熱心な先生が多いのは小学校?中学校?高校?
小学校の教員。
中学校の教員。
高校の教員。
どれも「学校の教員」と呼べる存在だ。
でも実態はぜんぜん違う。
そもそも大学の学部が違う。
必要な教員免許の種類も違う。
校内の雰囲気も仕事の環境も違う。
そして教員のタイプも違う。
小学校や中学校の先生と関わり合いを持つと、やっぱりそれぞれ違うなあと実感する。
さて、ここから書く内容はわたしの主観だ。
熱心な教員の割合を比較すると「小学校>中学校>>>>>高校」じゃないかなと思っている。
そう思うきっかけは研究会にある。
わたしは研究会が好きだ。
メインは国語教育に関する研究会。
たまに生徒の発達障害などに関する研究会。
それぞれたくさん参加した。
長期休み中は地方で開催される研究会に参加するため、夏期/冬季/春季講習の予定を調整し、有給を使って泊まりがけで行ったものだ。
研究会のためのひとり旅。
せっかくだから空き時間に観光もした。
国語の教科書に出てくる場所へ行ってご当地グルメを食べるのが恒例だった。
研究会は完全に趣味みたいなものだったので、有意義な有給の使い方をしていたと思う。
また、長期休み中に研修という位置づけで研究会への参加が指示されると「勤務時間内にタダで研究会へ行ける!職場にいるよりいい!」と喜んで、いくつも希望を出していた。
でもそんなわたしは変わり者。
全体的には嫌がる教員が大半だった。
いちおう理由は理解できる。
▶︎高校の主要3科目(または5科目)の教員は、長期休み中に夏期/冬季/春季講習が入っている。まあまあそれなりに忙しい。
▶︎高校の運動部にとって、特に夏休みは正念場だ。部活に全力を注ぐ運動部の顧問は休む間もなく練習と試合に明け暮れている。
上記に該当する教員が嫌がる気持ちもわからなくはない。
でも………
主要3科目(または5科目)以外の教員も、はたまた運動部の顧問以外の教員も……
はっきり言ってちょっと暇そうな教員も……
みんな研究会を嫌がっていた。
「どうせつまらない話を聞くだけだし」
「今さらなにを学ぶの?」
「寝ないように気をつけないと」
そういう意見が多かった。
教員は研究会が苦手なものなのかな。
と思いながら研究会に参加すると……
熱心な教員が溢れている。
みんなグループワークで積極的に発言し、テキストなども興味津々で購入している。
わたしのように自主的に参加している教員や、遠方から泊まりがけで参加している教員も、そこにはたくさんいた。
ほとんどが小学校。
次に多いのが中学校。
高校は明らかに少ない。
まさに「小学校>中学校>>>>>高校」の割合だ。
特に小学校の教員はここでしっかり学んでいきたいという意欲に溢れている人ばかりで、普段の職場の雰囲気に慣れているわたしにとっては刺激的だった。
小学校の先生はすごいなあ。
中学校の先生もいい感じだなあ。
でもそれに比べて高校の先生はなぜ?
高校は教科内容の専門性が高くなるから、すでによくわかっていると調子に乗って、勉強に対する謙虚な姿勢をなくしてしまうのだろうか。
生徒の年齢が上がって落ち着くにつれて、教員も落ち着いてきてしまうのだろうか。
それとも根本的に熱心ではないようなタイプが、高校の教員を志望するのだろうか。
理由は定かではないが、わたしが勤めた高校はどこも、研究会を重視しない教員が多かった。
ということで……
わたしの主観に過ぎないが、少なくとも研究会の参加率からすると熱心な教員の割合は「小学校>中学校>>>>>高校」だと思っている。
研究会は楽しいんだけどなあ。
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