見出し画像

9月17日の手紙 ホットクックで牛すじボルシチ

拝啓

出先で生のビーツを見つけたことは、
少し前の手紙でお伝えしました。
ビーツを使ってボルシチを作ったのですが、
忘れないうちに、そのレシピを書いておこうと思います。

以前から、ボルシチを作ってみたいと思っていたのですが、
缶入りのビーツもなかなか見つけられず、
ビーツの入っていないボルシチはボルシチでないと理由から
作るのを先延ばしにしてきました。

ビーツについての知識はは、赤い、栄養が豊富であるということです。
出先のスーパーで、白いトレイにのり、ラップに包まれて並んでいるのを見た時には驚きました。
ビーツは、赤くないのです。
皮を剥いていないビーツは、茶色です。しかもおしゃれな茶色ではなく、本当の土色です。
土っぽく、ゴツゴツしていて、鱗茎のように見えます。カブの仲間と言われればそういう形ですが、ぱっと見ると何かの球根にしか見えません。
これが食べられるとは、知らなければまず嘘だと思うでしょう。

生ビーツ


しかも「長野県産」と印字してあります。
長野県?長野県でというか国内で、ビーツを栽培しているのを初めて知りました。
我が国は食に貪欲なようです。アグレッシブな農家の方々のビーツを栽培への賛同を示そうと、ビーツ購入を決めます。
ボルシチに必要なものは、あとは肉のはずです。
牛肉コーナーに向かいます。
高い…びっくりするほど高いです。近所のスーパーにはある、オーストラリア産牛肉はほとんどなく、国産和牛ばかりが並んでいます。
とても買えそうにありません。
それでも根気強く棚を眺めていると「牛すじ」を発見しました。比較的安価でです。2パックほど買えば、400gほど、量も十分そうです。
初めてのボルシチが、牛すじ使用でも良いのか?と悩みましたが、彼の地で日常的に食べられるものだとしたら、牛すじ肉が使われることもあるだろうと自らを説得しました。
うまくすればむしろ、深い味が出るかもしれません。
それから、サワークリームが必要です。
ディルは乾燥ディルをストックしてあるので購入しません。

我が家には貰い物のホットクックがあり、今回のボルシチ作成にも使用しました。
まずは牛すじの下ごしらえからです。
これは、ホットクックの「牛すじの煮こみ」の下ごしらえのレシピをそのまま使います。

牛すじのボルシチ下ごしらえ


1.牛すじ400gを入れて、水800mlを入れます。
2.手動で作る→スープを作る→まぜない→約10分→スタート
3.加熱し終えたら、牛すじを何度か洗いアクを取ります。
4.牛すじがきれいになったら、食べやすい大きさにキッチンバサミで切ります。

以上で、下ごしらえは完了です。牛すじを茹でたスープはこして使うという人もおられるようですが、今回はアクが多かったので廃棄しました。こす手間が面倒臭過ぎたということにしておきます。

それではいよいよ、ボルシチの方に参りましょう。
実はホットクック公式レシピに、ボルシチがあります。
このホットクック公式レシピを基本に作りました。
混ぜ技ユニットあり、無水、予約可という、なかなかありがたいレシピです。
公式レシピのメニュー番号は76です。

牛すじのボルシチ


牛すじ 400g(下茹で済み)
A
・じゃがいも1個
・にんじん1本
・玉ねぎ1個
にんにく ひとかけ
ビーツ 1個
トマトの水煮缶(刻まれてるもの)1缶
バター 20g

ローリエ 1枚
コンソメ(顆粒)大さじ2
オールスパイス 少々
塩胡椒 各少々
白ワイン 大さじ1〜2

1.混ぜ技ユニットを本体にとりつける
2.Aの皮を剥き、食べやすいサイズに切る。ニンニクはつぶす。
3.内鍋に全材料を入れ、本体にセットする。

メニューを選ぶ→カテゴリーで探す→カレー・シチュー→ボルシチ→スタート

ここで、2つの誤算がありました。

  1. キャベツを買い忘れた→忘れたものは仕方がないので、キャベツから出る水分のことを考え、白ワインを足すことにしました。

  2. ビーツを茹でるのを忘れた→生のビーツは水に酢を入れて下茹でするものらしいのです。そのことを知らず、ビーツを生のまま入れてしまいました。水分が足りないかも、と、トマト缶は公式レシピの半分ではなく、1缶としました。

帰宅して、ホットクックの蓋を開けると、想像以上の出来でした。

ホットクックを開けるとボルシチ


サワークリームとディルを乗せ完成です。

基本的にご飯派ですが、
せっかくなので、COSTCOのメニセーズのプチパンをオーブンで焼きました。
外はパリッと中はふんわりで美味しく焼き上がり、ボルシチとぴったりの味わいでした。

ホットクックで作る牛すじボルシチ

ビーツは下茹で無しだったからか、
土っぽい風味が少し強かったのですが
それもまた味わいです。
火はしっかり通っていたので問題無しです。
牛すじの旨みがスープそのものに溶けていて、とても美味しいです。
そして、サワークリームを溶かしていくと、
ボルシチがピンク色っぽくなります。
寒い土地、雪が降り積もる土地でこの色は、元気をくれるだろうなぁと感じます。
春を思い出すことができるからです。

とても美味しくできたので、
ビーツをまた見つけられたら、再度作る予定です。
次回は牛肉でやっても良いかもしれません。
案外、白ごはんにも合いそうな味でした。

もしよろしければ、チャレンジしてみてください。
それでは。



気に入ったら、サポートお願いします。いただいたサポートは、書籍費に使わせていただきます。