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7月8日(日)初めてのサシ飯。できないことを避けていたら知らなかったこと

今日は台湾人の子とご飯に行く日だ。会うのはこの日が初めて。わたしがカンボジアでいつもひとりなのを見かねて、今の会社で昨年インターンしていた先輩に紹介してもらったのだった。

これまでも日本人以外の人とごはんに行こう!という機会は入っていた学生団体のおかげでいくらでも降って来たけれど、行ったとしても話しかけないし、ましてやサシでご飯に行くなんて考えられなかった。

日本語ですら2人きりになると何を話したらいいのかわからなくなるのに、英語なんて。

「英語が話せないんです」というと、みなさん決まって否定してくれる。「いやいや、海外でインターンするくらいだからできるでしょ〜」「大学受かるくらい勉強してるじゃん!」なんて。

自慢じゃないけれど、わたしは日本語が少しできるアメリカ人の知人に「無理して英語しゃべらなくていいよ」と言われたことがある、という話は前にしたことがあっただろうか。わたしとしては英語の練習もしたいので頑張ろうとしていたのだけど、彼は気を遣ってくれたんだろう。けっこう堪えた。

まあ、そのくらい話す英語は酷いのだ。そんなわたしに今日みたいな日がやってくるとは。

行き先は、わたしより長くプノンペンに住んでいる彼女が指定してくれたカンボジア料理のお店。集合時間の直前にスコールが降りはじめ、持っていたカッパも意味をなさず、自転車でびしょ濡れになりながらレストランに到着した。髪も服も濡れて困り果ててしまったけど、先に着いていた彼女に驚かれ、心配され、会話のつかみにはなったのでよかったのかもしれない。

それからわたしたちは、ビールは好きか、店の奥に日本人がいる、ふだんの仕事は何をしているのか、好きな食べ物は、なんてことをゆっくりとキャッチボールしていった。

幸い彼女の英語もネイティブ並みということはなく(さすがにわたしよりは上手だが)、わからない単語があればすぐに検索して話をすすめてゆくことができた。

英語ができなくても英語で会話ができる。これを実践して、知ることができて、今までの自分はどれだけ「できないこと」を避けてきたのだろうと思う。

そろそろレストランを後にしようかというタイミングで、彼女がこのあとタピオカドリンクを買いに行くという話になった。なんでも、近くに通いつめている店があるのだとか。さすが台湾人、と思う。

大のタピオカ好きのわたしにとって、本場の人が薦めるものを試してみないわけにはいかない。着いて行くと、レストランからたったワンブロックしか離れていない場所にその店はあった。

おすすめされたロイヤルミルクティーを持ち帰り用に注文する。ほかにはフレッシュフルーツを使ったスムージーも店の名物とのことだった。

お互いに注文したものが揃い、それぞれ逆方向の帰路につく。わたしは自転車を漕ぎながら、この日をやり遂げられたことに心が踊っていた。


教えてもらったタピオカは、当たりのタピオカでした。さすが本場。

もしいただけるなら......都心までの交通費にさせてください......