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“スキーの後は 何を言っても 温泉よ” 野沢温泉村にて 

周りは ほとんど海外の人達

そんな夢見から 目覚めれた朝
ギランバレー御法度の全身筋肉痛である

スパルタ由実リハビリ合宿は 細胞が騒いでいる
でも ここは 野沢温泉村
湯屋のある昭和の宿

凍える朝 湯屋に向かう

誰も居ない 貸し切りである

筋肉痛をほぐして 暖まり

昭和から変わらぬ 温泉宿の
広間での朝食
食べきれぬほど…

そう 全身筋肉痛でも 合宿は 続く
スパルタリハビリ合宿だ

宿のすぐ裏に 動く歩道がある
斜面を 這うようにゲレンデまで連れってくれる

ギランバレーに恋をして
回復期リハビリテーション
スパルタリハビリ合宿

野沢スキー場へ
天気が崩れぬ間に 山頂へ向かう

“昨夜は ありがとうございました”

ラーメン屋で一緒だった 若人が
声をかけて来る。

おじさん 目立つよって…


何故に分かる?って思ったら 
同じ服装でウロウロしていたから

なだらかな長い斜面を 滑る
心地よくて 眠たくなってくる

昨日の朝
苗場デビューで ドキドキハラハラして
いたのに…

頂上までの リフトに乗る

雪が 降って来た
視界が悪い
ゆっくり ゆったりと 斜面を滑る

全身筋肉痛の身体
“無理だけはしないように”
主治医の顔が出て来る

数本滑り もう 脚が残っていない
混み混みのゲレンデは 苦手である

ゴンドラに乗り 山を降りる
無理は しない

誰も居ないバーン
教官達が 練習している

仕上げの一本は ここにしよう

“抜重で 暴れる スキー”
基礎筋肉が無いのである

そんな事を 思いながら
冷えた身体を温めて
山を降りる

宿に戻り また 温泉

良く頑張った身体は 
労わってあげないと


貸し切りの湯屋

美しいなと 
天井を眺めて
ご機嫌を取り戻した 筋肉達

大盛りの 蕎麦をご馳走様しよう

今から450キロ走って帰る。

スパルタリハビリ合宿である。

非日常

無事に辿り着く

怪我も無く 全身筋肉痛
明日から暫く 寝込むだろう
日常へ

一通のメールから 始まった旅
“相変わらず 持ってるなって”

後に 天気は急変し
今回のルートの多くは 大雪
高速道路は 通行止めになっていた。

ギランバレーに恋をして
回復期リハビリテーション
何を言っても 温泉よ

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