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うるおいの種
2023年2月9日 18:24
中学受験で志望校に合格をいただいた後のお話。「もう切り替えなさい」と、怒る低い声が聞こえた。4月から通う中学の制服や備品購入のために学校に訪問していた時のことだった。広い体育館には、サイズサンプルの体操着や靴、備品がブースごとに並べられていた。サイズを確認する親子やどっちにするか相談をしている親子、同じ小学校の友達だろうか、仲良く話している親子連れ。体育館の中は中学受験を戦い抜き
2022年6月23日 18:01
うちはマンションでよくある間取りだ。当時、リビングに隣接している和室を子ども部屋にしていた。小学1年生になった時に学習机を購入すると、自分の部屋が欲しいと娘が言い出した。本当はそうするつもりでいたのだが、子ども部屋にしようとしていた部屋は、夫の仕事部屋になっていた。天井まで積みあがった本の数と数台のパソコンの入れ替え作業を考えるだけで億劫になり、6年生のこの時も和室が子供部屋のままだった
2021年12月27日 16:46
____________________平日の朝、7時半。「ママ、時間だよ~!」と娘の声が、聞こえてきた。私は、食べ終わったばかりの朝食の食器を片付けながら「はい」と返事をする。濡れた手を拭きながらリビングへ行くと娘は、リビング横の自分の机に座っている。夫はダイニングテーブルのいつもの席に、私は慌てて夫とは対角線上に座った。目の前には白いプリント1枚。そして鉛筆と消し
2022年6月14日 13:40
塾をやめてからはどうだったかというと…私は、中学受験のことをどうするかずっと考えていた。今まで友達と遊ぶことも我慢して頑張って来た娘。ここで終わりにしていいのか?それは夫も同じ考えだった。娘は?塾を行っていたことを忘れたように毎日友達と遊ぶ約束をして帰って来た。それはそうだ、今まで何度となく断ってきたのだろうから。私より夫の方が今まで頑張って来たのに、という思いが強かっ
2022年1月19日 13:24
娘が小学6年生になったばかりの5月、塾をやめた。中学受験をするべきなのかさえ見失った春、塾に娘の気持ちを打ち明けた。受験をするかどうか、一旦リセットして考えてみます、と。塾には面白い先生がいるんだよ、と娘から話は聞いていた。成績のことを除いたら、塾に通うこと自体は、学校生活の延長のようで娘は楽しかったのだと思う。塾に入ると良い雰囲気だなと感じるのは、生徒と先生の距離感。通っていた塾
2021年11月18日 16:44
塾に行き始めて半年も経つと、歪みが生じ始める。塾で使用していたテキストは、四谷大塚の教材と塾独自のテキストやプリントだった。四谷大塚といえば、有名な予習シリーズ。理想は、塾に行く前に予習をして、塾で学び、その日に復習して理解することが望ましい。しかし、うちはまったく出来ていなかった。正確にいうとやる時間が無かったのだ。予習はできないまま塾へ通っていた。塾は、国語、算数、理
2021年10月27日 17:34
夏休み明けに学校説明会にようやく参加した私たちは、その勢いで気になった学校へ次々と足を運んでいた。スケジュールが可能であれば積極的に参加した方が、各学校の特色の違いが明確になったし、比較することもできた。正直、説明会に参加する人数を見て人気のある学校が一目瞭然だった。秋になると学校説明会に加えて文化祭も開催され始める。土日開催の文化祭には、夫も含め親子で参加した。当たり前なのだ
2021年10月20日 17:35
塾生活の始まり塾の春期講習は、春休みも終わる3月28日から一週間で終わった。小学校の春休みは学年も変わるし、夏休みのような宿題も無く、プールのような活動も何もない。塾をスタートするには、時間的に余裕がある時期だったと思う。友達と一緒に学校へ行く感覚、そんな感じを娘は持っていたようだ。春休みに塾をスタートし、楽しそうに通っていたのでやめる理由もなく、小5になってもそのまま通塾し
2021年10月7日 11:51
はじめに我が家の中学受験は、計画していたものではなかった。娘の「お友達と同じ塾に行きたい」の一言から中学受験が始まった。当時、受験の記録としてインスタグラムで受験アカウントを始めたのだが、時間的余裕も、気持ちの余裕も正直全くなかった。時々更新するのが、やっとだった。その時繋がっていた人達は、ほとんどが大手や個別塾に通っていた。塾をやめて家庭学習で中学受験をする我が家には、ちょっと