マラケシュに華はあるのか
2024/9/29
ウェドゼム10日目、早朝6:00起床。
身支度を済ませ、そろそろ…といった頃合いでアツシ君が起きる。
「いやぁ、後半ほったらかしにしてしまって…すみません」
実は滞在の途中からアツシ君は体調を崩してしまい、それから今日に至るまで彼はずっと部屋で寝込んでいたのだ。
すみませんだなんて、とんでもない。
たしかに、彼の体調が心配で出発を躊躇っていたのもある。
しかし、回復してから明るく別れたいという気持ち、そして余りの居心地の良さにズルズルと長居してしまった。
私が早く離れることが一番の特効薬なんじゃないか、というもどかしさも感じつつ…。
要するに全て私の我儘だ。
申し訳なさと有り難さが入り混じる思いで御礼を伝え、玄関で見送ってくれるアツシ君に手を振りドアを開けた。
彼は来週、日本に一時帰国する。
どうか、その時までに元気になって、そしていつか何処かでまた会えたらと願う。
7:45出発と言われたマラケシュ行きのバスは7:30にフライングスタート。
実のところ、マラケシュにはそれほど期待をしていない。
すでに2ヶ月近くモロッコに滞在し、多くの街を見てきたので、見所のメディナ(旧市街)も大体予想がついてしまっているのだ。
それに観光地は何処に行ってもやはり“観光地の匂い”というものがあり、それはあまり自分の趣味ではない。
とはいえ、さすがに国内随一の観光都市だけあり、街は平日ながらも活気というか“華”があった様に思う。
バスターミナルから宿に向かう道中、微かにそう感じた。
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2023年3月から世界中を旅して周り、その時の出来事や感じた事を極力リアルタイムで綴っています。
なので今後どうなるかは私にもわかりません。
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