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UNRIVALED 1

UNRIVALED公式SNSでプロ、アマチュア大会の同日開催が告知された。
開催日は2021年11月3日。
告知に先駆け、すでに複数選手へのオファーを開始している。

外国人選手x日本人選手。
最先端のグラップリングシーンで活躍する外国人トップ選手に、一体どこまで日本人が通用するのか。
海に囲まれ、ウィルスに阻まれ、マッチメイクが日本人同士で完結するしかない状況下で、獲得したのは独自の進化か停滞か、それとも地政学的退化なのか。

SCRAMBLEのMatt社長

世界的アパレルブランドSCRAMBLE、そしてグラップリングイベントPORALISを主催するマット社長にコンタクトをした。
SCRAMBLEがサポートする、ある選手に出場のオファーをする為、仲介をお願いした。
快く引き受けてくれたマット社長も、ロックダウンが長引き、PORALISもしばらく開催出来ない状況だと落胆していた。
マット社長には今回の試合に於けるギャランティ、経費、体重など細かい条件を調整頂き、契約の合意まで至った。

渡航制限の現状

契約について合意に至るも、当の選手が入国できなければ試合にならない。
UNRIVALEDスタッフはアメリカ大使館、入国管理局、旅行会社、ビザ発給代行業者にコンタクトをした。
それぞれ各部署から各部署へとたらい回しの対応をされるも、現状が把握出来ず、興行ビザの準備をしながら、情報収集に当たった。
そして辿り着いた先が文部科学省スポーツ庁と羽田空港検疫課。
スポーツ庁の担当者からは『現段階では格闘技選手の入国を認めていないが、規制緩和の際には、条件について各格闘技団体と折衝中である。』との返答だった。
その条件について聞くと『選手1名につき、ホテル1フロアを貸し切る。入国前72時間以内の陰性証明書発行、入国後3日間の指定施設での軟禁、その後PCR検査で陰性が確認されても、11日間の自主隔離』とのことだった。
空港検疫課についても、およそ同様の返答だった。

絶望的な官庁とのやり取りは、東京オリンピック開催中の時分だった。
最近では行動制限の緩和についてのニュースも多い。
信頼出来る情報筋からだと、11月からは外国人の入国を認め、それを見越して年末には大きな興行を打つ格闘技団体もあるとのことだった。

Oliver Taza

そう。
今回、UNRIVALEDが出場のオファーをしたのはOliver Taza
レバノン出身のタザは足関節を得意とし、F2WやWNOで活躍するトップグラップラーだ。
交渉の過程でタザは、『日本で試合が出来ることが光栄だ』そして『日本食がとても楽しみなので、あまりキツい減量はしたくない。』との事だった。
とても陽気で、しかし謙虚な選手という印象だった。
試合後はしばらく日本に滞在し、観光やセミナーもしたいと言っていた。
ただし9月中旬の現在、渡航状況についてはまだ不透明である。
タザとは10月上旬の状況を踏まえて、最終的な判断をしようと言うことになっている。

もちろんタザが来日出来なかったとしても、UNRIVALED初のプロ大会に相応しいカードを準備している。
柔術家はもちろん、アマレス、サンボ、相撲、MMAのトップファイターまで。
カードについてはUNRIVALED公式SNSで順次発表予定である。
またアマチュア大会ALTANAについての詳細も発表していく。