見ているようで見ていなかったもの(新町川周辺編)byたかぎちゃん
私が日々を過ごしているまち、徳島市。「徳島駅前って何もないんだよな〜」と思いがちだったのだけど、最近まち歩きをしてみたら、奥深くて楽しいことがわかってきた。路地を歩いているとどこからともなく甘くてよい匂いが漂ってくるし、公園には缶チューハイ片手にほろ酔いのおじちゃんがいて、広場には子どもたちが凧揚げをしている。静かだけど賑やかな、人の営みがすぐそこにあるのだ。
「何か、楽しい気がしてきたぞ」と思いながら歩くと、いつも見えていなかったものが見えてきた。新たな私の視点を通して見た徳島市の姿を収めてみたいと思う。
とりとめもない時間だったけど、今まで見ているようで全然見えてこなかったものが目に入ってきたまち歩き。「ある」と思ってみるのと、「ない」と思ってみるのとでは、世界の見え方が全然違うのだ。
カメラを構える時に「あぁ〜みんなこれは絶対気付いてなかっただろうな」とほくそ笑む。悪戯を仕掛けるような気持ちでシャッターを切る。家に帰って見返すとなんでもない写真ばかりだけど、眺めていると歩いたときの湿度のある夕方の空気が鼻腔をくすぐる。次歩く時にはもう少し暖かくなっているといいな。
文・写真:たかぎちゃん
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