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見たことのなかった、穏やかな日常(徳島中央公園編)byたかぎちゃん

4月2日(火)。平日の昼間にもかかわらず、徳島中央公園はお花見を楽しむ人で溢れている。制服を着た女の子のグループや、老夫婦、小さな子どもたちが頭上を見ながら話している姿がなんとも穏やかな気持ちにさせてくれる。春の訪れを分かちあう空間がたまらなく愛おしい。

私にとって、徳島のお花見スポットは「徳島中央公園」だ。中心街の中でも桜がギュッと集まっていて、お堀に向かって流れる枝の流れがなんとも美しい。

そういえば、徳島市と聞いて、お城を思い浮かべる人はどれくらいいるのだろうか。おそらく徳島市内の人以外はピンと来ないかもしれない。この場所は旧徳島藩主蜂須賀公の居城跡で、敷地内には徳島城博物館と、旧徳島城表御殿庭園が残されている。周囲にはお堀が張り巡らされ、阿波の青石をふんだんに使ったその姿はかつての栄華を想起させる。実は歴史スポットでもあるのだ。

今では市民にお花見、お散歩スポットとなり、休日はのんびり過ごす人たちがいる。4月になると、無性にここで散歩がしたくなる。いつもは博物館前をうろつく程度だが、今日は奥の方まで入ってみることにした。

徳島駅から公園に行くには、線路の上にかかるこの橋を通る。ほろ酔いのおじいちゃんとすれ違う。
花見客で賑わう中央公園。
暖かかったけど、満開はまだの様子。
この下にビニールシートを広げて思い思いの時間を過ごす。
時期がいい時は、お堀に向かって流れるように桜が咲き誇る。
いつもはこの橋を渡って、右に折れるコースを歩くけど今日は奥まで進んでみる。
中央公園の中には「城山貝塚」と呼ばれる貝塚が残されている。写真は貝塚の少し右奥から撮ったもの。大きな岩が突然現れて思わず足を止める。
初めて来る、徳島城公園の後ろ側。こちらにも人がたくさんいる。
公園ではたくさんの親子や散歩中の犬とすれ違った。
こんなに穏やかな営みがここにあったとは。
奥まで進むと、新町川沿いまで出てきた。
川沿いに遊歩道が整えられている。
小ぶりなヤブツバキを発見!
新町川には、毎日40分おきに「ひょうたん島クルーズ」が走っている。船とすれ違うのは徳島のよくある光景。
昭和には工場排水で汚染されていたという、新町川。NPOの地道な清掃活動があって、今は透き通っている。まちは、誰かが整えてくれているのだ。
市立体育館まで到着。ここに抜けてくるのか!
見慣れた景色に出てきた
山の中にポンポンと桜が覗く眉山。徳島らしい風景
その後、久しぶりに会う友達と待ち合わせて「よねや」へ。
目の前で焼き餅を焼いてくれる姿に和む。
桜が舞い散る春日神社を眺めながらおやつタイム。彼女いわく、徳島市らしい春の景色らしい。
まだまだ知らない徳島の姿がある。

見知った場所でも、まだまだ知らない顔がある。徳島の奥深さをとことん味わった春。来年もきっと新たな顔に出会えるはず。これを公開することにはきっと葉桜になっていて、新しい季節の足音がしているはず。これから出会うであろう、他の地域の日常を見るのを心待ちにして今日はお開き。



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