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イギリスで食べたもの。

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憧れのホットドック

憧れのホットドック

遊園地やテーマパークに行くと、大体の場所で売っているホットドック。
パンに大きなソーセージが挟まって、ケチャップとマスタードかけただけの
シンプルで手間がかからないくせに遊園地だと高級品なあいつ。

家で材料買って作ったほうが安い、なんて大人の事情は一切知らない子どもたちが
買って買って、とせがんでお店の前から離れなくてものすごく困る。

必死で引き離して帰り道に材料を買って帰った。

こんな時だ

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一口で惚れた!揚げバナナ、アロコ

一口で惚れた!揚げバナナ、アロコ

イギリスにいると、いろんな国籍の料理に出会う。
さすが多国籍国家。

イギリス人の友達に、
日本人は日本人と外国人、その二つで区切るよね。僕は外国人じゃなくてイギリス人だよ!
って言われたことがある。

確かに。
日本では日本人なのか、それ以外なのかっていう分け方をしてきたかも。(鎖国していたっていう歴史的な背景がそこにはあるのかもしれない。)
でもイギリスにきたら、みんながそれぞれの国を尊重して

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こってりコテージパイ

こってりコテージパイ

コテージパイといってピンとくる人は
イギリスに興味がある、もしくは行ったことがある人なんじゃないだろうか。

コテージパイとは、牛ひき肉を玉ねぎやグリーンピース、にんじんやらいろんな野菜と一緒に鍋に入れてトマト風味に味付けしたものに、マッシュポテトをのせてオーブンで焼き上げたイギリスの伝統料理。

主食もメインも一緒になったような、いわば一皿完結料理。
だから共働きで忙しいイギリスの家庭なんかだと

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喧嘩の後の心も溶かすハニーマスタードチキン

喧嘩の後の心も溶かすハニーマスタードチキン

私がイギリスの家庭でオーペアをしていて
初めて子どもたちから「Yummy!」
をもらったのがハニーマスタードチキン。

お仕事で忙しいパパママの代わりに私が夕飯づくり。

兄弟喧嘩を止めたり、宿題やらせたり
作業がなかなか進まなかくて。
でもなんとか食事時間に間に合わせ、子どもたちを喜ばすことができた奇跡みたいな料理。

料理ひとつ作るのにこんなに苦労するのか、、。
パパママって大変だ。

子ども

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日曜日のパンケーキ

日曜日のパンケーキ

子供の頃、週末の朝ごはんが何だったのか
思い出せない。

それもそのはず、子供の頃
私は決まって週末はお昼頃まで寝ていたのだ。

だから朝ごはんの思い出がない。

イギリスに来て、生活費を節約するために
オーペアという子供の宿題や家事の手伝いをするという
住み込みの仕事を始めた。

だから必然的に朝ごはんは子供たちと
共にすることになった。

ここでの体験が、私の朝ごはんの思い出になる。

このお

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ホッとラテ。アートは隠し味なんです。

ホッとラテ。アートは隠し味なんです。

これは今では全国(いや、世界中か。)
どこにでもあるスターバックスでのお話。

スターバックスラテを頼んで、受け取ったラテに
ミルクでハートが描いてあると、
なんだか嬉しくなってしまう。

チェーン店で、きっと学生であろうアルバイト君が一生懸命つくってくれた一杯。
「お待たせしました」って
一瞬目を見てすぐにそらしてしまうから
ちゃんとお礼を言えないんだけど。

スターバックスのシグネチャーは、

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行動が『働く』に変わる瞬間

行動が『働く』に変わる瞬間

どんな仕事について働くのか、そのことが社会人になってからずっと私を悩ませていた。

私は仕事を考えるときに、ただ決められたことを業務的にこなす、ということだけは絶対したくないという思いがあった。

周りには、仕事も簡単な作業でストレスなく定時に終わらせ、アフターを習い事や娯楽の時間にあてて、仕事とプライベートを完全に分けて楽しんでいる人も多くいた。

逆に、自分は絶対やりたいことしかしたくないと、

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