【覚えていたい映画の備忘録】Me and Earl and the Dying Girl

記憶力の低下が著しい。

これが加齢と言うものなのか、それともよく医療系番組の再現VTRである、「この時はただの物忘れと思っていたのが、あの恐ろしい病魔の前触れだったのか」的なやつなのか?

ま、そして加齢は永遠に逃れられない訳で、何が原因であっても今後どんどん物事を覚えられなくなり、忘れていくのは程度の差はあれ逃れられない。

というわけで、今まで心に刺さった映画のことを、ふと思い出したときに備忘録としてここに書いておこうかしら、と。普段率先して映画を見るタイプではないので、圧倒的に人よりは知識が無いのだけれど、少数精鋭というか、観た、という記憶に残っている映画はどれもこれも素晴らしく、心に突き刺さったものばかり。自分がその映画の存在を忘れても、この備忘録の存在によって、また思い出せたら、もしくは、また改めて知ることができたらいいな、と、将来の自分のための備忘録。

映画を観る機会としてとりわけ貴重なのは、遠出旅行に行けたときの機内の時間。世間的にヒットした映画もおさえられるし、誰のチョイスなのか、日本で何気なく過ごしていたらおよそ出会えないような、そんな映画を見つけたりする。今日思い出した映画も、そんな機内で出会った映画。

邦題は「ぼくとアールと彼女のさよなら」



あらすじとしては、主人公の男の子が、もはやそこまで仲良くしているわけではなかった近所の女の子が白血病ということを母親から聞かされ、慰めの電話をかけろと命令されるところから始まる。

何がすごくよかったかって、なんとも絶妙なシュールなやり取り。

余命わずかな女の子と主人公の悲劇の恋の話かと思いきや、のっけから、全くもってそんな予感を感じさせない雰囲気。そして、絶妙な笑いが端々に。だって主人公のお父さん、海苔バリバリ食ってるし。

なのに、日本用のトレーラーはそういう絶妙な空気感が含まれていないので、持ち味が伝わりきれてないのでは、、と思ったり。

もしや、日本人が監督だったりして?なーんて思いきや、がっつりアメリカのヒット映画を監督だった。見てないけど、「食べて、祈って、恋をして」「アルゴ」は私ですら知ってる監督。ちょっと過去作見てみようかな。

この映画が妙に心に残った理由のは、自分自身、学生時代にいわゆる人気者グループ的なものに属してはいなくて、彼氏がいるわけでもなく、似た者同士の友達と、好きなこと、音楽だったりラジオだったりライブだったりミュージックビデオだったりの話に没頭して勝手に暮らしていた。なんとなく主人公やその友達アールたちのテンションと自分の学生時代がシンクロして、映画の内容がすっと馴染んだ。

そんな彼らの、彼らなりの、余命わずかな幼馴染との微妙な距離感が、とてもリアルを感じた。

そして、ただ、シュールではなく、彼らなりの精一杯が詰まった美しい人生。

ああ、感想を書こうと思ったのに、ネタバレがかなり面白さを半減させちゃう類の映画なので、結局書けない。ただただ、もう一度観たい。やはり、Amazon Primeに入るしかないのか?

この映画を観たとき、この女の子魅力的だなーと思ってたら、のちに「レディプレイヤー」のヒロインになっていた。我ながら相変わらず先見の明があるなぁ、と、心の中で自画自賛w。可愛いなー。やっぱりとにもかくにも、Amazon Primeか?



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