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初のプロ大会開催に向けて

UNRIVALED念願のプロ大会開催に向けて、開催候補地の内見とともに予算策定をはじめた。
グラップリングをひとつのカルチャー、コンテンツとして定着させるために、継続性を重要視している。
継続してイベントを開催していくためには、体力つまり資金が何より大切な要素なのだ。

ALTANA収支報告書

予算策定に当たり、まず参考にしたのは5/22開催のALTANA、その収支報告書だ。
まず支出について言及すると、
大きく予算を割いたのはデザイン制作費。
ロゴマークやルールのイラスト、Webサイトの整備、得点掲示プログラム、ジングルの作成などだ。
ただし、これは次大会以降も利用できることを考え、減価償却費として計上した。
次に審判や会場スタッフ、ドクターなどの人件費。
当日は選手やセコンドのスムーズな導線確保の為の誘導、受付。
不測の事態に対応する為の待機スタッフ。
マンパワーはやはり頼りになるが、その分経費も嵩む。
動画配信には専門家を招聘した。
事前のミーティング、予定時間をオーバーした分についても厳密に支払いをする。
そして雑費。
この雑費に関しては開催直前まで見積もりから漏れる項目も多く、主催者としては予想外の出費となる。
ALTANAの場合、モニターやPA、暗幕などがそれに当たる。
収入については、今回配信は無料で行い、無観客であることからゲート収入もなく、収入といえば参加費のみだった。収入から支出を引いたいわゆる収支について、ALTANAでは中古自動車が買える赤字額にのぼった。
今回ZSTサイドの協力もあり、会場費については好意的であったが、先も述べた継続性を担保するなら、何とかこの赤字分、減価償却費を解消していかないとならないのだ。

アンチクラファン

昨今多く見受けられるクラウドファンディング。
格闘技界でも経営不振のジムや、新規ジムをオープンをしたい経営者が資金を募ることが多い。
そもそもクラウドファンディングとは、先行投資の意味合いが強いはずなのに、彼らが行うクラウドファンディングでは、提供するリターンとその購入資金が等価値にはならず、健全な取引とは言い難い。
資金を調達、留保出来なかった経営者への資金提供という訳だから、やはり投資というよりは募金という形式に近く、これではやはり資金の継続性が期待出来ない。
UNRIVALEDではクラウドファンディング以外での資金調達を模索していきたい。

運営するのはイベントではない

単発でイベントを開催するのはそれほど難しくはない。冒頭で述べたように、必要なのは瞬発力ではなく持久力だ。
そしてその収支は格闘技大会というイベント内で完結してはならない。
プロイベントに参加する選手への充分なギャランティ。
選手にとってステイタスとなる大会のクオリティ。
選手がグラップリングを生活の手段として選択できる構造を構築してこそ、真の継続性が得られると考えている。
実際に試合で有効だったテクニックの動画配信。
セミナーやクラスの斡旋。
スポンサー企業、メディアとの仲介。
UNRIVALED実行委員会が運営するのは、大会という単一なイベントではなく、グラップリングというひとつのカルチャー、コンテンツなのだ。