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トンネルを抜けると….

そこは うちの墓だった。

そう 昨年 お盆は 仙人界(急性期病棟)で
三途の川で 夜な夜な
魚釣りをしていた

代わりに 家族が 参ってくれた

退院したら  神さまのお茶 
東頭の 開封の儀を しようと思っていた。

半年が過ぎ…
その日は 今日 やって来た。

お茶屋を 始めた 祖父と父と
一緒に 祝うべきだなと

茶袋の 封を切った

まだまだ 人にお茶を差し上げる
エネルギーは まだまだ無い…

やはり お茶屋 楠喜園を 創ってくれた
事に 感謝しか無いから

墓前で 茶をいれ 供茶にした。

墓場の前の 沢には 
沢蟹がいる

幼少期から 観て来た坊達は
何も変わらず
沢蟹を 見つけて 騒いでる
“何も変わらない”

少し離れた処にも 墓がある。
行き交う車を見下ろす場所

“賑やかで いいやろ”って 
ここにしたらしい。

ここでも 東頭を いれて 供茶にした。

先祖を 遡ると 色々な 話が
見えてくる。
幼少期に 観た景色も 思い出す

今 私に出来る事は 故人に
お茶を いれること…..
まだまだ それぐらいしか 出来ない

トンネルを抜けると….

平安な暮らしをする縄文人
浦島太郎な浮世雲

ギランバレーに恋をして
回復期リハビリテーション
お茶をいれる

楠喜園 二代目
茶師 茶テンダー 浮世雲

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