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#日記
きみはごめんを言わせてくれない
2人きりで会う約束だったのに段取りミスって3人になっちゃった時とか、お泊まりができなくなっちゃった時とか、きみはよくだまって帰った。
ちょっとコンビニ行って帰ってきたら部屋がもぬけの殻だったりして、ごめんも埋め合わせするねも言わせてくれない。
あとからLINEで「さっきはごめん」って送るんだけど、きみは絶対スルーするよね。
そして何事もなかったように次の会話をはじめてしまう。
でも、わたしは
私は愛で穏やかになりたい
ちいさいころ、家族でドライブをする車内には必ず中島みゆきかコブクロがかかっていた。
コブクロに「毎朝、ボクの横にいて」という曲があってそれがすき。日曜日の朝に、やわらかな日差しがシーツをあたためるような、そんな歌だ。一緒に暮らしている二人の他愛もない生活の物語は、愛のおだやかさをなびかせる。
わたしの家では平日の朝ご飯は必ず白米で、トーストは休日の特権だった。だから今でも、トーストの焼ける香りを
神に乞うものが何もない
3年前、秋の夜中。
よく知らない宮崎の神社で書いた絵馬。
あの頃、神様にねだりたいものなんていくらでもあった気がする。
3時間かけて宮崎へ向かう車のなかで、私はひっそりと何度も泣いていた。何が悲しいのかもわからなかったし、恨むべきものもなんなのかわからなかった。
私はあの時、人間には極力会いたくなくて、でもそのぶん、本はいくらでも読めた。読むたびに泣いて、その悲しみを癒すためにまた本を読んだ