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2024年9月23日 長袖はまだ着ない


昨日は、秋が来たことをかなり怪しんでいたのですが、
今日のところもこれまでに比べるとぐっと涼しく、過ごしやすくなっていました。
朝と夕方、陽が落ちてからは、冷たい風が吹いています。
エアコンから出るくらいの冷たい風です。
つい数日まで、夜になっても空気は熱を持っていましたが、あの熱は嘘のように消えています。
夜に出かけても、必ず茹だるようなというのが最もしっくりくるぬるい湯のような夜気ないのです。
ずいぶん、歩きやすく、呼吸がしやすくなりました。
やはり、あんまり暑いと身体は生命維持を優先するものなのだと、こうして涼しくなってから実感します。
涼しくなると、歩くにも考えるのにも呼吸するのにも、拒否感が低下するのです。
やはり、今年の夏は殺人的な暑さだったということでしょう。
ジムで運動をしても、
汗はもちろんかきますが、
たどり着くまでに滝汗とか、
帰る頃には、シャワーを浴びたように服が汗で濡れているということは無くなりました。
ジム帰りにスーパーへ買い物へ寄っている間に、汗が引いていきます。
汗が引く、そう、汗は本来引くものなのでした。
ひたすら、出続けていたこれまでがおかしかったのです。
汗が引いて、その上をすいっと涼しい風が吹き抜けていくと
とても気分が良いものです。

というわけで、昨日、ずいぶん疑ったのですが、
どうやら、本当に秋がやってきたようです!!
このまま、しばらく、この温度でいましょう、と秋に直接お願いできるならお願いしたいところです。
戻ったり、急に進んだりせず、しばらくこの温度が良いと思うのですが、気まぐれな昨今の天気のこと、どうにも予想がつきません。

さて、涼しい風を受ける私はまだ半袖です。
肌寒いというほどではないものの、夜ともなればひんやりします。
近いうちに、長袖か半袖かを悩むことになりそうです。
本日の当地は、見かけた人のほとんどが半袖かノースリーブでした。
見かけて「よしよし、そうですよね」と小さく叫びたくなりました。
どうも本当に秋が来たようではあるものの、
まだ袖ありの服を選ぶほど、秋を信用していないのです。
実際に、天気予報を見ると、木曜日と金曜日は、今日以上に、そこそこ温度が上がる様子です。
今はまだ半袖で様子を見るべきでしょう。
というか、半袖で涼しさを味わいたいのです。
今日見かけた人々も、涼しさを存分に味わっているように見えました。
これくらいなら、ずいぶん楽だと思ったのですが、
昔の夏、7月〜8月は、これくらい温度だったと考えると、現代の異常さが際立ちます。
やっぱり体温と同じかそれより高い気温や室温というのは厳しい環境です。
そのうち、人間が進化することになるのかもしれません。
我々の身体を構成する物質が高温にも耐えうる物質に少しずつ変化していくとか、
脳の血管がより細かくなるとか、
身体が小さくなっていくなどの変化が起きるのではないでしょうか。
身体が小さくなるなんて、荒唐無稽なように思えますが、そうでもないのです。
この記事をご覧ください。

ベルクマンの法則では、「身体が大きくなるにつれて、体重あたりの体表面積が小さくなり、熱の放出が抑えられる」とされています。
それゆえに、寒冷地では、動物の身体が大きくなりやすいということらしいのです。
身体を小さくした方が、熱を放出できるのであれば
暑さに対抗するべく、人間は小さくなっていくのかもしれないのです。
時代ごとの平均気温で、美人の造形が変わるという話をどこかで読んだことがあります。
気温の変化は、我々の文化の変化だけでなく、我々の認知そして、我々そのものもかえていくのです。
40度ぐらいのグラウンドで、「昔の人間はこのくらいの温度でへばってたらしいよ」と小学生たちが、笑う姿を想像してしまいました。
身体が変わって仕舞えば、どれくらいの温度まで、耐えられるものなのでしょうね。

昨日、秋服を買いに、アパレルショップへいきました。
購入した洋服は、いずれも七分袖くらいで、長袖ではありません。
涼しくなったと言っても、まだ、長袖に手を伸ばすことはできなかったのです。
それは多分、まだ、秋を信じていないからです。
暑さに完全適応できていない我々は、弱き生き物として、警戒しているのです。

そう、
とにかく、長袖はまだ着ないぞ、と思いました。


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千歳緑/code
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