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背番号変更検討会議 2023|東北楽天ゴールデンイーグルス

オフシーズンになり、今季のFA宣言者は8名。トレードも活発になり、来月には現役ドラフトも開催される。楽天は田中将大が海外FAを宣言せず残留を表明したニュースがホットトピックである。
楽天の来シーズンの背番号はどうなるのだろうか。

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イーグルスの背番号の特徴は

楽天は球団創設からまだ長い年月は立っていないが、永久欠番がある。「背番号10」である。これは千葉ロッテと同じ発想で9人の選手たちの次の番号はファンのための番号として空きにしている。厳密に言うと球団マスコットのクラッチが着用している。
闘将の背番号77も永久欠番だ。選手には影響はないが、星野仙一氏が逝去されてから永久欠番となった。そして、永久欠番とは言えないが、預かり番号となっているのが背番号19である。これは野村克也氏の監督か着用した番号だ。今後、球団がふさわしいと思う選手が現れるまで空きにするという方針である。この背番号19の数字は重い番号であり、ほぼ永久欠番として取り扱って検討していければいいだろう。しかし最近まで藤平がつけていたことも考えると”使用可能な番号”だとみていいだろう。

「超ネガティブ背番号変更」

楽天の背番号変更と聞くと誰を思い浮かべるだろうか。この球団は背番号変更をあまりしないのではという印象が強いが、実はとても「地味」な変更が多いのである。2021年オフにも5選手の背番号変更が行われている。一番インパクトが強いのは藤平の背番号19が46になったことだが、他にも田中貴也の背番号55→44、横尾俊建が背番号30→61、内田靖人が背番号36→67、渡邊佑樹が背番号45→79である。大きめの背番号でも剥奪をするのである。30番台から60番台への変更、40番台から70番台などの変更などが横行している。2020年オフを見ても釜田佳直は背番号21→41に、菅原秀は背番号45→59に、武藤敦貴は背番号71→50の変更である。
40番台の選手でも平気で背番号剥奪の変更を行う。他球団では見られない傾向ではないだろうか。40番台や50番台の選手は活躍できなくても背番号変更はあまり行われず、据え置きが基本ではないだろうか。そして、背番号昇格にはかなりシビアである。なかなか一桁台を新しく付ける選手が現れず、ドラフト指名された選手やFA選手ばかりが一桁になるといった調子である。
これはあくまでも仮説であるが、大きく球団として3つのブロックがあるのではと考えられる。
ブロックA:0~29
ブロックB:30~50
ブロックC:51~80
このような背番号を3つにセグメントしているのではないかと考えられる。
このように考えると、BからCなどの背番号変更が多いことも説明がつくのではないか。
言わずもがなだが、誤解なきように補足をいれておくが、他球団でも定番になっている銀次が付けている33番などのゾロ目ナンバーなど共感覚的に「いいナンバー」と言われている番号は別格としてとらえていいだろう。

背番号1を投手へ、前衛的な一面もある球団

楽天といえば背番号1を投手がつけていることが有名だろう。ドラフト1位の松井裕樹に背負わせた。甲子園を沸かせたヒーローに期待を込めて背番号1にしたのである。高校野球までは背番号1は投手の番号だが、プロ野球の世界では巧打者のナンバーとなっている。同じようにファイターズも斎藤佑樹も背番号1に変更になったが松井裕樹の方が先だ。ドラフト1位選手にはこのような他球団がやっていない取り組みもしてしまうこともある。が、このトピックを上げておいて期待はずれだが最近はこのような新しい番号を付けることに関しては落ち着き気味である。
楽天が他の球団と違うのは80~99がコーチ陣の番号であることだろう。90番台は他球団だと育成から支配下に上がったときの一時的な背番号や、外国人がつけることも多いが、現在は80~99はコーチ陣が付けている。

今シーズン注目の番号、現在の空きナンバーは

少し楽天の球団のネガティブな背番号変更体質はあるものの、現在の空きナンバーを見ていきたい。
また、毎年注目されるのは島内の背番号である。以前契約更改の場で背番号7をつけて鈴木大地から奪い取りたいという発言もあり、島内の背番号の行方は気になるところである。
下記の空きナンバーを見てもわかることだが、背番号一桁台が空いていないのである。今オフのドラフトでは1~4位、6位を投手で固め、4位には社会人内野手を指名。投手も空きナンバーが少ない中、どういう差配をするのだろうか。

【現在の空きナンバー】
●背番号13  空き
●背番号15  空き
●背番号19  空き【準永久欠番扱い】
●背番号22  川島慶三   現役引退
●背番号31  福井優也   戦力外
●背番号37  空き
●背番号38  岩見政暉   戦力外
●背番号41  釜田佳直   戦力外 
●背番号64  福山博之   戦力外
●背番号67  内田靖人   戦力外
●背番号68  寺岡寛治   戦力外
●背番号78  水上桂    戦力外【育成契約】
●背番号79  渡辺佑樹   戦力外
※80~99番はコーチ陣の番号として割愛

変更がありそうな選手はあるのか?

先述の通り背番号変更はネガティブな変更が多い球団である。一桁台の背番号渋滞が起きている中なので、一桁台からも剥奪が起きるなどのことも考えて予想したい。

●島内宏明 背番号35 → 4?7?
もう島内は背番号の変更はないのだろうか。もし変わる可能性を考えたときに、背番号を空けて4に入れるということもあるのではないだろうか。鈴木大地より活躍して7を勝ち取りたいという本人の気持ちもあるので、背番号変更は断りそうでもある。もちろん今シーズンどの数字も鈴木大地よりも上回る数字を出しているが、鈴木大地も奪われるほど悪い働きでもない。球団がどう判断するだろうか。友好的に譲るということがない限りはないだろう。

●オコエ瑠偉 背番号4 → 37?
背番号4のオコエは、今シーズンも6試合、25打席と活躍はできなかった。怪我の影響もあるが、これまでのシーズンは最低でも100打席以上は立っていたことを考えると一桁台を空けるという事情があるのならば変更の候補として挙がってもおかしくはない。過去にオコエは背番号9から4に変わっているが今回は大きな数字に変更することもあるのではないだろうか。

●小郷裕哉 背番号51 → 67?
背番号51を付けている小郷はここ数年打率の低迷、出場機会が少ない。
51を特別な数字として考えると、空けるという選択肢はあるだろう。ただ、今回のドラフトは野手指名は1名である。無理に変更させる必要もない。

●宮森智志 背番号72 → 41?
宮森は背番号昇格の筆頭候補ではないだろうか。育成から支配下に上がり、防御率1.54と安定感を見せた。新人王並みの活躍である。

●辛島航 背番号58 → 31?
辛島はFA残留となった。長年背番号を変えずに58で活躍を続けてきたが、FAを期に背番号変更をしてもいいのではないだろうか。

【今シーズンのドラフト指名選手の背番号は?】
●荘司康誠  新人 → 15?13?19?
●小孫竜二  新人 → 13?15?19?
●渡辺翔太  新人 → 22?13?
●伊藤茉央  新人 → 38?58?64?
●平良竜哉  新人 → 37?51?67?35?
●林優樹   新人 → 38?58?64?

番号があまり空いていないことが難点だが、外国人選手の去就がまだ判明していない。背番号12にマルモレホスが付けるなど、去就次第だが投手にも付けやすい番号がある。出場の少なかったギッテンスは来シーズンに向けてのコメントを残しているがどうなるだろうか。

今シーズンはあまり動きがないとみていいだろう

今シーズンの楽天だが、野手の獲得も多くないため、剥奪も多くは起きないだろう。そして今シーズンの投手陣も若手以外はある程度出場している。2年目の選手などはまだ変更はないと考え、スルーしたが、来シーズンも同じ数字だと23年オフは大きく変更はがあるのではないだろうか。
ネガティブな変更が多いと述べたができるだけポジティブな変更を予測した。特に宮森は背番号変更でもっと若い数字になってもいいとも考えられる。70番台の選手が複数年70番台をつけることも多く、1年で判断しないことも考えられる。来シーズン新人王を活躍して堂々と変更することもあるだろう。
総論、楽天の背番号変更は今年は少ないとみていいのではないだろうか。もし変更を多数するとしても多くて3選手といったところだろうか。

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