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コロナが明けてもなくならないでほしい、大切なこと。

” 新しい日常 ” へ。
街も人も、少しずつ動き出しました。

わあ、自由だー!
とすぐにはいかず、一体どうなってるんだろう?どうしたらいいの?と、”とにかくSTAY HOME!” の時よりも、判断に迷ったり、そわそわする機会が増えた気もしています。

そわそわの理由はいろいろあるけれど、そのひとつに、コロナの混沌とした時間が副産物のように生み出してきた " なにかよきもの " まで、まるでなかったことみたいに、忘れ去られ、消えてなくなってしまうような...

そう案ずる気持ちが、自分の中にあることに気づきました。

いろいろな大変なことは、少しでも早く解決されてほしい。でも、" 元通り " というのはきっとなくて、だったら少しでも心地よい社会になったらいいし、そんな社会に暮らしてみたい。そしてそれをつくれる唯一のものは、私たちの心だって思うから

分厚い雲の中で生まれた雪の結晶みたいな、儚くてキラキラと美しい、小さなちいさな " なにかよきもの " を、なくさないで大切に育てていくことは、これからを生きるのに、とても大切な気がしています。

コロナが明けても、少し先の未来に世の中が落ち着いても、なくならないでほしい、消えないでほしい、大切なこと。まず、私自身が忘れないために。書き留めておこうと思います。

1. 美しい自然

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ヴェネチアの運河が透き通る美しさになっている。インドから30年ぶりにヒマラヤ山脈が見えた。ロサンゼルスや東京も、空がきれい

NAVERまとめ「ガンジス川が透明に... コロナで美しくなった世界の風景」

このニュースを聞いた時、正直びっくりした。きれいな自然、大好きだし、守ってゆきたいなあと思ってはいたけれど、まさか1-2ヶ月の短い期間でここまで回復するとは。

大切って思いながら、どこかで諦めていた自分にも気づいてしまった。もう、汚れているのがあたりまえみたいな。今思うと、それって悲しいことだよね。ごめん、自然。

そして本来の美しい姿を目の当たりにした今、また前みたいに汚れていってしまうのはイヤだなあって、やっぱり思う。

人がゆたかにしあわせに暮らすことと、自然が美しいままにのびのびと存在すること。両立して、お互いがいいね!って感じで、一緒に生きてゆけたらいいなあって思う。

2. ありがとうの気持ち

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医療従事者やエッセンシャルワーカーの人たち、荷物を届けてくれる人、食べものをつくってくれる農家の人、情報を届けてくれる人、水道や電気やインターネットを滞りなく使えるようにしてくれている人。

挙げたらきりがないくらい、ものすごくたくさんの人たちの仕事に支えてもらって日々を暮らしていることに、ものすごく実感を持って気づく機会になった。

きっと一ミリの不安もなく仕事に出かけていた人なんて一人もいなくて
、イヤです辞めますって全員に言われちゃったら、とたんに私たちの暮らしは立ちゆかなくなる。

そうする権利は誰にだってあったはずなのに、星の数ほどたくさんの人たちが、仕事をし続けてくれた。そのすごさに感動するし、誰にでもできることじゃないよなって思う。本当にありがとう。

そしていつもの毎日の中でも同じように、星の数ほどたくさんの人たちの仕事が、わたしたちの暮らしをつくってくれていて。

一人ひとりの仕事に、「ありがとう」と思う気持ち。敬意をもつ気持ち。待望の ” 日常 ” が戻っても、忘れずにいたいなって思う。

3. 人を想う気持ち

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マスクをつくって寄付する人。
ゴミ袋に収集業者さんへの感謝の手紙を添える人。

在宅応援でマンガや映像や壁紙やいろんなものを無料提供してくれる会社は後を立たなかったし、動物園からのキュートすぎる映像にほっこりしたり、オンラインライブをしてくれるミュージシャンたちにはどれほど支えられたことか。

この3-5月を思い返すと、テレビやネットを眺めれば心の痛むニュースだって山のようにあったけど、こういうハッピーニュースを見る機会も、ものすごーく増えた気がする。それがわたしの心をポカポカとあたためてくれていたし、同じように支えてもらった人も、たくさんいるんじゃないかな。

わたし自身も、人と会えない分、人を想ったり、人を想う心に感動したり。そういう時間を、いつもよりたっぷり過ごしていたような気がする。

一人暮らしのあの子は、介護職のあの子は、どんな風に過ごしているかなって想いを寄せたり。それぞれの持ち場で今自分にできることをやってみたり。売上とか利益とかはとりあえず置いといて、少しでもどこかの誰かが笑顔になるなら、力になれるならって動いたり

そういう人を想うやさしさであふれた世界って、すごく美しくて、しあわせだなあって思いました。" 大変なとき " じゃなくなっても、そういう世界であれたらいいし、わたし自身がまず、そうあれたらと思う。

4. つながっている安心感

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世界中の人たちが、同時に、同じ経験をしている。これは本当にすごいことが起きているぞ、なんて経験をしているんだろうと何度も思った。わたしの人生で、こんなビックバン級の「歴史上の出来事」が起きるなんて。

コロナをめぐるさまざまな出来事やニュースもそうだし、音楽好きのわたしがWOW!ってなったのは、オンラインライブに参加したとき。

Mr.Childrenのプレミア公開で15万人が同時視聴した瞬間は「スタジアムよりたくさんの人と一緒に観てるんだ!!!」と胸アツだったし、海外ミュージシャンのライブには世界中からファンが参加してて、チャットでそれをリアルに感じたり交流できるのもすごくハートフルな経験だった。

そしてレディー・ガガが呼びかけたバーチャル・チャリティー・コンサート『One World: Together at Home』をリアルタイムで観たときの感動といったら!

会えなくても、世界中の人たちが同じ空の下にいて、人を想い、未来を信じて、今を生きている。心はつながってる。

そう感じられた時の安心感、心強さって底知れないものがある。日常の中でも、そんな安心感の中で暮らしていけたらすごくしあわせだろうなって思うよ。

5. ゆとりの時間

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STAY HOME ライフだったわたしは、大掃除をしたり、溜まっていた仕事を片付けたり、録画してたドラマを見まくったり。思い立ってぬりえをしてみたら色が好きなことに気づいたり、朝のそうじ習慣が身についたり。そんな風に過ごしていました。

一日中家にいると飛び出したくなっちゃうタイプだったけど、数日間平気で家にこもっていられるようになったのは、我ながらすごい進化!

ゆとりの時間があると、新しい発見や出会いがあったり、気になっていたことが片付いてすっきりしたり、よいことたくさん

いつもは忙しすぎる友達が心穏やかに過ごしていたり、子どもと過ごす時間が増えて大変だけどこれはこれで貴重な機会をもらえてるって言っていたり。

周りを見渡してみても、ゆとりの時間ってプラスαというよりは、しあわせな暮らしに必須なものなんじゃないかなって気がしました。

大切なものを大切にしながら、生きていくこと。それを誰もがあたりまえにできる社会になっていったら、素敵だなあ。

6. ちいさなよろこびを感じる心

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おみそ汁、めっちゃおいしい...
今日はいい天気でうれしいなあ
窓から入ってくる風、気持ちいいな〜

日常のありふれた出来事に、じーんとしあわせをかみしめる機会がすごく増えました。

それを思う時ふと浮かぶのは、「途上国の子どもたちの目はキラキラしている」って話。

国際協力関係の仕事をしているわたしにとってそれはよく聞く話で、わたし自身ももちろん感じたことがある。こんなに自然が美しくて、子どもも素直だし楽しそうで。もしかして日本よりしあわせなんじゃないのかな?って、価値観がぐらつくこともよくあった。

ちいさなことに笑って、ちいさなことによろこんで。なんだかうらやましかった。(もちろんその裏には、たくさんの解決したいことがあるのだけど)

この経験を経て今思うのは、わたしたちはちょっと持ちすぎていたのかもしれないなってこと。

忙しく働いて、欲しいものを買って、行きたいところへ行って。それは刺激的で楽しいしありがたいことではあるけれど、それでしあわせを感じる瞬間を逃しまくってたら本末転倒だよなあ...

食べ過ぎるとお腹苦しいし太っちゃうのと同じように、なにごとにも "適度な量 " ってあるんだと思う。

ほんとうは日々の暮らしにあふれてる、しあわせの瞬間。できるだけ逃さずに、心いっぱいに感じながら、生きてゆきたいものだなあ。

7. クリエイティブであること

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マスクがないなら、つくればいい!
マスククリエイターが世界中に生まれたし、コーヒーフィルターを使うとか、あふれんばかりの創意工夫がすごかった

私はぶきっちょなのでハンカチを折りヘアゴムを通してマスクにするアイディアにものすごく助けられて、ずっと愛用してる。今日はどの柄にしよっかなって選ぶのも、楽しいんだよね。

他にも、家で楽しく過ごすためのアイディアがSNSで飛び交ったり、料理やDIYをする人がとっても増えたり。

なにかが足りない環境って人をクリエティブにさせるんだなあとしみじみ思いました。そしてそれは、結構楽しいことだったりして。

もう、消費ばかりじゃつまらない。
便利で完璧なものを選んで買うより、自分流の好き!を形にしていくほうが、なんか気楽だし、楽しい気がするな。

8. 想像力をはたらかせること

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クリエイティブもそうだし、人を想うこと、ものやサービスの先にある人の仕事に感謝すること。

動けない、人と会えない、制限された環境の中で、想像力だけはいつも以上に豊かにはたらいていたような気がする。

もしかしたら自分が感染している可能性だってあるから、大切な人や、見知らぬだれかの命を守るために、考えて行動する。それも想像力のひとつだなって思います。

想像することで人とのつながりを実感できたり、明るい未来を信じることができたり。想像力をめいっぱい広げたら、なんだか人生楽しくなりそうだ。

9. 政治に声を上げること

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Twitterのタイムラインに、政治の話が飛び交いまくるなんて。ものすごい変化が起きているぞ...!と実感した日のことを、すごくよく覚えてる。

わたしも含めて、今までって " どうせ言っても変わんない " って、諦めの空気があったと思うんだよね。投票しても、結果はいつも同じだし。自分の遠いところで何かが決まっていって、あんまり関係もないし。

でも、「ものすごく関係があった」ことに気づいたから、みんなが必死で声をあげたし、それがはっきりと政治を動かす力にもなった。初めての成功体験というか、伝わるんだ!変わるんだ!って実感できたのは、すごく大きなことだと思う。

そして今思うのは、落ち着いても忘れちゃいけないってこと。
あんなに熱く、ダメだ!なんてことだ!おかしい!こうしたらよい!って思ったり叫んだりしたこと。国が守ってくれない、助けてくれないって、ものすごくかなしいことだなあって感じたこと。

でも、忘れなければ、未来は変えていけるから。人は忘れる生きものだから、意識してゆかねばと思ってる。

それと同時に、あたたかい心で日々奮闘してくれている政治家や行政の方々もたくさんいるってこと、その方たちへの感謝も忘れずにいたい。

10. 未来を描くこと

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大切なことって、なんだろう?
ふっと生み出された時間の中で、自分と深く向き合う機会がたくさんの人に訪れていたのかなって思います。

日々の暮らしの中に、思った以上にしあわせが隠れていたことに気づいたり。家族や友達がいてくれることのありがたさを、改めて感じたり。新しくやってみたことや、緊急時の心の反応で、自分の意外な一面に気づいたり。わたしにとっては、そういう機会にもなりました。

暮らしてみたい環境や、やってみたい仕事をイメージすることも、増えました。どうせ " 新しい日常 " をつくるなら、楽しいほうが、みんながにこにこ笑ってる未来のほうがいいもんね。すごくそう思ってる。

それぞれが今向き合っている大きなこと、乗り越えるのは簡単なわけじゃないけど、支え合って乗り越えた先に、きっとすてきな明日が待ってる。そう思えた方が、がんばる力も湧く気がする。

だれかの描く未来の話を聞いて、それっていいなあ、そんな未来になったらいいなあ、と思う。その瞬間、" だれか " の未来はもう、 "わたし" の未来にもなっている。そうやって伝わって広がって、それを形にする人がどんどん増えていったら、いつのまにか描いた未来はたったいまの現実になっている。未来って、そういう風につくられていくものなのかもなあって、つい最近思いました。

" わたし " が未来を描くことが、きっとはじまり。そう思ったらわくわくする。いろんな人の、描く未来の話を聞いてみたいな。いろんな人に、描く未来の話をしてみようかな。そんな風に考えて、今を過ごしています。

" とてもよき未来 " へ、わたしたちの今がつながっていきますように。

photo: 写真AC (1〜10)

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