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UNRIVALEDルール

ルールのコンセプトは『総合的組技格闘技』
あらゆるサブミッションを有効とし、反則を極力廃したマッシヴかつアグレッシヴ、そしてスリリングなルール設定とした。
完全決着を旨とし、制限時間内にタップを奪えなければポイント判定となり、同点の場合はサドンデスに突入する。

あらゆるサブミッションが有効

脊椎を攻撃するツイスターやネッククランク、膝靭帯を捻り上げるヒールフック*、外掛けも有効。
手首固め、チョーク、トウホールド、膝十字などあらゆるサブミッションについて反則はない。
*道着ルールではヒールホールドは認めていない。

引き込み-2ポイント

引き込みにマイナスポイントを付与する。
スタンドでの攻防にフォーカスし、トップポジションが有利とする現代MMAの理念を周到する。
安易に引き込むことは打撃のリスクに身を晒すことになり、また殺傷力が高いと言える投技の攻防を蔑ろにしない狙いもある。
但しマイナスポイントを良しとし、引き込んだ選手がボトムから積極的にサブミッションを狙うという非常にスリリングな展開にも見応えがある。
イマナリロールについてもサブミッションのキャッチが解けた時点で引き込みとみなす。

スイープポイントの導入

2021.5.22開催のALTANAから導入したスイープポイント。
引き込みマイナスポイントへの救済措置として採用した。

ボトムからトップにポジションチェンジし、かつ2秒以上その態勢をキープすれば2ポイントを付与。
亀の状態から覆い被さった選手を落とし、トップをキープした場合にも加点される。

引き込んだ選手はサブミッションを狙うしか選択肢が無かったが、スイープの導入により引き込みのマイナスポイントを相殺出来るようになった。
先にも述べたが、トップポジションを有利とするルールコンセプトに則る。
投技を避け、かつトップからアタックしたい選手は引き込んでからスイープを狙うという戦略も成立する。

テイクダウンとIPPON

あらゆる投技に+2ポイントを付与する。
総合的組技格闘技を標榜するUNRIVALEDでは、柔道家、アマレスラー、サンビスト、合気道家など全ての組技競技者が公平に戦えるルール設定を目指す。
トップポジションから投技により上下関係が成立し、かつ2秒以上その関係性を維持した場合はトップの選手に2ポイントが加算される。

道着ルールでは投技一本決着を採用。
勢いよく背中から着地させた場合につき、一本決着とする。
一本が成立しなくても、投技によりトップ、ボトムの関係が2秒以上成立すれば2ポイントが加算される。

実戦では殺傷力が高いとされる投技には、サブミッションによるタップアウトと同価値とし、一本の成立を以て試合をクローズアウトする。

マウント、バック、サイドポジション

UNRIVALEDルールにはパスガードの概念がない。
マウント、バック(4の字ロックも含む)、サイドポジション*を取り、かつ2秒以上そのポジションを維持すれば2ポイントが付与される。
またポジションを入れ替える度にポイントは加算され、ブラジリアン柔術ルールでは無効とされているマウント→サイドでもポイントは加算される。
*ノースサウス、上四方固めはサイドポジションとみなす。

エスケープポイント

マウント、バック、サイドポジションからエスケープし、スタンドに戻りかつ相手と正対した場合、エスケープを行った選手に1ポイントを付与する。
こちらもスタンドの展開を奨励するルールコンセプトに基づく。

抱き上げ

アマチュア大会ALTANAではバスターを禁止し、抱き上げによるブレイクを採用する。
サブミッションを腰上まで抱え上げれば、ブレイクし、スタンドの展開に戻す。
抱き上げはサブミッションにのみ有効とし、クローズドガードなどのポジションについては腰上まで抱え上げても続行とする。
スタンドからの飛び付きクローズについても同様である。
またプロ大会においては、バスターを解禁とする。

ヒエラルキー最上位はサブミッションである

ルールに於けるヒエラルキーの最上位はサブミッションによる一本決着である。
出場する全ての選手はサブミッションによる一本決着を目指すべきである。
ポイントの加点についてもサブミッションのキャッチが解けた時点で加点、或いは減点とする。
またポイントルールに於いては至ってシンプルで、『トップポジションに加点』と理解すればよい。