「また訪れたい」は「帰りたい」の気持ちと似ているbyミスミアヤカ
短歌を始めて今年で10年。その10年の間、何度も「ああでもないこうでもない」と頭を抱える瞬間がありました。詠みたいテーマ、音、風景…。何を考えてもぴんと来ずに手を止めてしまうことが何度もあります。大好きな音楽を聴いていても尊敬する歌人の著書を手に取っても歌詞や内容があまり入ってきません。スランプというよりも解像度の悪い海をぼんやりと見ているような感覚です。進むこともできず戻ることもしない、ただ時が流れて夜が過ぎるのを待つだけ。詠みたい歌ってなんだろう、なんで詠みたいって思うん