絶対王者Lucas Lepri(ルーカス・レプリ)に学び、キングメーカーJohn Danaher(ジョン・ダナハー)の寵愛を受けたGiancarlo Bodoni(ジアンカルロ・ボドニ) レプリ仕込みのトップゲームと、ダナハー譲りの足関節システム、そして決まり手の4割を占めるRNCを駆使し、2022年のADCCを圧倒的な強さを以て制覇しました。 ジアンカルロはキャリアの前半をリリオン・グレイシーから学びました。 ブラジリアン柔術の正統派らしく、クローズドガードを得意とするが
QUINTET4 世界各国から名うてのチームが それぞれ最強のグラップラーを擁し東京に集結した。 5人1組の編成で4チーム。 彼らは世界一のチームを名乗るべく、団体戦に挑んだ。 4年ぶりに開催されたこのイベントも、今大会で4回目になる。 回を重ねるごとに成熟し、知名度も向上している。 出場選手、規模感、演出やプロモーションは国内では他に追従を許さず、もはや世界中のグラップリングファンがその開催を心待ちにしていたイベントと言ってもいいだろう。 日本を発祥とする勝ち抜き戦は、
複雑なポイント設定に思えるUNRIVALEDルールだが、その理念を紐解けば、実は至ってシンプルであることが分かる。 『どの局面でも立てる選手が強い』 UNRIVALEDルールのポイント設定はこの理念を元に構築されている。 例えばUNRIVALEDのスイープはブラジリアン柔術ルール同様+2ポイントとなるが、加点の条件はガードポジションからでなくても構わない。 サイドやマウントポジションでコントロールされている状態からでも、上下の関係が逆転すればトップポジションを取った選手の
2021年11月3日UNRIVALED1を終え、とりわけ反響の大きかったルールについて解説していきたい。UNRIVALEDルールの骨子、概念は『あらゆる組技格闘技が平等にその技を競う』ものである。 その大枠に基づき、さまざまなルール設定がなされた。 競技への理解をより深めて貰うために、特徴的なルールについて解説していく。 ポイント制 Submission Onlyが主流のグラップリングシーンに於いても、UNRIVALEDでは特異なポイント制を採用している。 完全決着を標榜
アマチュアマッチのALTANAはプロへのトライアルマッチである。 ALTANAに於いて印象的なファイトを披露した選手は、次回以降プロマッチへのオファーをする。 一般応募によって集結した選手の中には、他団体におけるプロ選手もいた。 今回はアマチュアマッチALTANAの見どころを紹介していこう。 ALTANA最重量級マッチアップ。 谷口実x真栄田ドグラス。 GTF4ではレダ•メブトゥシュから変則の膝十字、自らの名を冠したミノルロックでタップを奪った谷口。 前回のALTANAでは
いよいよ発表されたUNRIVALED1プロマッチの対戦カード。 新旧問わず、国内のトップファイターが集結した。 MMA、柔道、サンボ、七帝柔道、ブラジリアン柔術、アマレス、プロレス。 世代や契約、ルールの問題から、決して交わることの無かった格闘家同士がUNRIVALEDのマットで巡り会う。 イデオロギー闘争 格闘技の数だけあるイデオロギー。 しかしその原点に立ち返り、あらゆる格闘技の思想、原理をフラットにするUNRIVALEDルール。 マッチメイクでは図らずも、MMAx組技
UNRIVALED初のプロ大会に向け、マッチメイクが進んでいる。 9/28の時点で全カードのおよそ60%程度が決定し、返答待ちの選手も数名いる。 国内最強を決めるこの大会には、組技と銘打たれる各種格闘技から、さまざまなトップ選手が集結しつつある。 道着マッチ 道着マッチは全2カード。 ブラジリアン柔術のトップ選手やサンボチャンピオン、柔道日本一、また誰もが知るMMAファイターが道着を纏って参戦する。 UNRIVALED道着マッチでは、サブミッションのタップアウトと同様、投
UNRIVALED公式SNSでプロ、アマチュア大会の同日開催が告知された。 開催日は2021年11月3日。 告知に先駆け、すでに複数選手へのオファーを開始している。 外国人選手x日本人選手。 最先端のグラップリングシーンで活躍する外国人トップ選手に、一体どこまで日本人が通用するのか。 海に囲まれ、ウィルスに阻まれ、マッチメイクが日本人同士で完結するしかない状況下で、獲得したのは独自の進化か停滞か、それとも地政学的退化なのか。 SCRAMBLEのMatt社長 世界的アパレ
19541954年の街頭TVに群がる人々は、力道山の勇姿に歓声をあげた。 終戦から約10年後のこの年に、力道山はアメリカ人レスラー、シャープ兄弟と対峙した。 怒涛の空手チョップでアメリカ人を滅多打ちにする力道山を見て、敗戦国としての鬱憤を晴らす日本人も少なくなかったはずだ。 1976そして時は下り1976年 力道山のDNAを宿したアントニオ猪木が、モハメド・アリと『格闘技世界一決定戦』を行う。 世紀の凡戦と評されるも、ボクシングヘビー級チャンピオンが日本武道館で、日本人プ
多くの格闘家、アスリートをスポンサードする会社のトップら4人が逮捕された。 被害総額は65億円にものぼり、被害者は延べ1万5千人にもなるという。 暗号通貨を元手に、短期間で元金が2.5倍になると謳い、個人投資家から資金を巻き上げていたようだ。 スポンサー先は選手のみならず、格闘技団体やキッズレスリングスクールにも至る。 投資詐欺によって吸い上げた黒い金が、一見真っ当に見える会社を通じて格闘技界に流入する。 知るよしも無かったと言い訳する前に、スポンサー、つまり取引先の実態を一
2021年5月21日開催のアマチュア大会 ALTANAから導入した道着マッチ。 道着は白のみ着用を認め、帯については赤、もしくは紺の帯を締めて臨む。 なおサンボ選手については、スパッツを認める代わりにシューズの着用を義務としている。 パンツを掴まれないというメリットと引き換えに、足関節を取られやすいというリスクを負ってもらう。 投げ一本 『背中から勢いよくマットに着く』投技について、サブミッションによるタップアウトと同様の一本決着を採用した。 投技については実戦に於ける殺
UNRIVALED念願のプロ大会開催に向けて、開催候補地の内見とともに予算策定をはじめた。 グラップリングをひとつのカルチャー、コンテンツとして定着させるために、継続性を重要視している。 継続してイベントを開催していくためには、体力つまり資金が何より大切な要素なのだ。 ALTANA収支報告書予算策定に当たり、まず参考にしたのは5/22開催のALTANA、その収支報告書だ。 まず支出について言及すると、 大きく予算を割いたのはデザイン制作費。 ロゴマークやルールのイラスト、W
2021年5月22日に第2回大会を予定していたUNRIVALEDは運営組織の再編成とロゴデザインや演出の制作に追われていた。 今大会から運営組織は2チームに分割され、運営進行チーム、デザイン制作チームがそれぞれ責任者を置き、その責任者をクライアントが統括管理するという形式を取った。 物語を紡がないクライアントからデザイン制作チームに明確なデザインコンセプトの提示があった。 『物語』を廃して欲しい。 インタビューや選手による舌戦、爆発や花火による演出は廃し、煽りVによる感
UNRIVALEDはマット上のグラップリングイベントである。 リングやケージではなく10m、もしくは8m四方のフラットなマットで行うという規定がある。 これは投技やサブミッションをシームレスにかつ美しく見せる為の基本的な演出でもある。 通常リングが6.5mサイズとすると2倍弱の床面積が必要となる。 さらに利便性、配信の為のネット環境、選手控室の有無、予算の兼ね合いなどを検討しなければならない。 会場側と事前に打ち合わせを行い、条件と合致するなら、改めて内覧を申し込む。 以下は
ルールのコンセプトは『総合的組技格闘技』 あらゆるサブミッションを有効とし、反則を極力廃したマッシヴかつアグレッシヴ、そしてスリリングなルール設定とした。 完全決着を旨とし、制限時間内にタップを奪えなければポイント判定となり、同点の場合はサドンデスに突入する。 あらゆるサブミッションが有効 脊椎を攻撃するツイスターやネッククランク、膝靭帯を捻り上げるヒールフック*、外掛けも有効。 手首固め、チョーク、トウホールド、膝十字などあらゆるサブミッションについて反則はない。 *道
1.ピュアグラップリングイベントへの夜明け遡ること昨年11月27日、時短営業要請を無視した世田谷区内のカフェに複数の男が集まった。 リバーサルジム横浜GROUNSLAM代表の勝村周一朗から切り出し『来月27日にゴールドジムを押さえているので、そこでイベントをやりたい。』と。 この時点で期日まで1ヶ月ちょうど。 通常のイベントであれば告知物の制作はおろか、メディアへのプレスリリース、マッチメイクはほぼ決まり、大会へのプロモーションも大詰めとなるタイミングだ。 予定していたイベン