🎬言の葉の庭 77本目 22.11.12【友朱瑠の映画note】

今朝の映画は
【#言の葉の庭】でした。
#Netflix 鑑賞
※見出し画像引用 https://www.hulu.jp/

2013.08.14 公開

出演 #入野自由 さん、#花澤香菜 さん 他
原作＆監督＆脚本 #新海誠 さん
主題歌 #秦基博 さん「Rain」（大江千里さんの曲のカバー）

#Filmarks では 、22.11.12時点では 3.7
私的にこれは…4.1 …とかでいいなぁ、、、
（※私的採点1最悪だ 2つまらん 3普通 4かなり良かった 5最高☆）

「えー、ちょっと何なのよ、この映画ー☆」って
観終わってなりました 笑

泣いたわ～、やられた。。。

あのシーンは…
連続テレビドラマだったなら……
名シーン…として記憶されて残る…
ぐらいな気がした。

上映時間はたったの４６分。
もっと長くても…良いぐらいだし、
連ドラ作ろうと思ったら出来るのでは？って感じ。
でも、
その４６分で…描いた、
雨の新宿御苑と、
夢を追う高校生と、
心が壊れてしまった大人…の話…かな。

まず、、、「雨好き」な人は、それだけでハマる 笑
かく言う私も、立派な雨好き人間である☆
そして美しいピアノ……相性バツグンが揃ってる☆笑

雨が降る水面…雨を弾く地面、
傘を弾く、窓を弾く雨粒…そして雷雨……

この映画は、ほぼ全編に渡って「雨」です。
実写並みの…雨のシーンが続きます。
そこで一気に引き込まれてしまう。

「秒速5センチメートル」でも書きましたが、
背景が実写並み過ぎて、
実写の世界にアニメのキャラが動いてる…みたいな、
そんな変な風に観える…時すらある。。。

そして…
登場人物の心模様を丁寧に描いていて。。。
そこに…静と動がハッキリとあって。

雨の中で、穏やかに静かに優しく過ぎた時間…と、
雨の中で、激しい感情の高ぶりをぶつけあった時間。

優しく降る雨…と激しい雷雨。

これらの対比がすごく良かった。

これを……
中高生…大学生…ぐらいの人は
どのように観るだろうか。

そして……
２０代…後半ぐらいからの人は
どのように観るだろうか。

順風満帆…な人には
響きは薄い…のかもしれないなぁ。。。

あと、、、
「高校生と大人の恋模様」……的なものに、
嫌悪感を感じる人…は
全くダメ、だろうなぁ。。。

学生と大人……で生まれる、
それは学生側から…だと大人に憧れる恋…で、
それは大人側から…だと
危うくて、つい気を許してしまった…そんな恋…で、

こういうの、
「許すまじ！教師は聖職者であれ！！」…な方には
本当にごめんなさい…な映画です。。。？が、

私はとても感動して観てしまったので…ごめんなさい☆


これは 2013年…９年前の映画……か。
昨今の「正義、正論から外れるのは許さない」…な、
そんな論調はきっと、
これからもっと…強くなっていくような時代だから…

こういう内容の作品は…
過去の遺物…になってしまうのだろうか、、、

……なーんて思うと、
ちょっと寂しくなったり…しますね。

はい、なので
2022でもまだｗ、今の時代を生きる…大人には
オススメの映画…かと思います☆

学生さんには、、、どうなんだろう、、、？笑

とにかく、
ガッと泣いてしまいました…とさ☆

---

さて、ここからはネタバレ含み……で。

しかし、、、雨の描写…すごいですよねぇ。
もちろんデジタル技術、３DCG？？を
ふんだんに使って…だと思いますが、

それにしても…美しい…雨の新宿御苑だった…

そして、
またこう……
斜めの角度でシーンを切り取るアングルの数々…
新海誠ワールド…って感じ…ですよねぇ。。。


あの、
ドコモタワーの…時計のところに
鳥が止まっていて、
で、ビル群から朝日が、、、のシーン。
あれ、すっごいリアル…
上からだと、鳥になったなら、
こんな感じに見えるんだろうなぁ…って。。

あれ、、、
ドローンとかで？？
あの辺から写真を撮って？？…じゃないのかしら。
あんなの…参考写真が無いと…描けなくない？？
…って思って観てました 笑

雷雨…のシーンがまた、すごかったですよね。
ただでさえ、
雨のシーンで「美しい～」って魅せられて、
そして、
雷雨のシーンもすごくリアル。。。
やられましたね。。。

あの……元カレ…との電話？？
あの時の…

「この人はいかにも優しそうに話す。
まるで壊れ物に触れるみたいに。
でも、息をするのも辛かったあの頃、
あなたは周りの声ばかりを聞いていて
私を信じてくれなかった」

このセリフが…ちょっと深かったなぁ…と。

この元カレ、この時は分からなかったけれど、
「上には俺から伝えとくよ」ってことは、
学校関係者…同僚の教師…ってことですよねぇ。

結局、傍観者だったクセに
そしてきっと、
周りの声の方を良く聞いて、それに合わせてたのに
個人的には優しく接して…でもどこかよそよそしく……
そんな感じ、、、だったんだろうな。
少なくとも、ユキノ側…から見たら。

きっと、元カレも悪気なんて全然無いんだろうけど…
その社会の中で上手く立ち回ろうとして…
時にその社会の輪から…外れる人を生む。。。

まぁ、この映画の場合には
その社会の輪の中に、さらに生徒達が居て、
そこに巻き込まれてしまった女性教師……
昨日の「漁港の肉子ちゃん」…じゃないけれど、
女性特有の社会、世界、世界観…と
それに関わる男性側の感覚、目線……
すれ違うもの…ですよねぇ。。。

なんと言っても

「やっぱりあなたのこと、嫌いです。」

このセリフからの…
階段踊り場のシーン。。。

なんだ、あのシーンは！！笑

部屋に居る時に…
急に、自分を先生なのだ…的な感じを出して言って、
秋月君…と生徒扱いした…あのセリフで
彼は一気に心乱される。
そして出ていく、、、

それを踏まえた上…での、
あの踊り場での会話。。。

２７歳…設定？でしたっけ。
だからって、
それで強い大人…なわけじゃないから、

心が疲れて、心が壊れてしまった人は
何かにすがって、頼って、甘えて…なほどの
弱さがあって、
それが、たまたま…
その雨の中、違う世界のように感じて
逃げ込んだ世界に居た人、
それが年下の１５歳だった…ってだけ。

、、、とか思ったら、ダメでしょうか、、、

まぁ、もちろんユキノは出会った時点で
「生徒の子だ」と認識をしていた…けれど、
そんな恋心なんてのは、
当初は持ち合わせたわけもなく…

だからこそ余計に、
主人公の彼が放った激情の中のセリフの中にも
そういった内容があったのでしょうけれど。。。

…はい、
２７歳と１５歳…という状況下は
賛否分かれるかと思いますが、、、


……でもいいじゃん、
その後の展開…結末は描かれてないし、
変に恋愛始まった～的な描写もないし、
距離も離れたし、手紙のやり取り…だし、、、
ダメ？？笑


私はあの踊り場でのシーン、
終わってからもう一度観て、、、

２回目の方がさらに泣いた。。。笑


すごく好きでした。好きになりました。
良い作品に出会えたなぁ～って
思っています☆


ー 歩く練習をしていたのは
きっと俺も同じだと 今は思う ー