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【咀嚼による睡眠効果】

Umito / カラダ・コンサルティングの山本健太です!
理学療法士の資格を持って地域で予防の活動に取り組んでいます!

・睡眠について最低限知っておいてほしい情報
・睡眠習慣を見直す情報 を発信します!

前回は、睡眠の質と年間損失額の関係についてお伝えしました!今回は、咀嚼による身体の反応と睡眠への影響について考えていきます!

血糖値の概日リズム

睡眠不足によりインスリン抵抗性が上昇することはこれまでもお伝えしてきましたが、もちろんそれにより血糖値の変動は大きくなり、糖尿病のリスクを高めてしまいます。インスリンによる糖代謝にも概日リズムが認められており、糖負荷試験に対するインスリン感受性は、朝方に比較して夕方で耐糖能が低下することがわかっています。そのため、夕方以降の方が血糖値は上昇しやすく、降下させる働きが弱くなるということです。

耐糖能が概日リズムの影響を受けることから、不規則な生活リズムになると、当然不具合が生じてしまいます。夜間交代勤務者では、インスリン抵抗性が上昇し、血中脂肪・遊離脂肪酸が増加して糖尿病の発症リスクが増加することが大規模な疫学研究からも報告されています。

咀嚼による末梢時計の同調

スポーツ選手が試合中にガムを噛むことがあるように、咀嚼刺激はセロトニン神経を刺激することで周長力を高めることがわかっています。さらに、セロトニン分泌量の上昇は、夜間メラトニン分泌量上昇を高める可能性があり、睡眠の質を高めることが期待されます。また、咀嚼回数が増えることで、消化にかかる胃腸への負担・時間が少なくなり、夜間睡眠中に胃腸を休めるのに効率的です。

そして、咀嚼はインスリンの分泌量を高めることが報告されています。朝食時、40回の咀嚼による食事摂取は、脳内ヒスタミン刺激により迷走神経を介して、先行的な膵臓からのインスリン分泌を促進するだけでなく、食後のインスリン分泌量の維持にも貢献し、食後血糖値の上昇を抑える働きが認められたようです。血糖値の上昇しやすい朝に、上昇が抑えられることで1日の耐糖能リズムを整えられるだけでなく、末梢時計の内的同調因子であるインスリンにより概日リズムが理想的な24時間周期にリセットされることになります。睡眠のために、いつからでも始められることなので、ぜひ実践して行きましょう!

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