【忘れたくない映画の備忘録】「リッチョーネの日差しの下で」
気分を変えるために、何か楽し気なイタリア映画が見たくてNetflixを検索して見つけた観てみた2020年製作の映画「リッチョーネの日差しの下で」。
内容は若い人たちのバカンス中の出会いや別れという、なーんともわかりやすいお話。バカンスでリッチョーネというリゾート地に訪れた若者たち。ずっと同じ彼氏がいる女の子に恋をしてる男の子、息子を溺愛するお母さんと自立をしたい盲目の男の子が訪れたリッチョーネでのそれぞれの出会い、などなど。バカンスに訪れた出てくる女優さんたちはみーんなとっても可愛くて、それを観てるだけでも満たされる。ティーンという設定みたいだが、日本人から見るとずいぶん大人っぽくて、スタイル抜群。20代になったらもっと妖艶な美しさになってゆくのだろうか。おしゃれだし、釘付け。
個人的には、ちょっと奔放な役柄を演じた、ジュリア・シャイボという女優さんが可愛かった!欧米人はワンレンのロングの女優さんが多い気がするけど、ぱっつんオンザ眉毛(もうこんな言い方しないのかしら)の前髪とゆるゆるボブがめちゃくちゃ似合ってたし、スタイル抜群で、出会ったセクシーな男の子をチュッパチャップス的なもの舐めながら、水着姿で面白半分で誘惑しようと、彼を困惑させるシーンが、なんとも小悪魔で。そして、みんな女子はTバック的な水着を着てたのだけど、イタリアの流行りなのかしら?大胆。。。
俳優陣はちょっとコミカルな役柄だったりも交じってるけど、基本やっぱりセクシーだしイケメン揃い。中でも、盲目な青年役を演じたロレンツォ・ズルゾロくんが、若いながらも妙な色気を醸し出して、なんとも言えない存在感をびんびんに出していた。ちょっと、『ベニスに死す』のタージオ役を演じたビョルン・アンドレセンみたいな。あそこまで中性的な見た目ではないけども。見た目だけでなく、声も低くて落ち着いてて、ちょっとイタリア人には珍しいトーンかなと勝手に感じて、そこもぐっときたポイントだった。
その他、素敵な俳優さん、女優さんがたくさん出てた。若い人だけでなく、大人な恋も出てくるところがまたバランス良し。
それとは別に、この映画で好きだったのは、テーマソングを歌うバンドが、実際にコンサートを開くシーンが最後にあるところ。色々あったバカンスのクライマックス感を、コンサートの盛り上がりが助長してくれる感じで、フェスに行けないこの数年を過ごした身としては、なんかめちゃくちゃテンションがあがるシーンだったわ~。
テーマ曲のタイトルは、ずばり「リッチョーネ」。バンドは、Thegiornalistiという、英語とイタリア語が混じった不思議な名前。
なんだか懐かしいというか、ノスタルジックな音楽。そしてサビがベタすぎるほどに”リッチョーネ”を連呼していて、妙にクセになって頭から離れず、映画を観てからしばらくは鬼リピートしてしまった。
イタリアと言えば想像してしまう美しすぎる風景とかはそこまで期待しないで、小難しいことを考えず、リズミカルなイタリア語とイタリアンジョークを楽しめる映画なので、おすすめ。
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