量子力学と般若心経の「空(くう)」
少し前のことですが、仏教をテーマにオンラインで話してと言われました。
思いもよらない要望だったので一度断ったものの、成長できるかもと思い直しました。
そこで、オンラインで聞いた般若心経からヒントを得て、量子力学をテーマにしました。
今回はその時のメモを記事にしてます。
量子とは?
量子=ミクロな世界の物質やエネルギーの単位
ミクロな世界の単位というと、原子核の中には、陽子・中性子・電子(電子顕微鏡で観測できる)がある。
ここまでは、理科や化学で習うはず。
最新研究の結果、
それよりも小さなもの素粒子というものがあると分かってきました。
そして、この素粒子は、古典力学では通用しない世界だったので、それだけを研究する分野、つまり、量子力学が生まれたわけです。
二重スリット実験
素粒子の性質を知る有名な実験が二重スリット実験です。
光の粒子をあてると、二重スリットの先は、二重線ではなく、縞模様が!!
そして、不思議なのは、この二重スリットの所にカメラを置き、スイッチを押す(観測してる)と、二重模様になったこと。
(つまり、上記の5本のスリットじゃなく紺色の2本の線のみに変化)
こんなことある~?
まるで、カメラに観測されると、粒子(直線に進む)になるような。
波の性質ではこのような水の波紋のような進み方をするのです。
それで、五本線の濃淡ができあがったんですね。
それにしても、観測されているか・いないかで動きが変わるなんて、まるで意思のある人間みたいですよね。不思議だな~。
これを量子の二面性と言ったりするんです。
©Takumi 量子論 YouTube動画より
だるまさんがころんだ
このややこしい現象を子供の頃に遊んだ「だるまさんがころんだ」に例えた動画を発見しました。
何と分かりやすいんだ‼と感動し、私の説明にも取り入れました。
鬼が『だるまさんがころんだ』と言って目隠ししている時は、子どもたちは動くことができ、振返って見られていると動けないという遊びです。
鬼=観測者
子どもたち=素粒子
子どもたちが動いている時は、波
動いていない時は、粒子
ということができます。
般若心経と量子力学
般若心経からの空にまつわる部分を抜き出してみます。
この訳文を読んだだけでは、
なんのこっちゃ、理不尽な~!
と最初に思いました。
ですが、ひとつ前のだるまさんがころんだに戻ってみると。
鬼は、一生懸命子どもをつかまえようと、観測しますが、子どもは素粒子なわけです。
だから、実体はない。(というか観測してると動かない)
実体のない空を捕まえようとする行為が、鬼を虚しくさせるのです。
これは、現実世界の悩みの多くを物語っているようで、考察すればするほど、しみじみしてくるのですよね。
現実世界を生きやすくなるためには、
鬼も子どももひとまとまりにした視点、この絵の外側の視点(=すべての)でものを見よ…ということかと。
これこそ、俯瞰的にものをみる真実の目なのではないでしょうか?
ヨガスートラにも書かれている、プルシャ(真理)の視点ですね。
量子力学・般若心経・ヨガに共通の教えを発見しました。
最後に
神秘的な不思議話が好きな私は、たくさんのオカルト話を読んできました。
その中で、スピリチュアル迷子とか騙されてしまう話を目にすると残念な気分になったものです。
だからって、神秘思想全てが嘘ってするのは、極端すぎるって。
神秘思想と対極にありそうな量子力学の考え方を利用すれば、そのモヤモヤを信ぴょう性のある言葉で説明できると時間をかけて資料を作りました。
当日はハプニングがあり、資料を急遽PDFにしたけど、ちゃんと説明できました。
進行の方も補足してくれたのですが、
最新の量子力学で分かってきた事実が、古くからある般若心経の空と繋がるなんて、ロマンがあるなぁ~と多くの人に伝えたい思ったんですよね。
今回、調べてみて、多くの科学者もこのことに指摘しているようです。
年齢を重ねると、こういうお話に興味が湧いてくる人が多いかもしれません。
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愛だけがある。
全ての存在の根本に愛がある。
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愛も空も同じものかもね。
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