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瞬時に「言語化できる人」が、うまくいく。

突然ですが皆さんが感じる、頭のいい人ってどんな人ですか?

私にとっての代表的な定義に、打ち合わせや会話でいつも何かしら新しい気づきや自分に無かった視点を口にする人、というのがあります。
「持ち帰って考えてみます」ではなくその場で言える人に、憧れを感じます。そういう人と話せると、”この人がこの会社にいる以上、悪い会社じゃないんだろうな”と指標になったりもします。

ということで本日は荒木俊哉さん・著『瞬時に「言語化できる人」が、うまくいく。』からの学びを共有します。


思いのほとんどは頭の中で言語化されていない


普段、私たちがぼんやり思っていることのほとんどは、実は言葉の形を取っておらず、モヤっと霧がかったような曖昧なイメージ状態にあるそうです。
話したり頭の中で考えている時は、考えているようで、言語化からは逃げてしまっていて、多くのことを曖昧なままにしてしまう。

「話し方」や「話す練習」という世界もありますが、本質的には「何を言うか」が重要で、それを「どう言うか」の順です。
人は言葉を持つ生き物でありながら、自分がどう考えているか、言いたいことはなんなのかを自然に言語化できるわけではないようです。

言葉にすることから逃げられないのが「書くこと」


それでは意見を求めれられたとき、面接で質問された時、企画書に行き詰まった時、もっとパッと的確な言葉が出てくるようになるにはどうしたらいいか。

この結論は、「言語化」のトレーニングです。

・A4コピー用紙1枚につき1つの問いをたて、自己取材するつもりで2分で問いへの自分なりの考えを書く。
・思ったことと、そう感じた理由を書く
・書き出された言葉がトリガーになり無意識の思いが言語化される(やってみればわかる)
・1日3枚、計6分。2週間継続すればそれまでよりも言葉が出てくるようになる。
・慣れてきたら、同じ問いに何度も書き出してみたり、別角度から書き出してみたり、敢えて反対意見を書き出してみるのもおすすめ

言語化力は技術というよりは脳を鍛える必要がある能力であり、一朝一夕で身につくものではないのです。

趣旨は異なりますが、”A4コピー用紙に書き出す”効力については別書籍でも書かれています。

言葉の速さと深さは両立する


深い言葉とは、新しい気づき(視点)のある言葉であると著者は述べます。日々モヤモヤと考えている曖昧なことや経験を言語化する習慣をつけているから、スッと深い言葉が出る。

そして「経験」とは、【できごと+感じたこと】

例えばSNSでも、「送別会でした!」ではなく、そこで何を感じたかを書くようにすると言語化の訓練になる。『アウトプット大全』という本でも同じことが書かれていた気がします。

過去のことを思い出す必要がある場合は、その時に起きた感情の揺らぎ(嬉しかったとか羨ましかったとか)を思い出すと、具体的に何を感じたか浮かぶきっかけになるそうです。

感情はいつも、言葉にならないメッセージをあなたに発信している

著書より

次のフェーズとして経験を「伝わりやすく伝える」には、
書き出したことをグルーピングし、できるだけ端的な言葉にすることが推奨されています。

2分書き出しノックをやってみた

1つの問いにつきA4サイズ1枚に2分書き出すトレーニングを、実際に試しました。

「今のチームの課題は何か?」「トラブルにはどう対処すべきか?」「お客様の課題への打ち手を考える上で大切なポイント」「どうしたら仕事のスピードを上げられるか」「なぜ英語を勉強するのか」「自分が本当にやりたい仕事は?」「自分にとってリラックスとは何か」など著書内で提示されたお題をそのままやってみました。

2分、短い!!

問いに対して思いついたこと、書くことで芋蔓式に思いついたことをどんどん書き出し、そう感じた理由まで書いて2分と指示されていましたが、とてもそこまでできません。
思いつきも理由っぽいことも混ぜこぜで、"とにかく2分でなるべくたくさん書く"をやりました。

結果、「これが脳に汗をかくという感覚か。」と思いました。

時間がここまで短く絞られると、頭がフル回転している感じがわかります。
私は「急ぐ」ということが基本的に苦手というかきらいで、よく言えば「じっくり」考えたいタイプなのでとても新鮮な感覚でした。

もちろん2分では到底、問いに対する自分の考えが書き出せたとは思えませんが、逆に意外なことが思い浮かぶ感覚もありました。時間を決める、ってだいじ!

筋トレや勉強と同じで、疲れるし面倒だから多くの人は習慣的になんてやらないと思います。だから代わりに言いたいことを整理してくれて、言語化してくれる、編集者や広告会社やコンサル、コーチングやカウンセリングなどが存在するんですよね。

2分×3回=1日6分、書き出す。

私はやってみようと思います。
・フィールドはなんであれ、自分の主張や考えを言葉にできる人に魅力を感じる
・自分が「頭いいな」と感じる人と働きたいから、渡り合える力をつけたい
・人生にもっと異文化交流、国際交流を取り込みたいから、自分のことを話せる人間になりたい
・書くことによるデトックス的な効果を感じ、思考が整理される感覚が好き

これらがモチベーションです。

本日の参考図書はこちら

1分で話せ 世界のトップが絶賛した大事なことだけシンプルに伝える技術

*本記事の引用は、著書の表現ママではないこともあります
*本記事は著書の要約ではありません

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