。本を読むようにしてうつむき気味に座っている。肩まで伸ばした黒髪とその黒を裂いて現れる耳のホクロ。顔が見えなくても姉だとわかる。 「お姉ちゃん!」 「あ、ゆみ。きてたのね」 「きてたのねじゃないよ!急にこんなことなって!」 私はボロボロと泣き出してしまっていた。焦燥している両親に代わり手

          でんきけしとくわ②

          面白がりという人生最強のスキル

          チロルチョコのインタビューが載ると、さすが文春、知人にもバレ、連絡が来る。 「トレンド入ってるじゃん」「変わらず、突き抜けてますね!笑」「これはすごいw」「まだ集めてたんだ笑」 「まだ」集めてたんだ。 そう。「チロルチョコの包装紙を集めている」なんて話をすると、面白がる人と怪訝な顔をする人がいる。「エコのため?」「ベルマークみたいのがついてるの?」「え、ゴミ集めて何が楽しいの?」 多分、チロルチョコの包装紙「なんか」集めるのは子供のやることで大の大人がやることではない

          面白がりという人生最強のスキル

          レベル5で笑うのは

          会議は紛糾していた。我が社が次に扱うべき商品は何なのか。それが議題であった。地上30階だというのに、窓の外を車が行きかっている。車が青空を割って我が物顔で進む光景に忌々しさを覚えた。というのも、これこそが議題の元凶であるからだ。車は早々に人の介在しない運転を可能にした。いわゆるレベル5というやつだ。完全自動運転。無人バスが走るようになったと思えば、息つく間もなく一般車へと自動運転は広まった。人出不足の宅配トラックにも導入されたおかげでデータが早く集まったらしい。ソフトウェ

          レベル5で笑うのは

          チロルチョコの包装紙を集めていたら文春に載った話

          今日は2/14。バレンタインデーだ。その時期に合わせたのか、こんな記事が出ていた。 実に2000枚以上もの「チロルチョコ」の包み紙を集め続けてきた、“包み紙コレクター”の加藤諒さん 俺だ。 なにを隠そうチロルチョコの包み紙を集めて早15年。取材の打診があり、改めて数えてみたら2000枚以上。我ながら引いた。いや、もともとはこんなに集めるはずじゃなかったんですよ。 チロルチョコの包み紙を集め始めたワケ仮面ライダースナックという商品を知っているだろうか。今でいうプロ野球チ

          チロルチョコの包装紙を集めていたら文春に載った話

          でんきけしとくわ①

          ガタンゴトン・・・ガタンゴトン・・・。 車輪がレールに乗り上げる音だけが響く。車窓からの景色は緑しか見えない。田んぼなのかただの雑草なのかわからないが、ここが田舎だということだけはわかった。座席は一つの隙間もなく埋まっている。お年寄りが多いがたまに若い人も座っており、通路を歩く私の左右は全て埋まっていた。私の他に誰も立っていない。席に座ろうと通路をどんどん歩いていく。だがどんなに進んでも空きがない。そして違和感に気づく。誰一人として喋っている人がいないのだ。なぜか全員にこや

          でんきけしとくわ①

          わんこやきとり

          「行きたい店あるんすよ」 イケメン後輩が提案してきた。 奢ってやる代わりにいつも俺の好きな店に連れて行っていたから珍しい。 いつも可愛い女の子をとっかえひっかえしてるから、自分の行きたいとこはその子らと一緒にいっているはずなのに。 「どんなうまい店なんだよ」 そう問う俺に彫りの深い顔でニヤリと微笑む。 「それがわからないから加藤さんと行くんじゃないすか」 まったく、そんなことだろうと思った。 駅までの道中、あの時の子とは結局どうなったのか聞いてみる。 「まぁ想像してる通

          わんこやきとり