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英ナショナル・ギャラリーで見たビジターの二極化
ロンドンは無料の美術館や博物館が多いので、行くたびにどこかしらの美術館や博物館に行きます。今回は最近行っていなかったナショナル・ギャラリーに久々に行ってみました。目の前ではクリスマスマーケットが開催されていました。
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何だかんだで遅くなってしまって着いたら閉館2時間前を切っていました。
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館内のクリスマスツリーがキレイ。
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あまり時間がないのでここでしか見れない貴重なものをと思い、その場でネットで検索し大体目星をつけて歩きました。
ルーカス・クラナッハ(父)の「ヴィーナスに訴えるキューピッド」
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ティツィアーノ・ヴェチェッリオの「バッカスとアリアドネ」。どの絵がどの美術館にあるかあまり覚えていないので、この絵はここにあったのか!ということが多々。この絵もその一つ。
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イギリス人画家ジョージ・スタッブスのこの馬の絵が躍動感があって目が釘付けになりました。イギリスの画家は片手で数えるほどしか知らないので、彼の名も初めて聞いたのですが、馬の絵で知られる画家だそうです。肖像画でもないのに背景がない絵は珍しい気がします。
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レオナルド・ダビンチの「岩窟の聖母」。ルーブル美術館にも同じ構図・構成の絵があるそう。ダビンチの絵画は世界でも20作品ほどしかないので見られて良かったです。
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そして一つ絶対見たい中世の絵画があったのですが、部屋が見つからずウロウロ。印象派の部屋まで来てしまったのでとりあえず印象派を。
お決まりのモネの睡蓮シリーズ。世界で250作品くらいあるらしいですが、やっぱりパリのオランジュリー美術館がダントツナンバーワンだと思います。
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モネの住んでいたジベルニーはまだ行ったことがないのでいつか行きたいです。
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モネは欧州のメジャーな美術館はどこにでもあるので最近は見かけてもそれほど感動がないです。
南仏アルルで描かれたゴッホのひまわり。色彩が明るいので一際目立ちます。
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ひまわりよりこちらのカニの方が個人的には好きです。
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スーラーの「アニエールの水浴」。
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意外と見かけないアンリ・ルソーがあって、思わず見入ってしまいました。行ったことのないジャングルを植物園に行って熱帯植物を観察し想像で描いたとか。虎が描かれているのでアジアをイメージしているのだと思いますが、エキゾチックな雰囲気が全面に出ています。
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やはり印象派が一番人気で混み合っていました。とくにアジア人が多く、写真を撮っている人も多いです。
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スペインの画家ホアキン・ソローリャの作品。イギリスで人気が高まっていてその価格は鰻のぼりという記事を読んだことがあります。マドリードの彼のアトリエも尋ねてみたいです。
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こちらもソローリャ。
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そうこうしているうちにあまり時間が無くなってしまい、慌ててお目当ての絵画を探しに。少し奥まったところにありました。
ヤン・ファン・エイクの「アルノルフィーニ夫妻像」。日本の美術番組でこの絵の解説を見た記憶があります。意外と小さい絵でした。
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アジア人で賑わう印象派と異なりこちらはガラガラ。見ていると吸い込まれそうでしばらく眺めていたら、たまにイギリス人や北ヨーロッパ人の人たちが来て、この前でいろいろ議論。皆かなりアートに精通していそうでした。そして誰も写真を撮らず。
印象派の画家はたくさんの絵画を残していてヨーロッパ中にあるので、欧州人にとってはそれほど珍しくないというのもあると思います。そして印象派のほうが馴染みがあるけれど自国で目にする機会があまりないアジア人が多いのでしょう。
少し前までは欧米の美術館で見るアジア人は日本人が多く、しかも中世の画家も日本ではある程度有名だったので2極化はそれほど感じられませんでした。今では日本人以外が多く、大分状況は異なるよう。
アジア人観光客は印象派で写真を撮り、イギリス人は中世の絵画で議論。同じ美術館でも部屋によって客層が全く異なるは面白いです。
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