見出し画像

外国人と働く上で知っておくべきこと

【うし子の日記】
海沿いの村、とても良いよ。毎日自然と触れ合うことで、この年になって学ぶことも多々。たとえば岩の周囲は波が荒いとか、食事の邪魔をするスズメバチは黒に反応するとか、陽が沈むとパタッと来なくなるとか。来たばかりの1週間前より少し成長した自分に気づいて嬉しくなっちゃう。やっぱり新しい経験をするって楽しいね。

「国際結婚だから」大変なわけじゃない

うま子のいう通り、旅をして知り合いができて、これまでは無縁だった国に顔を思い浮かべる人ができるのは嬉しいし、地球規模で見ても、こういうことが平和への第一歩だよね。
異文化理解って本当に奥が深くって、海外暮らしが10年を超えても未だに学ぶことがたくさんある。突き詰めると人と人の関係だから、外国の人との関係を深く考えた結果、日本人の友人や家族との関係に、その反省点が生きることも多々。あと「国際結婚って大変」ってよく言うけれど、日本人同士の結婚とあまり変わらないなと思ったのが、北陸に嫁いだ東北出身の友人の話を聞いたとき。「うちの地元だったらこうだけど、だんなの土地ではこうなんだよね」と愚痴る彼女の言葉が、外国人の夫に感じる私の愚痴とまったく一緒だった(笑)

仕事はもっと大変

個人レベルでもなかなか大変な「異文化理解」だけれど、これが仕事となると更に大変。日本人というバックグラウンドを持ちながら、大多数の異なる文化圏の人々に自分の要求する形で動いてもらう、というのは本当に骨が折れる。
外国人と働くことにもやもやしていたとき、それを綺麗に言語化してくれたのが、この本。


異文化理解のためにホフステードという人が編み出したフレームワークを、実際の日本企業の事例と共に解説している本なのだけど、これまで言語化できていなかったモヤモヤがすっきりと整理されて、すっと腑に落ちた。うま子もぜひ読んでみて。たくさんの国で働いてきたうま子だから、きっと楽しんで読めると思う。

俯瞰的にみると、その国の良いところが見える

外国で働くと、自分の国(日本)と、その国を二国対比で比べてしまいがち。けれどこの本では様々なメトリクスにおける各国の立ち位置を一覧でみられるので、「ああ、日本とだけ比べてこの国は劣っていると決めつけていたけれど、世界レベルでみるとこの国は平均的なんだ」とか、「世界レベルでみると、日本の方が異常なんだな」なんて俯瞰的なとらえ方が出来る。日本人てね、「仕事は人生にとって重要なもの」と考える数値が世界の中で断トツで高いんだって。このマインドセットを標準値にしてしまうと、他文化の人と働くのが大変なのは、当たり前だよね。
これまで日本を含め3つの国で働いたけれど、思い返すと2つ目よりも3つ目の国での方が俯瞰的な見方ができたのは、比較対象とする国が増えたからだと思う。すべてが完璧な国なんて、どこにもない。せっかくの海外暮らしなのだから、「この国のこんなところダメだけど、この点はとても良い」なんて、良いところに注目したほうが、気持ちも楽になるよね。

一般化は危険!

ただ、こういった文化人類学的な本の落とし穴は、その国の傾向を個々人に当てはめてしまうこと。当たり前だけれど、人間ひとりひとりの性格は違うわけで。目の前の人の行動を見ては、「あなたはやっぱりxx人ね」なんて言ってしまうと、本来のその人の性格を見誤ってしまう可能性があるから、気を付けないといけないね…。

異文化理解については私もまだまだ学習中だし、このnote一回ではとても書ききれないくらい、思うことがたくさん!長くなるので、今日はここまで。
また機会があれば思っていることを書くね。

それでは、またね!

ひとつ前のうま子の日記


この記事が参加している募集

読書感想文

習慣にしていること

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?