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塾をやめた理由
娘が小学6年生になったばかりの5月、塾をやめた。
中学受験をするべきなのかさえ見失った春、塾に娘の気持ちを打ち明けた。
受験をするかどうか、一旦リセットして考えてみます、と。
塾には面白い先生がいるんだよ、と娘から話は聞いていた。
成績のことを除いたら、塾に通うこと自体は、学校生活の延長のようで娘は楽しかったのだと思う。
塾に入ると良い雰囲気だなと感じるのは、生徒と先生の距離感。
通っていた塾の先生は、生徒に人気があるのだなと感じ取れる。
今まで楽しく塾通いできていたのは、友達だけでなく先生達のおかげもあったようだ。
その塾では、受験直前の6年生になると受験スペシャリストと言われる1人の先生に担任が変わる。
今までは教科ごとに先生が違ったのだが、残りの一年は、全体を見極めて指導をするためなのか、1人の先生がその役を担っていた。
(同じクラスの生徒数は6人程で小規模)
その先生と面談し、我が家の考えを伝えた。
家族で改めて受験するかどうするかをじっくり考えてみますと。
「もし、受験すると決めた場合は個別もあるので、いつでも相談に来てください」と温かい言葉もいただいた。
小6に入ってこれからラストスパート、というこの段階で退塾したので、塾の先生達は「受験をやめた」と思っただろう。
塾に通い続けながら迷うのはやめた。
思い切って塾の先生が乗る船を降りてから考えることにしたのだ。
塾をやめるという選択は、かなり勇気が必要だった。
でもどうするかはっきりしない状態で塾へ通い勉強し続けるのは、娘本人にとっても良い環境ではないと考えた。
流されないためにもリセットして考える時間が必要だった。
うちが塾をやめた理由を整理しておく。
■毎日塾の宿題に追われている。
■志望校の出題範囲ではない単元も塾のカリキュラムに入っており、
時間の無駄と感じる(この時点で志望校はほぼ決まっていた)
■集団塾のため、苦手な単元も理解できないまま進んでしまう。
■苦手克服には個別授業を別途受ける必要がある。(別料金)
■最初から中堅上位校狙いである。
■通塾だけでは偏差値が上がらない。
■塾に行ってても家庭での復習は必須であり、娘が一人でその時間を確保するのは難しい。
■受験したいというより友達と同じ塾に行きたいというスタートで、受験意欲がもともと少ない。
同じ中学受験を目指す友達親子は、塾を途中で替えることで悩んでいた。
塾によってその子に合う合わないがある。
塾に通わせて終わりではないのだ。
迷い、悩み、必要な判断をするというのは、通塾ありなしに関わらず同じなのだと思う。
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