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音声配信をプラスして、女性の目線で「働き方を生き方」を考える

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企画を立ち上げました。 世の中に必要とされない情報は外の世界へはでてこない。それが競争社会の厳しい現実です。 だから、いつかあなたが「ああ知っていたら」「…私のせいじゃなかっ…
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2023年7月の記事一覧

罪悪感を手放す。

罪悪感を手放す。

自分の中に棲みついた罪悪感とはやっかいなものだ。普段は気づかないけれど、ふとしたことで心がチクリとして動けなくなる。

そして苦しい。

その罪悪感はふとした時に勝手に動き出す。たとえば、

「仕事のできる女性は料理が上手い」
「賢い女性は料理上手」

こんなコピーがある。よくよくみるとチグハグな文章だ。2つを結ぶものがない。けれどこんなコピーが女性になぜかうける。

だから、手早く料理をする女性

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時短と効率化 あなたは、なにをどう食べる?

時短と効率化 あなたは、なにをどう食べる?

還暦を過ぎてもまだまだ走り続けている夫と暮らすわたしは、もう30数年も台所仕事を一手に引き受けてきた。

近頃は休みの日の朝食を手伝うようになったけれど、夫ばかりも責められない。朝早くから夜遅くまで暮らしの大半を職場で過ごす社会に夫は居る。数回転職したって働き方は変わらなかった。

というわけで、時代や社会が変わる前に、そして自分が干からびて死んでしまわないうちに、わたし自身が自分を縛るものからお

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残酷過ぎる女性の年齢差別 ジェンダーギャップ経済問題 パート4

残酷過ぎる女性の年齢差別 ジェンダーギャップ経済問題 パート4

時代は待ったなしで多様性のない組織にNOを突き付けている。けれど日本企業の多くは今も年齢を重ねた女性がお嫌いだ。世の中の半分は女性だというのにおかしなはなしだ。

日本企業の中身世界経済フォーラム(WEF)2023で、日本のジェンダーギャップ指数は146カ国中125位。特に政治・経済のギャップが大きい。

その経済の調査結果から見えてくる日本社会とは、こんなかんじだ。

作り出された標準化日本は先

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【介護】高齢者と心の安定

【介護】高齢者と心の安定

介護がはじまると、先の見えない未来に誰だって不安になる。そんなものだと思う。

旅行で数日家を空けていたわたしは、昨日久しぶりに母の痛む方の足のマッサージをした。

すると母の背中と太ももや、ふくらはぎが、なんだかがっしりしている。太ったのかな?と思ったのだけれどそうでもない。

聞くと、セルフトレーニングをしていたという。わたしが留守の間、腹筋やストレッチなどをやっていたのだ。なるほど、新しい筋

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【介護】それは価値観の違いなのです

【介護】それは価値観の違いなのです

今朝、ドアを開けて、新聞を取に行くと、郵便受けの上に母の小さなポーチが置いてあった。そのポーチから玄関用のドア鍵がピンとはみ出して、朝の光に輝いていた。

そのポーチを目にした時、数分前の母の姿がまざまざと目に浮かんだ。母は鍵を忘れたわけじゃない。ほんの数十グラムの重さの小さなポーチを、わざわざそこへ置いて出かけたのだ。

母にとって鍵は、ドアを開けるためだけのものなのだ。

帰ったらまたドアを開

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社会を未熟にする、女性の年齢差別 ジェンダーギャップ経済問題 パート3

社会を未熟にする、女性の年齢差別 ジェンダーギャップ経済問題 パート3

先日、スタエフ配信者さんでベルギーにお住いの日本女性が、年齢について語られた。

ベルギーでは、お付き合いしている方が一体お幾つなのか知らないのだという。それはもちろん、お互いに尋ねないという暗黙のマナーがあるということだろう。

成熟した社会だなと思う。

差別とはなにか、を常に考える日本では女性に対する年齢差別が至る所で見受けられる。若い女性=価値が高いという考え方が社会に沁み込んでいる。けれ

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なぜ女性は35歳で転職を諦めるのか。 日本のジェンダーギャップで触れられない「経済」の大問題 パート2

なぜ女性は35歳で転職を諦めるのか。 日本のジェンダーギャップで触れられない「経済」の大問題 パート2

わたしは日本企業の採用には大きな問題があると考えている。

そこで、きょうは、ジェンダーギャップが生まれる理由の「雇用の入り口」についてもう少し深堀してみたい。

転職のリミット働く女性を悩ます問題に年齢問題がある。30代が近づくと女性は落ち着かなくなる。居心地のいい職場であればいいのだけれど、転職を考えている人は大変だ。その理由は、今でも働く女性には年齢制限があるからだ。

嘘でしょう?この時代

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日本のジェンダーギャップで触れられない「経済」の大問題 パート1

日本のジェンダーギャップで触れられない「経済」の大問題 パート1

この国には、誰も触れない女性に関する労働問題がある。たとえそれがこの時代に葬り去られたとしても、完全にそれが消え去るわけではない。女性たちは苦しんできた。だから誰もが一度真剣にこの問題と向き合わなければならない。

今日から数回に分けて、その原因について書いていきたい。かなりかたい文章になるけれど、この国のジェンダーギャップは未来の子どもたちの問題でもあると思っている。

ギャップの内訳6月21日

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【映画感想】きっと忘れられない映画になる

【映画感想】きっと忘れられない映画になる

今朝、G7で話題のニュースを目にして、昨日観た映画を思い出しました。

外からしか見えない気になったのは、あの写真です。

G7で男女共同参画について話し合いをしようとしたその席に、日本の代表だけが男性大臣だった。

そのことを、アメリカの『タイム』が「きまずい写真撮影」として報道したのです。

男女共同参画について考える会議で、しかもホスト国日本の女性の活躍をアピールする場。

そこで、色とりど

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