うだつのあがる古本市

うだつのあがる古本市

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初めて出店する方、そしてこれから出店するかもしれないあなたへbyミスミアヤカ

うだつのあがる古本市も今回で4回目! 「つくるを日常にする」をテーマに企画が進行しており、「ワンデイブックストア」は過去最多の20組の出店者さんに集まっていただきました! このnoteでは、はじめて出店される方や出店に興味がある方に向けて、これまでうだつのあがる古本市に2度出店経験のあるメンバー・ミスミアヤカがナビゲートします。素敵な本屋さんを手作りしてみましょう! 「ワンデイブックストア」は、一日だけのちいさな本屋さんが集まる場。はじめて参加される方は「どんな人が来てく

    • 自分のまどろっこしさを受け入れられるようになってきたよという話 by おしお

       めちゃくちゃ突然なのだけど、私は言語化がとても下手くそである。「聞いて書くこと」を仕事にしていて、誰かと会話したり、文章をまとめたりすることが日常茶飯であるにも関わらず。  面白い映画や本に出会って、その感動を誰かに共有したいと思っても、全然うまくいかない。あらすじを頭からなぞるばかりで、自分の心がどこでどう動いたのか、いつまでも言葉にならない。相手が優しく待ってくれているにも関わらず、勝手に焦ってしまい、だいたいは「よかった!」、「おもしろかった!」のどちらかに着地する

      • 入場料で200円をいただく理由。現実的で持続的にするための、大事な“お金”の話

        地元を面白くしよう!と全国各地でイベントが生まれているのを見かけます。運営するのは、自治体や有志、企業などさまざまです。 主催者の中でも度々話題に上がるのは「お金」の話。「儲からない」「なかなかお金が集まらない」「資金不足で続けられない…」など、どこも悩みはつきません。 うだつのあがる古本市も、例外ではありません。毎回、運営資金に悩まされており、誰かが苦しい思いをしない、そして持続可能な運営方法を常に考えています。過去にはメンバーで出し合ったり、地域の協賛をいただいたり、

        • 「みんなのマストアイテム」交換日記④

          こんにちは!最近一気にあたたかくなって、慌てて半袖Tシャツをひっぱり出しているおしおんです。 早速ですが、みなさんの生活に欠かせないアイテムってありますか??わたしは新しいものを取り入れるのが好きで、とにかくモノを増やしがち。これかわいい!きゅん!の衝動が大きすぎるんでしょう。。。ただ最近は、そばにあると安心するものや、自分らしさを作っているものをふんわり固めて、生活を少しシェイプしたいな〜と考えています。 ばらばらな場所で異なる暮らしを送るメンバーの生活用品にふっと興味

        初めて出店する方、そしてこれから出店するかもしれないあなたへbyミスミアヤカ

          【紙もの発行所】第3回目「デザインについて考える」

          2月から始まった「紙もの発行所」。この企画では、”何かつくってみたい!”と集まったメンバーが、ワークショップを経て紙ものをつくり、第4回のうだつのあがる古本市の「紙もの産直市」でお披露目することを目指しています。 第1回のアイデア出しから、第2回の文章講座を経て、今回は「デザイン」について学びました。 私たちの身の回りのものは、すべてのものがデザインされています。そんな身近なようでどこか遠いように感じる「デザイン」とは一体何なのか?をお話ししました。 紙もの発行所におい

          【紙もの発行所】第3回目「デザインについて考える」

          快適な読書環境

          みなさんは本を読むとき、 どんな環境 どんな時間 どんな姿勢 で過ごしていますか? 私は今までそれらが定まっていなくて、 特に姿勢に関していつもあまりしっくりきていませんでした。 果たして他の人はどんなふうに本を読んでいるのか、快適な読書環境ってどんなだろう?と、よく考えていました。 しかし、最近私のお気に入りの読書環境が見つかったのです! 私事ですが、この3月から古民家を借りてお引っ越しをしました。 平屋で、敷地もそれほど広くないんですが、小さなお庭があるお家で

          見たことのなかった、穏やかな日常(徳島中央公園編)byたかぎちゃん

          4月2日(火)。平日の昼間にもかかわらず、徳島中央公園はお花見を楽しむ人で溢れている。制服を着た女の子のグループや、老夫婦、小さな子どもたちが頭上を見ながら話している姿がなんとも穏やかな気持ちにさせてくれる。春の訪れを分かちあう空間がたまらなく愛おしい。 私にとって、徳島のお花見スポットは「徳島中央公園」だ。中心街の中でも桜がギュッと集まっていて、お堀に向かって流れる枝の流れがなんとも美しい。 そういえば、徳島市と聞いて、お城を思い浮かべる人はどれくらいいるのだろうか。お

          見たことのなかった、穏やかな日常(徳島中央公園編)byたかぎちゃん

          イベントは地域を活性化させるのか

          毎週火曜日は定例ミーティングの日!今週もいつも通りたくさん話しました! 早いもので4月になり、第4回のうだつのあがる古本市まであと2ヶ月!今回は、"つくるを日常にする"をコンセプトに、2月から"紙もの発行所"を中心として様々な企画を打ち出してきました。これまではどちらかというと、古本市の近くになったら集中的に打ち合わせをするスタイルだったのですが、4回目からは定例で毎週しているので、古本市に繋がる何かしかについてずっと考えているのが日常になりました。 私たちの軸にずっとあ

          イベントは地域を活性化させるのか

          季節の移ろいを感じた今日、ふと思い浮かんだことを by谷あおい

          4月1日。今日から新年度。 いつまでも続くと思っていた学生時代はあっという間に過ぎた。 数年前までは毎年、「今日から〇年生や~!」と、心の中で新しい一年の始まりに少し気合をいれていた。 いつもより開花の遅れた桜が山肌のところどころを彩っていて、木々の新芽を柔らかく包む陽ざしと、地面に落ちる陰を見て、ふっとほっぺたが緩む。 「春夏秋冬、どの季節が一番好き?」 たまにふと、誰かから投げかけられる問い。 昔は 「クリスマスやバレンタイン、イベントが多いから冬が好き」 「寒いの

          季節の移ろいを感じた今日、ふと思い浮かんだことを by谷あおい

          「また訪れたい」は「帰りたい」の気持ちと似ているbyミスミアヤカ

          短歌を始めて今年で10年。その10年の間、何度も「ああでもないこうでもない」と頭を抱える瞬間がありました。詠みたいテーマ、音、風景…。何を考えてもぴんと来ずに手を止めてしまうことが何度もあります。大好きな音楽を聴いていても尊敬する歌人の著書を手に取っても歌詞や内容があまり入ってきません。スランプというよりも解像度の悪い海をぼんやりと見ているような感覚です。進むこともできず戻ることもしない、ただ時が流れて夜が過ぎるのを待つだけ。詠みたい歌ってなんだろう、なんで詠みたいって思うん

          「また訪れたい」は「帰りたい」の気持ちと似ているbyミスミアヤカ

          チャイ屋のアッチャbyみねだあさみ

          小さい頃、どんな大人になると想像していただろう? そこそこに勉強して、そこそこの会社に就職して。それなりの暮らしを手に入れるんだろう。 少なくとも、チャイ屋になるとは思ってもみなかった。 * 私とチャイとの出会いは、スパイスカレーを食べに行った時のことである。食後に、初めて見る「チャイ」と言う飲み物を頼んでみた。ほんのり甘く、あっさりとしたミルクに複雑なスパイスの香りがした。飲み終えると、それまでバターチキンカレーの余韻でいっぱいだった胃のなかが、少しスッキリしたような

          チャイ屋のアッチャbyみねだあさみ

          「どんな移動手段が好き?」交換日記③

          みなさんは、普段どんな移動手段を使っていますか? 普段は乗らないけど、特別な気分になるような乗り物はありますか? 移動中どんな風に楽しんでいますか? 距離や行先にもよるけど、どこかに向かって乗り物に乗っている時間ってなんだかワクワクしますよね。移動手段って住んでいる町や、仕事柄、趣味など、それぞれのライフスタイルによって結構変わってくるものだと思うので、みんなはどんな移動を楽しんでいるのか聞いてみました! __________ (ミナミ) 私は媒体を問わず基本的に移動

          「どんな移動手段が好き?」交換日記③

          13年前の今日のこと by おしお

          居間の隅で祈りをあげる友達の姿が忘れられない。13年前の今日、私は中学2年生だった。 あの日は、午前中に1学年上の先輩たちの卒業式に出席していた。会場だった体育館があまりにも寒くて、当時私は頻尿に悩んでいたから、早く終われ早く終われとずっと呪文を唱えていた。 午後になって、香川に住んでいるパキスタン人の友人・シャーくんが訪ねてくる。毎週金曜日、徳島のモスクまでお祈りに通っていた彼は、その日も帰りがけにこちらへ寄ってくれていた。 母と私とシャーくんの3人で、おしゃべりしな

          13年前の今日のこと by おしお

          【紙もの発行所】第2回目「文章の書き方を考える」

          こんにちは。今回は3月2日(土)に開催された「紙もの発行所」のレポートをお送りします!前回に引き続き、会場は美馬市脇町の「Yohak Letter press」さん。初めましての方も交えながら、熱気に満ち溢れた空間となりました。 第2回目のテーマは「文章の書き方を考える」です。紙ものを制作するにあたり、文章を書く機会は少なくないはず。また、文章の書き方の初歩を抑えることは、どんなものを作るか企画をする段階でも大いに役に立ちます。今回はまず始めに、普段ライター・編集として仕事

          【紙もの発行所】第2回目「文章の書き方を考える」

          音楽と人生byイノウエミナミ

          "好きなことはなんですか?" 人間同士が初めて会った時にする会話No.1の質問に、いつもなんと答えようか考えあぐねてしまいます。 "音楽です" "どんな音楽が好きなんですか" "いろいろ聞きます。○○とか" "あ、そうなんですね" ○○の部分に、相手が聞いてそうなアーティストを入れて様子を探りつつも、話のつかみとして別にそんなに盛り上がりません。 音楽オタクでもないし、1つのアーティストをめっちゃ追いかけてきたわけでもないし、漠然としていて人に語るのが難しい。

          音楽と人生byイノウエミナミ

          見ているようで見ていなかったもの(新町川周辺編)byたかぎちゃん

          私が日々を過ごしているまち、徳島市。「徳島駅前って何もないんだよな〜」と思いがちだったのだけど、最近まち歩きをしてみたら、奥深くて楽しいことがわかってきた。路地を歩いているとどこからともなく甘くてよい匂いが漂ってくるし、公園には缶チューハイ片手にほろ酔いのおじちゃんがいて、広場には子どもたちが凧揚げをしている。静かだけど賑やかな、人の営みがすぐそこにあるのだ。 「何か、楽しい気がしてきたぞ」と思いながら歩くと、いつも見えていなかったものが見えてきた。新たな私の視点を通して見

          見ているようで見ていなかったもの(新町川周辺編)byたかぎちゃん