ミッシュ

二児の母で、ワーキングマザーです。茶道が心底好きで、表千家。よろしくお願いいたします☺️

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最近の記事

気になるお菓子③

お気に入りのお菓子、三つ目は ③ 風流堂「山川」 日本三大銘菓の一つ。 出雲松江の大名茶人・松平不昧公が考案したお干菓子です。 不昧公といえば「若草」が有名ですが、私は断然こちらの「山川」が好きです。 紅白のシンプルな棹物で、自由に切れるし、型抜きもできる。少し塩気のある甘さが、お茶の味を見事に引き立ててくれます。 甘いのだけど、後に残らない。 良い点前は流れる水の如く、さっと終わって後に何も残らない。それと同じです。 今回、ふるさと納税の返礼品で頂きました☺️ 包装紙

    • 気になるお菓子②

      お気に入りのお菓子の二つ目は、 ② 御菓子司 白梅軒 五郎丸屋 「薄氷」 富山県の石動(いするぎ)で270年間、作り続けられているお菓子です。 「薄氷」とは、北陸の深い雪が溶け始める2月、3月の寒い朝、田んぼの水面にうっすらと張った氷を干菓子に映し出したものです。 切り立ったシンプルな美しさといい、口にふくむとさっと溶けていく甘さといい、本当に一流の銘菓です。 しかもこのお菓子、綿花にくるまれて箱に入っているのですよ。 奥ゆかしいというか、胸を打つというか、魂をゆさぶられ

      • 油絵の展覧会

        上の絵・児島虎次郎《川辺の風景》1909年 今年は、油絵の展覧会を二つ見に行きました。 「ベルギーと日本 〜光をえがき、命をかたどる」高梁市成羽美術館 私は日本画が好きで、洋画はあまり見ないのですが、児島虎次郎の油絵は大好きです。 児島虎次郎は、岡山県高梁市の出身。日本における印象派の代表的な画家です。モネやエル・グレコなど大原美術館の礎となる西洋美術の収集にも尽力しました。 今回の展覧会では、彼の作品をたくさん見ることができて満足☺️ 今から100年以上前に描かれた

        • 「あんびるやすこ作品展」ふくやま文学館

          この秋に、「あんびるやすこ作品展」を見てきました。 私はこの作者の本を読んだことがないのですが、可愛らしく明るい絵柄に心惹かれて。 魔法、ドレス、お菓子作り、ハーブ、ジュエリーなど、女の子の好きなものがギュッとつまった絵でした。 愛用の画材は、カランダッシュの水溶性クレヨン、ファーバーカステルの色鉛筆だとか。 こんな素敵な絵で、茶道シリーズとか出版されてほしいですね。 和菓子もかわいいと、気持ちが前向きになります☺️ 展覧会の写真撮影&SNS公開可、確認済です。

        気になるお菓子③

          月にうさぎがいた頃のこと

          今宵は満月。 以前、素敵なチラシを見つけ、持ち帰りました。 口に筆をくわえて文字や絵を描く、星野富弘(ほしのとみひろ)さんの特別展のチラシです。 この詩句がすばらしい。 さらに、これを特別展のタイトルにしたのがすばらしい。 富弘美術館は遠方(群馬県)なので、見に行けませんでしたが、チラシだけで満足しました😊 月にちなみ、最近食べた和菓子を。 出雲の桂月堂製『神話の月』。 生姜を用いた錦玉なので、ピリッとした風味があります。白小豆がほんのり透けていて綺麗。 この前、小一

          月にうさぎがいた頃のこと

          「迷路絵本 香川元太郎の世界展」ふくやま美術館

          数ヶ月前の話で恐縮ですが、夏休みに子どもたちと、 「ようこそ!遊んで学べる絵本の世界へ!  迷路の絵本  香川元太郎(かがわげんたろう)の世界展」 へ行ってきました。 歴史や動物、宇宙など様々なテーマが隠し絵やクイズとして描かれており、一つ一つの絵が細かいこと、構図が練り上げられていること‼️ この方独特の世界観が確立されていて、すごいなと思いました。 茶道に関する絵もありました。 美術館ではじっとしていない我が子ですが、この展覧会は面白かったようで、一つ一つの絵の前に

          「迷路絵本 香川元太郎の世界展」ふくやま美術館

          気になるお菓子①

          茶道をしていると、様々なお菓子に出会います。 ここ一年で、気に入ったお菓子を3つほど。 ① 井上耕養庵 「若狭 葛ようかん」 夏の暑い時分の稽古で、師が冷蔵庫から一枚流しの羊羹を取り出し、スプーンで湯呑に分けてくださいました。甘すぎず上品な味で、モチモチしていて、おいしかった!! ネットで探したら、夏場は人気があって売り切れ。 来夏には取り寄せたい一品です。

          気になるお菓子①

          「ワレモノ注意!」ふくやま美術館

          先週、「ワレモノ注意!〜美術の世界のワレモノたち〜」を見てきました。 割れたものを集めた一風変わった展覧会で、写真撮影&SNS公開可とのこと。 樂宗入 作 樂了入 補 《赤樂茶碗 銘・老萊子》 割れた部分を別のカケラで補い、漆で接着する「呼び継ぎ」が施されています。 補われた部分と金継ぎが景色となり、なんとも美しいですね。 添えた和歌は、ちょうど別室で書道展をしていて、そこに書かれてあった和歌です。図らず咎もな、このお茶碗によく似合う。 《斗々屋茶碗 銘・深山木》

          「ワレモノ注意!」ふくやま美術館

          「山部泰司展」 華鴒大塚美術館

          8月頭、夏の暑さ真っ只中に、 「山部泰司展」〜花と金:ふたつの異なる時間〜 を見てきました。 実はその日の午前中に、表千家流の月釜があって。 小間のお濃茶で同席になったお正客さんが、「よかったら観に行ってごらんなさい」と特別展の券を私にくださったのです。 山部泰之(やまべやすし)さんの作品を観るのは初めてで。パッと咲いた朝顔の絵が多く、現代的な画風でした。絵のタイトルが、 「咲く力」 「踊る力」 「笑う花」 など、力が湧くような語句ばかり。 「夏だなぁ!!元気が出

          「山部泰司展」 華鴒大塚美術館

          沙羅双樹。

          もみじ饅頭🍁で有名な「にしき堂」で、「新・平家物語」というお菓子を見つけました。黒餡と白餡の小さなロールケーキで、和菓子と洋菓子の中間みたい。箱に平家の代表家紋(アゲハ蝶)が描かれており、心惹かれて買いました。  祇園精舎の鐘の声  諸行無常の響あり  沙羅双樹の花の色  盛者必衰の理をあらはす  奢れる人も久しからず  ただ春の夜の夢のごとし  猛き者も遂には亡びぬ  偏に風の前の塵におなじ      『平家物語巻第一』 心に響く名文ですよね。 「沙羅双樹」とはナツツバ

          お稽古記録(炉・抱清棚)

          先日のお稽古は抱清棚。初めて見るお棚でした。木地で、正面奥の板に香狭間透かしが入っており、中棚は取り外しができます。内側左に柄杓や仕服などをかける竹釘がついており、地板がないので、水指は運び。竹の蓋置を合わせるので、飾り気のない素朴な感じのするお棚でした。 炭点前は、運びの炭点前とほぼ変わらないので大丈夫でしたが、続いて、先生から「続きお薄」をするよう言われました。 点前を進め、濃茶を掃くため茶杓に手を伸ばした瞬間、先生が「釜の湯がさめる」と一言。私は茶碗に湯を入れた後、中

          お稽古記録(炉・抱清棚)

          茶祖・栄西の生誕地

          少し前のことになりますが、栄西の生誕地が岡山にあるというので、参ってきました。 栄西は日本で最初の茶書とされる『喫茶養生記』を著した人物です。茶の種子を中国(宋)から持ち帰り、京都の栂尾・高山寺の明恵上人に贈りました。後に建仁寺の開山となりますが、同寺では栄西の誕生日である四月二十日に四頭茶礼が行われています。 栄西の生誕地は、岡山市にある吉備津神社のすぐ近くで、同神社の駐車場から徒歩10分ぐらい。 閑静な住宅の間にひっそりと佇んでいました。 まばゆいばかりの青空が、気

          茶祖・栄西の生誕地