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短歌と人 安野ゆり子-015 2024/06/19

最終回。
まえがき:qbc(無名人インタビュー主催・作家)

「短歌と人」インタビューとは?

歌人でYouTuberの才人安野ゆり子さんを月1インタビューして世界にお届けするプロジェクトです!

登場人物紹介

安野ゆり子:20代後半。歌人、着物YouTuber。労働が苦手。元セクキャバ嬢、現スナック嬢とコンカフェ嬢。俳句もする。遊ぶところは歌舞伎町。障害年金がほしい。夫さんと離婚したいが離婚できないでいる。「一番やりたいことは、生活上のことでは、好きな人と穏やかに暮らしたいってこと」。自分なりの宗教がある。
夫さん:30代後半。安野さんの年上の夫。文芸団体の運営。2024年5月離婚。
好きな人:20代後半。夫さんの文芸団体に出入りしていた。かっこいい。2024年5月から同棲中。

安野さんのオリジナル曲


これまでの安野さん

第0回 2023/7/28実施。通常の無名人インタビューを受けていただきました。インタビュー時点での現在過去未来のお話。 
第1回 2023/8/8実施。障害年金がもらえれば、お金の心配がなくなって夫さんと離婚できる。現在、夫さんとは別居中(だが、週一で夫さんは帰宅する)。短歌の鑑賞。
第2回 2023/8/25実施。短歌の鑑賞。夫さんとの馴れ初めの短歌。文芸団体の忘年会で初めて会った話。
第3回 2023/9/6実施。短歌の鑑賞。夫さんとの日常の短歌。「家にある皿の枚数気にしつつ決める今夜は土佐煮もつける」は佳作。
第4回 2023/9/21実施。障害年金不支給が決まる。友人の紹介で中野のスナック「ねぇ ムーミン」で週1労働開始。短歌の鑑賞。閉鎖病棟入院時の短歌。入院の理由など。自分の中で、短歌よりも音楽のほうが上だと気づく。
第5回 2023/10/5実施。引っ越しの予定を決める。お金は夫さんが出すが、夫さんは住まない(週一で会う)。短歌の鑑賞。障害者手帳と歌舞伎町の歌。
第6回 2023/11/9実施。中野のコンカフェ「ピンクスカートカフェ」で週1労働開始。短歌の鑑賞。母になりたいかわからない歌。
第7回 2023/12/6実施。再入院。音楽ライブ企画。好きな人との馴れ初め、三人の関係について。
第8回 2023/12/6実施。幼稚園時代の頃の記憶を紐解く。おばあちゃんとの関係について語られる。
第9回 特別回。安野さんのホロスコープと数秘術の鑑定結果を公開。インタビュー記事ではありません。
第10回2024/01/23実施。ホロスコープと数秘術の鑑定結果を直接お伺いしました。キャラクターがより立体的に。
第11回2024/02/13実施。2月頭に実施したライブ、短歌の出前授業、小学校低学年の記憶。
第12回2024/03/12実施。修行のお話と、小学校高学年の記憶。
第13回2024/04/19実施。海士町に行ってスピリチュアル体験。
第14回2024/05/29実施。離婚。中学、高校、大学の思い出。

第15回2024/06/19実施。<この記事です!

安野さん公式サイト

(qbcが勝手に作ったけど公認されました!)


障害年金の不支給

qbc:
じゃあ、1ヶ月経ってないぐらいですけど、なんか変化はいかがでしたかね?

安野ゆりこ:
あの、障害年金の2回目がまた不支給になりまして、諦めました。いつだったかな、2週間ぐらい前に、あ、そもそも5月の終わりにはその通知ってのが来なきゃいけなかったんですけど、「審査延長します」っていう手紙が来てて。で、6月入ってから「不支給」っていう手紙が来ましたね。

まあなんでかっていうと、その等級的には3級に当たってたんですけど、私の初診日がその会社に一応いた時なんですね。なんだけど、だから厚生年金にその初診日自体はいたんだけど、会社2週間で辞めてるんで年金が1ヶ月に満たないで変わってるんですね。それで、結局その年金を審査する方が、2週間で厚生年金できるのか国民年金なのかっていうので、前もそこで色々あったんですけど、今回もそこで審査延長したらしく、結局1ヶ月入ってないから国民年金で。国民年金だと3級だとお金出ないんで「不支給です」ということになりました。

qbc:
どんな気持ちなんですかね?

安野ゆりこ:
まあそうですね。なんか最近「そろそろ障害者じゃないな〜」って自分でも思ってて。障害者手帳の割引とか使うのやめてたんですよ。なんか電車とかバスも正規料金で乗ってるし。で、そういうのがあるから「まあ、障害者っていうことでお金をもらわなくてもいいかな」という心境ではあったので。むしろ、その障害年金が出るんだか出ないんだかわかんないっていう状況の方が結構、なんか嫌だったので。決まっちゃえば決まっちゃったでまあいいかなって感じ。

で、一緒にやってくれた社労士さんは「事後重症請求ならできますけど」って言ってくれたけど、どう考えてもその書類出した時より元気なので。重症の診断書になりようがないので(笑)「もし今後もっと悪くなることがあったらお願いします、いったん諦めます」ってことで社労士さんともお話をして。社労士さんもすごい頑張ってくれたんですけど、社労士さん、お金出ないと成功報酬もらえないんで、むしろ申し訳ない感じだったんですけど。まあそんな感じで障害年金の方は終わりました。

qbc:
そのほかは?

安野ゆりこ:
あとは変わったことは無くて。もうひたすら家の片付けをやってたら、なんかほとんど1ヶ月経っちゃったみたいな。でも、昨日かな、昨日その前の家から今の家に荷物を引っ越しトラック使ってやるっていうのをやったので。もう前の家には粗大ゴミと、あと燃えるゴミしかないっていう状況で、もうほとんどそれは終わり。

むしろ今日、あ違うかそれが月曜か、一昨日で、今日と昨日は1日予定を入れてなかったら、私は休める状況になると疲れを自覚できるっていう特徴があるので、なんかすごい疲れちゃって。昨日も午後昼寝してたし今日も全然午前中に起きられなくて。このインタビューの直前まで寝てたんですけど(笑)もうほとんど動けないみたいになってて、昨日今日は。まあやっと休めるっていう感じですね。

qbc:
なんか今の環境自体に落ち着きました?環境が変わったわけじゃないですか。

安野ゆりこ:
そうですね、そうそれはずいぶん良くなって。まあその一緒に暮らしてる恋人との争いもだいぶ減るようになり。来て2週間ぐらいまでは本当もう、1日に数回争いがあったんですけど。(笑)まあ今はそういうのは無いので。もちろん大変なことは多いですけど、無駄にエネルギー使うみたいなことは無いので、落ち着いてきて。まあでも、私が疲れた顔してるとあっちも「なんで疲れてるの?」みたいな。その要するに、心配してるから、原因を知りたいってなっちゃうんですけど、もう私としては「何が疲れたっていうよりかは、蓄積だから答えようがない」ってなっちゃって、まあそれは難しかったりするんだけど。でも、環境としてはずいぶん落ち着きましたね。

qbc:
なんか問題が起きそうな質問なんですけど、前のパートナーと比べてどうですか?

安野ゆりこ:
そうですね、その「一緒に安心して暮らす」っていう点ではすごくいいですね。前の夫はすごく楽しい人だったし、あとなんだろうな、私に負担をかけないようにすごく気を遣ってくれたりとかあったけど、結局その気を遣うとかも彼が思う気の遣い方、だから私が「やっぱり家にいてほしい」とかそういうのを思っても、そういうことはやってくんないとかあったけど。今の人はすごいぶつかるんですけど、なんかまあぶつかった上で双方ちゃんと着地点が見えて落としどころが見えるから。まあ1ヶ月でずいぶん「お互いここは譲れるけどここは譲れないんだな」みたいなポイントが分かってきたし。

前の夫ってずっと平行線だったんですよ。分かり合えるところは分かり合って仲良くできるけど、相容れないとこは、あっちも自分で逃げ癖があるって自覚してて、争おうともしないから、なんかずっと平行線。だから何の問題解決もしないし私はなんか、なんだろうな、基本的にはそんなに不幸せとは思わないけど、でも結果的に何かのトリガーでメンタルがめちゃめちゃ荒れちゃって。そこを大きく見た時には不健康、不幸せって感じ。今は細かいことは色々あるけど大きく捉えたら、なんか2人でこう「一緒に暮らしてこう」っていうのがお互い努力としてあるから、日々良い方向には向かえてて。まあ、これから先どんどん楽になっていくっていう未来が見えるような、そういうぶつかり合いの仕方ですね。

あとなんか、これは結構世間的にはよく分かんない感覚かもしれないんですけど。ちょっと前、1週間ちょっと前かな。なんか夜、宗教的なことについて「これはどうしてそうなるんだ?」みたいな質問をされていて。でも、あの人は結構理屈で考えたい人だけど、私はそもそも自分が体験したことから「あ、これとこれが起こるってやっぱ神がいないと説明できないな」みたいな。自分の体験から信仰っていうのがあるから別に説明のしようがないっていうか。「こういう時はこうだから」とか「こういうことが前も起こったから」とかってなっちゃうんだけど、それじゃあっちは納得いかないみたいので、なんかもう面倒くさくなっちゃって。もうちょっと「場の打開としてちょっと一発殴ろう」と思って殴ったんですよ、私が。で、それをあっちが取り押さえるみたいになってて。でも結局彼が言ってたのは「これは相互暴行だからいいんだ」って。「暴行は一方的にやるのはよくないけど、お互いが殴り合って揉み合ってるっていうのは、これは別に大して罪ではない」ってことを言っていて。そっか、と思って。

私は今まで夫を殴るとか暴れると精神科に入院させられる、閉鎖病棟に入院させられるからすごいそれが怖かったんですね。だからすごく、夫がその気にあったかわかんないけど、まあ脅しとしてそれが作用していて、何か表現したいことがあっても、あー違う。最初の頃は、その暴れるって形で自己表現をしていて、途中から暴れると閉鎖病棟入れられるからと思って暴れるのやめたんですね。だけどやめたところでその自分の色んな「苦しい」と思ってる感情が無くなるわけじゃないから全部自分の内側に溜まっちゃって。結果的にODしたりとか自殺未遂したりってもっと酷い方向にいってたんですけど。

今一緒に住んでる人は「別に殴るのは悪くない」みたいな感じだから。で、私もなんていうんかな、そういう別に手を出すってわけじゃないけど、口ですごい大きい声出して怒るとかもやるんですけど。なんだろうな、あっちも結構しつこいっていうかちょっと要求が多いところがあるのでそういう時に「しつこい」ってすごい私も怒るんですけど。でもなんか私もその彼に対して「あなたの好きなようにやって」っていうか。「別にしつこいのも別にそれはそれでいい、そうしたいならそうしてくれ」と。「でも、私は適宜キレるから。あなたはしつこいことを言うし、私は適宜キレるしそれでいいから」って言ってて。

結局どっちも勝手にしたいようにして、場合によっちゃ争いは生まれるし手も出るけど、でもなんか、それでもうなんか良しと、お互い文句が無い関係。だからなんかそっちの方が暮らしやすいですね。私は今まで「人間って本当はしちゃいけないことは無い、本当は犯罪だってしていいんだ」ってずっと言ってたんですよ。だけど「人を殺すのは良くないかもね」って言ってた。「それはさすがに取り返しがつかなすぎる」って思ってたんですけど、なんかその相互暴行で殴った時に、殴って次の日の朝か、「誰でもいいから人を殺したいな」と思って。

でもやっぱり私の個人的な事情に見知らぬ人を巻き込むとさすがに気の毒だから、まあ殺すとしたら彼を殺すことになるなとかって思ってて。そういうことをTwitterで書いたんですよ。そういうことで、彼が「なんで殺すとか言うんだ」とかってまた荒れてたんですけど、でも結局その落とし所として「今は殺したい気持ちじゃないから殺さないけど、殺したくなったらその時は殺すね」っていうことで落ち着いて。私の中でも「人は何をやってもいいけど殺しは駄目だ」みたいな、これは駄目みたいなのがあったけど、人間は人間を殺してもいいんだっていうところまでいって。そうなると本当に私この世でしちゃいけないことって無くなって、それは良かったですね。

なんか頭では、例えば「どんな人間でも価値がある」とか「生きていていい」とか「人間は何をやってもいい」って思ってた。だから借金をしてみたりもした。借金をしても人は生きていていい、という。そういう事の実験とかでやってたんだけど。でも世の中には今、刑務所とかには人を殺した人っていう人も生きてて、やっぱりそういう人のこともちゃんと否定しない気持ちになれたので、なんかすごく良かったですねそれは。なんかそんなことをやっていて日々。

だから傍から見るとすごい激しいし、人殴ってるし、口も悪いし。なんかもうメンタル的に大荒れだって見えるかもしんないんですけど、実は全然メンタルは荒れてなくて。それより自分にとって大切なことをちゃんと積み上げてる感じがあって、どんどん楽になって。まあ体力的には結構厳しかったりはするんですけど、「なんか良いですよこの暮らし」って感じ。

qbc:
前回の時も話にもあるんですけど、その小学生でしたっけ。学級委員みたいな立場になって「みんながルールを守らない」っていうお話があって。で、その前には自分はその借金、借金ていうか返してねっていうルールを突きつけられたのを破ろうとしてるじゃないすか。で、今回も結構ルールっていうものに対して、そもそもルールっていうものを意識してお話されていて。なんかルールと自分自身みたいなものって結構、関係性は強いんですかね?

安野ゆりこ:
あ、強いですね。まあ子どもの時に関しては、やっぱりまず怒られたくないっていうのが多分大きかったんですよね。だからどうやったら怒られないで暮らせるかっていうと、で、子どもの頃に大人が間違ってるとかって思ったことないし、別に大人の言うことを聞いて自分が苦しかったとか無いんですよ。で、むしろ褒められる。「ゆりちゃんはいい子だね」とかって言って褒められるから、大人の言うことを聞いてれば別に問題はないと思って暮らしてた。という意味で、わざわざ大人を怒らせるようなことをする、「意味が分からない」っていうので。

で、まあ決まってるものは決まってるんだからしょうがないでしょみたいな、別にそれでよくない?みたいな。その、意味があって決まってるんだから。例えば、校則で「髪の毛染めちゃいけない」とか、まあ反発する人もいるかもしんないけど、そういうのが学校の秩序を乱すっていうふうに判断してたりとか、それかそういう過去があったとしたら別にそういうルールが敷かれるのも不思議じゃないんだから別に守っときゃいいじゃんみたいな感じだった。やっぱ秩序が崩れるのとかすごい怖かったし嫌だったし。だったら別にそんな決まってることぐらい守っとけばいいじゃんみたいな、それで死ぬわけじゃないしみたいな、だったんですけどね。

qbc:あの、色んなインタビューをしていく中で、人が少ない地域というか小さいコミュニティっていうところがあったりするんですよ。そういうところだと、例えば飲酒運転って許されてるんですよね。日本の国内の法律的には許されないんですけど「まあ、夜歩いてる人そんなにいないか引かれないよ」っていうところで、黙認されている状態ではあるんですけど。例えば、そういうローカルルールの方が優先される場所っていうのは安野さんから見てどういうふうに見えます?

安野ゆりこ:
んー、そうですねー。まあ私自身そこで生きたいかって言われたら生きたくはないですね。

qbc:
その別に飲酒運転は、例えばの話ですけど。

安野ゆりこ:
ていうか、それでも私は法の中とかに収まってる方が心地いいっていうか、生きやすいので。むしろローカルルールみたいな暗黙のルールとか、むしろローカルルールとかの方が理不尽だなと思う。「なんでそれを設定してるか意味が分かんない、明瞭じゃない」とか思うので。なんかそういう意味では、別になんなんだろうな、もう普通に、普通にっていうか法律が適用されるところで暮らしていたいとは思いますけどね。でも、例えばどうしてもそれに従えない人っていうのがいるっていう事実を忘れたくないっていう感じ。

まあ例えば、今私借金してて返せてないですけど、返せって言われても無理じゃないですか。それはよそからまたお金を借りてきて、まあサラ金とかね、返すことはできるけど結局それをやるだけだから。まあ分かんない、人によっては「死ぬまで働け」って言うかもしれないけど、まあ確かにそれも一つの解決策だけど。でも少なくとも私の選択肢にそれは無いから。そういうことを思うと、そういうちっちゃいコミュニティだと、例えば車が無いと移動できないとかがあればそりゃあ飲酒運転もするだろうし。法律は確かにとても合理的だったり大多数を守ると思うけど、それはやっぱり全員を守ることには多分ならないから。私としては「個別の事情っていうのをちゃんと見たい」っていうふうに思いますね。そうするとすごく手間がかかるから国家とかいうレベルでは出来ないのは分かってるけど。

だからまあ、私ってなんか短歌とか着物とかやってると「日本大好き」って思われるかもしれないんですけど、私全然そんなことなくて。基本的に友達しか好きじゃないんですよ。これは元々で。例えば、なんかこうスポーツの大会があった時にみんな日本のチームを応援するけど、私は全く興味無くて。まあそもそもスポーツ興味無いのもあるけど、それでもどっちかっていうと、例えば決勝の強いチームが戦ってて外国と外国のチームでも面白いチーム、戦いが見れた方がよっぽど面白いんですよ。だから日本だから応援するとか、あと例えば甲子園とかで自分が出身の県だから応援するとか。あと陸上、あの駅伝で自分の出身校だから応援するとか、あれ私全然無くて。

じゃあどういう人なら応援するんだろうっていうと、普段会ってる友達なんですよね。友達として喋ってたりとか、何か誕生日とかお祝いしたり、この子はこれを頑張ってるって分かってる、そういう関係性の人のことしか別に私は応援してない。ってか所属意識が無いっていうか、そういう感じなんで。そうすると、やっぱりその子その子の個別の事情とかっていうのが見えてくるから、友達関係の中であんまり法律がどうとか、これが正しいからとかそういうことはやっぱり言いたくない。むしろやっぱりちゃんと話を聞いてあげて、苦しんでることがあったら、何か役に立つことがあれば何か協力したいな~っていう、そういう感じですね。

過去の振り返りと人生の転換点

qbc:
じゃあ大学卒業後の、昔の話をしていきましょうか。そうですね大学卒業後ってどんな感じの流れだったんですか?

安野ゆりこ:
会社に就職して、2週間で辞めて、その後セクキャバのバイトに戻ったんですけど行けなくて、全然。セクキャバも2,3ヶ月で多分辞めて。で、結婚して。その時、夫が自営業で自習室っていうのをやってたので、自主室の掃除とかなんかそういうのを日々やりに私も手伝いに行ったり。あとは夫が請け負ってるデータベースみたいなやつに、お寺の檀家さんの情報を入れたり戒名を書いたりっていう。それが手動で手打ちでやんなきゃいけないっていうのがあったので、お寺に行ってそういうのを入力してきたりとか、まあ夫の手伝いみたいのをやったり。あと父親が「ゆりちゃんがなんでそんなに苦しんでるかって正直分かんないけど、でも世の中の苦しいことのほとんどはお金だと思うから、俺が仕事を依頼するからその代わり毎月5万あげる」って言われて。それを2年ぐらいやってて。

どういうことやったかっていうと、父親が「この本とかこの資料知りたいから図書館行ってきてコピーを取ってきて」とか。あと毎月、あの私、子供のときからずっとお菓子を作ってたので「お菓子作って送って」とか。あとなんか相談があったら自分の見解を述べてほしいみたいな。まあ「コンサル」っていう一応名前にして、なんかそういう父親の手伝いをしてお金をもらってるっていうのを数年間やってて。でもその間に医療保護入院を3回やり、って感じですかね。で、離婚話が持ち上がり、1年半別居して離婚できたっていうのがざっくりです。

qbc:
なんか振り返ってみてどんな10年、どんな20代だったんですかね?

安野ゆりこ:んー、なんだったんだろう。でも楽しかったですけどね。そのやっぱ振り幅があってすごく苦しい時も多かったけど、全部トータルで見たら楽しかったですよ。

qbc:
人生全体を振り返ってみて、転換点みたいなっていうとどこだったと思います?

安野ゆりこ:
人生全部だと。そうだな~、なんか難しいんですよ。なんか前もそんなような質問で難しいとか言ってた気がするんだけど、まああれか、会社を辞めた時。あとはその今住んでるパートナーと2人で初めて会った時。この2つかなって感じですね。

qbc:
ちなみにこれ単純な疑問なんですけど、前の夫さんはお仕事なんだったんですか?

安野ゆりこ:
実家が不動産を持ってて、それの管理っていうのが安定収入っていう、それをお母さんと一緒に会社としてやってて。プラス、元々大人向けの自習室っていうので場所貸しみたいな、それの管理人というのをやったんですけど、ビルが改修工事というか解体かなんかで無くなっちゃうので自習室をやめて。その後は、なんかしばらく働いてなかったんですよね、マクドナルドが大好きすぎてマックでバイトしたりしてたんですけど。あの人はあの人なりに私が1人でいられないから「じゃあなるべく2人でいよう」って思ってくれたらしくて、あんまりたくさん仕事はせずに一緒にいてくれたっていう時期もありました。だけど一緒にいたけど私が良くなんないからっていうあっちの判断により、その俳句のことを一生懸命やるようになったりとかして。で、その後SE専門の派遣会社に登録して、ずっと今もSEやってます。で、まあ半年に1回ぐらい所属場所が変わってっていう感じで。

現在の関係性とスピリチュアルな成長

qbc:
今の方と長続きしそうなんですか?どんな感じなんですか?

安野ゆりこ:
あ、そうですね。多分、正直死ぬまで一緒にいると思いますよ。

qbc:
どんなところが良いんでしょう?

安野ゆりこ:
まあこれは、なんか相手の性格とかそういうことじゃなくて、私の信仰の始まりっていうのがツインレイっていう考え方だったんですね。ツインレイっていうのは「生まれる前は魂が一つだったけど、なるべく早く修行が、魂の修行ができるように魂が二つになって生まれてきた。それである程度修行が済むと出会えて、今度は2人でやり取りをすること、バトルをしたりとかすることで最後の修行をして。でまあ、統合っていうのができたら今度は2人で地球とか人類とかのために貢献していくような活動をしていく」っていう。まあ生まれる前から決まってるっていう、平たく言えば運命の人ってやつですけど。

正直出会ってすぐぐらいに、もうそうだって分かって、私の中で。で、やっぱりもう出会って2年以上経つけど、やっぱりそうだって思うんですよね。だから、ここが好きだとか聞かれると実は困っちゃう。なんか、正直「なんでこんな奴」って思うんですよ。本当面倒くさいし、意見も合わないし疲れるし。だけど、だけど愛さずにはいられないみたいな感じで。だからもう、そういうふうに決まって生まれてきちゃったから、だからもう離れられないっていうのが正直なところなんですよね。

qbc:
そうですね、なんか今回一応インタビューのひと切りって思ってたのにふさわしい精神状況な気がしてて。

安野ゆりこ:
そう、なんか私も6月で終わりって聞いた時に「あ、多分すごい良いタイミングだ」と思って。もうその言われた時点で、その時はちょうど出雲に行ったあたりだったから。なんかまあ自分の中でももう何かが終わるし、多分今の彼とのことも何か決着がつくだろうっていうか、あのお告げ、お告げっていうかずっと7月7日っていうのに多分、一旦決着がつくっていうのをメッセージとして受けてたので。きっと6月の終わりってのはほとんど終わりだな~っていうのがあったので。

インタビューを通じての変化と今後の展望

qbc:
なんか、約1年は経ってないぐらいなのかな。

安野ゆりこ:
そうですね、8月から。

qbc:
8月からですよね。この1年どうでした?インタビューをしながら。

安野ゆりこ:
あの本当に、なんていうだろう、人生の役に立ったって感じでした。

qbc:
あ、ほんとに。へー。

安野ゆりこ:
特に前半。前半はやっぱり大きかったのは「短歌より音楽の方が好きだ」とか。あれが思えたのはインタビューがあったから。それ、だって言った後すごい落ち込んじゃってもう何も手につかなかったぐらい。で、何ならその時は「インタビューなんかやんなきゃよかった」ってちょっと思ったんですよ。

qbc:私もしなきゃよかったって思いましたよあれは(笑)

安野ゆりこ:
そう(笑)すごく辛かったんですけど。でもやっぱ、そう分かってしまったからには音楽頑張らなきゃっていう感じ。気付いちゃったからには止められなくて。で結局、そしたら自分でライブもできたりとか、そう。で、今もスナックとかコンカフェ行くと「歌歌って」とかそれで「歌うまいね」とかってなるので。

コンカフェとかスナック、まあお金的には微々たるものですけど、歌を歌うことでお金をもらってるってのは結構自分の中で誇りとしてあるんですよね。特にコンカフェは「女の子が歌うと1曲いくら」ってのがあって、バックがそれに付くので。1曲ごとにバックが付くから、そういう意味では歌を歌ってお金をもらう生活をしてるので。それはすごく嬉しいことですね。

qbc:
コンカフェってリクエストはボカロとか多いんですか?スナックとは違うんですか、どんな感じ?

安野ゆりこ:
コンカフェはなんだろう、お客さんによりますけど。まあAdoとか、あとはちょっと昭和っぽいのとか。まあ昭和のアイドルか、あの最近のAdoとか歌うことが多いですね。

qbc:
オーヤン・フィフィーとかじゃない。

安野ゆりこ:
それは歌わないけど(笑)まあ松田聖子とか明菜ちゃんとか、そういうのも歌うし。スナックは、カラオケ料が込みなんで私のバックとかは無いですけど。まあでもみんな私の歌聞きたいって言って来てくれたりもするから。

あと、こないだいつものカフェに行ったら、そこの店主が「ゆりこさんの無名人インタビューみんな読んでます」って言うから「みんなってどういうこと?(笑)」って聞いたら、その店主が違うバーに行った時に「ゆりこさんの無名人インタビュー読んだ?」って、あの離婚しましたっていう1個前のやつ。そしたら「読んだ読んだ!」ってそのバーにいた人みんな言ったらしくて、新宿界隈で話題みたいな(笑)

皆のちゃんと娯楽としてもちゃんと機能してて。すごいなんか結構影響力って、影響力っていうかなんか読んでくれて、みんな楽しんでくれて。で、実際そうやって私の離婚話とかそこに書くことによって、結局、例えばその店主の子とかは夫とずっと麻雀やってた子なんですよ。だから「最初ゆりこさんに恨まれてると思った」って言ってて。で、実際恨んでたんですよ。だって夫が毎週麻雀行くようになっちゃったから。で、帰ってこない。で、その麻雀仲間ってことで恨んでたけど。でもまあ結局、麻雀のことを許したり。その子自体は楽しい子なんで友達だったりするから、まあ人を恨むのはやめたわけですけど。

なんだろう、悪く言ってしまえばその俳句仲間とか新宿仲間って私から夫を奪ってた人たちなんですよ。だけど、そういうみんなのことを私も愛してるし、なんなら私は夫のことも、ちゃんと好き。でもじゃあどういう理由で離婚したいと思うのかっていうのがやっぱりインタビュー記事を通してみんなが分かってくれたと思うんですよね、ある程度。だから、ちょっと悪かったなっていう気持ちと、でもそうは言ってもちゃんとこういう理由で離婚するなら良いんじゃないかなと。なんていうかな、変に可哀想がられるわけでもなく、でもやっぱりちょっと悪かったなってみんなも思うようなことにもなって。「私1人で抱えてきたものっていうのがちょっとずつみんなで分配されたかな」っていうのがあって。

まあ、あと私もここで色々喋ってることによって、同じような話を行く先々のバーとかで友達にするのですごく整理にもなってるから、直接友達と「今、離婚話がこういうことで」っていうときにもすごい役立つ。だから、周りの人に「よくそんなにオープンに色々喋れるね」とか「別れても旦那さんのこと大事に思ってるんだね」とか、そういうふうに言ってもらえて。そういう直接の発信としても、私の心の中の整理としてもすごい良かった。その離婚とかって難しい時期に、毎月毎月こういう機会があったのは良かったなと思いますね。

qbc:
なるほどね、、いや、本当に違う人。多分もう2回ぐらい人が変わったイメージは。まあそうですね、短歌の人から入ってスピリチュアルの人になったっていう。で今かな、今はなんか落ち着いた人っていうか、なんか居場所を掴んだかなみたいな感じの人。まあ離婚した人っていう言い方になっちゃうかもしれないけど。スピリチュアルは結構この1年大きかったんじゃないんですか?

安野ゆりこ:大きかったですね~。生活の中心でしたね。
qbc:
中心(笑)

安野ゆりこ:
ちょ、ほんとですよ(笑)朝起きてスピリチュアルに始まって、スピリチュアルに終わって寝るみたいな感じの。

qbc:
何月からみたいなのある?8月はそんなだったよね。

安野ゆりこ:
そう、8月はそんなでもなくって、まあ秋頃かな。

qbc:
えーと、龍の人のインタビューが。

安野ゆりこ:
あ、そう多分リタミッラさん以降なんですよ。あそこで吉濱ツトムさんを知ったので見るようになって。「あ、この人はとても合理的だ」と思って。で、試してみたら良かったので。なんか吉濱さんってスピリチュアルだけど、すごくエビデンスを重視したり科学的なことを重視してるんですね。で、言ってることっていうのは「体を整えましょう」、なんか例えば糖分を抜きましょうとか。あとは足の裏の感覚っていうのを大事にしたりとか、あと姿勢をまっすぐにするとか。あとは発達障害傾向がある人っていうのは、反芻が強くて鬱になりやすいから「あ、自分はそういう傾向があるんだって認識することによって、あまり鬱に引っ張られないようにそういう脳の機能を鍛えましょう」とか。なんかそういう話をしてる人なんですよ。

で、実際に実行してみたらすごく体の機能を、私は「身体性を獲得した」って言ってるんですけど。今まですごい私、体が動かなかったんですよ。それが体が動くようになったりとかして。考え方も、そうだな、反芻。特に自分が反芻しやすいっていうのを認識したことで、無駄に鬱っぽくならなくなったり。プラス、吉濱さんが言ってる、その「自分でパラレルワールドを選ぶ」っていう。これをいきなりここだけ言うと訳わかんないけど。まあ、世界には今の現実の他に現実ABCDっていっぱいあるけど、自分の思考に一番近いのを、その瞬間その瞬間に自分で選び取ってるんだ。だから鬱っぽいことを考えてると鬱展開の未来が待ってるし、自分の考え方が、なんていうかな、楽観的っていうとあれだけどちゃんと楽しく幸せになるような思考ができてればそういう未来がちゃんとつかめる、その瞬間瞬間。

だから「人は変わるのは簡単だ」って吉濱さんは言ってて。なんでかっていうと、なんか「人って秒速、一秒に何億回もなんか光みたいに明滅してる。その人間の存在っていうのはずっとあるわけじゃなくて、現れたり消えたりしてるそういう存在で、実は一瞬一瞬死んでいき、生まれ直してるから。そういう意味で1秒後を変えるのは簡単だ」って。「なぜなら常にいなくなってるから」っていうそういうことを言うんですけど。そういう体のこととか、すごく実際やってみたら納得したから、そういうふうなちょっとスピ的なこともじゃあ信じてみようかなって思ったら、やっぱり調子が良いし現実も伴ってくる。だからそういう中で、「あ、じゃあもっとその体作りの修行とか、考え方の修行を頑張ろう~」と思って。それで生活の中心で、まあ後半はなんか朝起きてから夜寝るまでそんなことをずっとやってて。

qbc:
この1年、何かを克服したとか変化したっていったら何があったんですかね?

安野ゆりこ:
克服したことは、、でも一番大きいのは「働けてる」ってことだと思います。いや世間から見たらね、全然。ぶっちゃけ月2万ぐらいだから働けてるうちに入らないと思うんですけど、そもそも私は決まった場所に毎週行くとかっていうことがもう不可能に近かったので。その前の、お寺に行ってデータ入力するとか言ってたのも、最初は行けてたんですけど締め切りが迫ったらもう行けなくなっちゃって、途中で。もう泣きながら行ってたりとか、行っても泣いてるとかだったんですよ。それが一応、自発的に「楽しいな」って思って毎週行ってる。これは大きな変化ですね。

あとは、考え方として「ずっと働けないから働かない」みたいな、「まあ結婚してるしいっか」って感じだったけど。「自分は働きたくないから働かない」っていうふうにもやっぱりなってきて。それは結構インタビューがあったからってのもあるんですけど。まあ、インタビューで何回も「私は働きたくない」ということをずっと言ってるんですけど、やっぱ働きたくないんですよ。だから働かないんだっていうのが、心理的には大きく変わったことでもありますね。

qbc:
収入を得たいっていう気持ちはあるんですか?

安野ゆりこ:
まあ、そうですね~。お金はあった方がいいですからね~。

qbc:
お金が嫌いな人もいるんですけど、そうではないってことですよね。

安野ゆりこ:
私は全然、はい。お金はあったら嬉しいです。

qbc:
なんか前も聞いたけど、働くってどの辺のことまでいいんですかね?なんか家事は嫌いじゃないですよね。

安野ゆりこ:
あ、家事は好きです。まあ1つは、どっかに行く。予定が決まっててどっかに行く、これがかなりハードルが高いです。で、もう1つは、人とコミュニケーションを取って協力しながら金銭を生み出す。人とコミュニケーションを取ること自体は、割と得意だし好きなんですけど、そこにお金とか利益が絡むとどうしても対応が厳しくならざるを得ないじゃないですか。「ここまではやってってって言ったじゃん」とか「これやってくれないと困る」とか。なんか、そうなると辛くなっちゃいますね。

私がコミュニケーションが得意なのは、寛容だからなんですよ私が、多分。どんな人でも友達としてなら大体許せる。別に遅刻してこようが、なんか社会的に悪いことをやってようが。それこそ、例えば薬やってる人とかでも大丈夫なんですよ。だけど、利益を出そうとしたらそういうわけにはいかないから、そうすると自分のコミュニケーションスタイルってのが維持できない。で、結局自分が苦しんじゃうので。だからまあ、ボランティアみたいな形で。そこまでだったら、利益の出ないイベントをみんなで頑張って運営するとかだったら、ギリギリできる。でも、それでもちょっと辛い時は辛いですけど。やっぱりコミュニケーションと利益が絡むと、多分好きなことが嫌いになっちゃうからでしょうね、コミュニケーションが好きなのにっていう。それできつくなっちゃうんですよね。

qbc:
歌は、その例えば、オンラインでライブができて、リクエストするごとにいくらもらえるみたいな、オンラインライブシンガー。

安野ゆりこ:
そういうんだったらね、良いんですよね。

qbc:
あ、それは嫌じゃなさそう。

安野ゆりこ:
うん。

qbc:
コンカフェのオンライン版ってことですよね。

安野ゆりこ:
まあ、そうですね。結局、それでも現実的に暮らせるほどにはなかなか難しいと思うし。あと、暮らせるようになってしまうとやっぱり何ていうかな。結局、約束が絡んでくるじゃないですか、そこまで認知度が上がると。じゃあ例えばAdoを例にとっても、最初は歌い手っていう立場だったけど、今は「何月何日にはライブがあります」「会場を抑えてあります」「絶対来てください」みたいな(笑)やっぱり生活できるぐらいお金を稼ごうってなると、多分私はもうプレッシャーに耐えられないですね、約束とかの。

qbc:
なるほどね~。なんか、スピリチュアルってどう良いんですかね?この1年で目覚めたっていう意味で言うと、結構聞きたいっすね。何が良かったっていう。

安野ゆりこ:
なんか自分で責任を引き受けられるようになったっていう感じで。結局、私は何を信じてるかっていうと「自分が信じたいもの」を信じてるんですよ。まあ例えば、自分は神様がいるって思ったし、それを信じてる方が心地いいから信じてる。あと、私は自分の過去、例えば不登校だったとか通信制高校行ったとか勉強頑張ったとか。歌舞伎町で飲んだり俳句作ったりしたとか、そういう過去が良かったと信じたい。そこで出会った人たちも、社会的には悪い人もいたけど、でもどんな出会いも良かったって信じたい。結局、自分自身を信じたい。

なので、何かこう選択がある時に自分はこの選択をしたいから、これが自分の良い未来だと信じたいからこの選択をするんだ、で、もちろん選択には犠牲というか、それを選ばなかったことで選べなかったものってあるけど、そういうものも納得っていうか、言い訳しないで「だってこれがやりたかったんだもん」って引き受けられる。それがとても自分にとっては良いことですね。言い訳が無くなった。

だから、もちろん人間は社会的な生き物だから1人で生きてはいけないけど、それでも、だから周りは例えば「借金してる」とかって言ったらね、まあ例えば、今の同居人とかは「借金取りがうちに来たらどうするんだ」とかって言うんだけど。まあそれは確かにそうなんだけど。でもそうだとしても、私はそうしたかった。例えばそれで、もうそのパートナーに「やっぱり借金取りがうちに来るとお前とは暮らせないから、お前とは別れる」って言われても、それはしょうがないかなって思ってる。私は一緒に暮らしたいけど、でも私は借金することで離婚ができると思ったし、実際できた、嬉しい。で、離婚したから今パートナーと一緒に住めてる、嬉しい。だから、一側面では借金をしたっていう側面はあるけど、そこをやっぱり納得してでもちゃんと選びたかった未来と、ちゃんとそのようになれてる現実がある。だけど、同時にやっぱりパートナーに不安な思いをさせてるっていう現実もある。で、パートナーがその不安に押しつぶされてしまって「私とはいれない」って言われたら、それはもうしょうがないことだなって思う。

何が良かったか悪かったかは死んだ時に振り返って分かることだから、いちいちそこで責任は負うから後悔はしないって感じで。なんか、そうするとメンタルに良いです。結局、後悔したり「あの時ああだったのに」「あの時ああしたら良かったんじゃないか」っていう振り返りとか。あと自分が病気だからとか、親がこうだからとか周りがこうだったから、みたいなことを思い悩んでるとやっぱりメンタルに悪い。全部自分で引き受けて、別にそれで刑務所に入ろうが、なんかどっかで野垂れ死のうがその時やりたかったからやった、って思える方が全然健康的、メンタルの意味では。なんかそれがスピリチュアルによって大きく変わったところ。だから、私にとってスピリチュアルはメンタルに良かったっていう。まあ、人によりますけどね、それは。

qbc:
パッと聞くと、やっぱり社会とかルールと個人っていうものなのかなっていうふうにちょっと思いましたね。こーしろあーしろっていうことと、自分の信念を固めるためのスピリチュアルだったのかなっていうふうに。

なるほど、、なんか振り返ってみて最後、言いたいこととか思ったことあります?

安野ゆりこ:
なんだろう、もう「ありがとうございます」としか。それこそなんか始まったきっかけも、別に元々知り合いだったわけじゃないけどなんか始まって、でも結局すごく良かったから。それを私的な観点から言えば、「神の采配」と言ってしまうんだけど。でも現実的にはqbcさんが始めてくれたからなので、それはありがとうございます。

あとがき

終わりじゃない、まだ続ける。でも小休止。って感じです。
いやー一人の人間を追い続けるのって大変だわ。
なんていうか、結婚生活がうまくいかないっていうのもなんか分かる気がする。あー安野さんのって意味じゃなくてね。一人の人に注目し続けるって、こりゃ大変だわ。今回は離婚っていう大きいテーマを掲げてたんで、なんとかなった感はあるんだけども。それでもなんていうか、関係をこのまま継続させるのが、なんとなくきつい、重い、って感じることがあった。
自分からやりたいって言ったのにね。
それは、あんまり変化なかったりとか、こないだ言ったことと違うなって誰しもが持つ矛盾だったり、インタビュアーqbc個人として興味のないトピックだったりを、インタビュー含め原稿作成時間含め、合計50時間をこの約1年を遣った結果、感じることで。
ある意味で、言うなら、他人というものの厄介さであって、最後にこれを言うのもなんだけど、その自分ではないという異物感を感じた、表出させることのできた約1年だった。

これが、離婚という大テーマの中で見出された、というのも面白い。いかに、日常というなにげないものを過ごすパートナーシップが偉大であることよ。

安野さん、またしばらくしたらインタビューですね、ご予定は今年の12月ですから!!!!!

制作:qbc(無名人インタビュー主催・作家)

編集:ミミハムココロ

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