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音楽と人生byイノウエミナミ

"好きなことはなんですか?"

人間同士が初めて会った時にする会話No.1の質問に、いつもなんと答えようか考えあぐねてしまいます。

"音楽です"

"どんな音楽が好きなんですか"

"いろいろ聞きます。○○とか"

"あ、そうなんですね"

○○の部分に、相手が聞いてそうなアーティストを入れて様子を探りつつも、話のつかみとして別にそんなに盛り上がりません。

音楽オタクでもないし、1つのアーティストをめっちゃ追いかけてきたわけでもないし、漠然としていて人に語るのが難しい。

だから上の質問に、音楽と答えるのは一時控えているときもありました。

でも今までの人生を振り返ってみて、ずっと音楽が身近にあったし、生活になくてはならない存在だし、やっぱり大好きだなと思います。

ということで、今までの人生と結びつけて音楽を語ってみようと思います。


0歳、誕生

私の音楽のルーツは、母に由来していると思います。
母は音楽の先生です。
ピアノとか、吹奏楽とか、オーケストラとか、教えてます。

今となってはあまり音楽の趣味が合うわけではないのですが、きっと生まれる前からそういう音楽を聴かされていたのでしょう。


3歳、車のBGMはたこやきマントマン

子どもってアンパンマン見せとけばええやろって思ってるかもしれませんが、私はたこやきマントマン派でした。
OPが大好きで、保育園に行く車の中でいつもかけてもらっていました。

親の車でかかっているBGMって、結構その後の音楽の好みに関わると思うんですが、私が影響を受けたな〜と思う車内BGMはビートルズです。
母が好きでよくかかっていたのですが、ビートルズが素晴らしいことに高校生になって改めて気づきました。


4歳、ピアノを始める

母の影響で、ピアノを習い始めました。
結局15歳くらいまで続けることになるんですが、私はとってもピアノが嫌いでした。
習いにいっている先生がかなりスパルタで、レッスンの時間はいつも恐怖の時間。
正直、楽しいと思ったことはほとんどありませんでした。

プロのピアニストのCDを先生に借りて聞いたり、母に連れられてクラシックのコンサートに行ったり、今思えば贅沢な子どもでしたが、クラシックなんて子どもにとっては退屈以外のなにものでもありませんでした。


6歳、小学校入学。滝廉太郎、天才かよ

音楽=つらいもの、退屈なもの
だった私にとって、日本の童謡って美しいな、と音楽の教科書で知りました。
その中でも滝廉太郎の「花」が好きでした。
音楽の授業では、けんばんハーモニカやリコーダー、鉄琴木琴など、いろんな楽器を弾いてみるのもとても楽しかったです。


11歳、初めてのCD は「愛am best」

なぜか初めて買ってもらったCDは、大塚愛のベストアルバムでした。
理由は本当に覚えていません。
でも買ってもらったからには、CDカセットで何回も何回も聴いていました。
同じ曲を同じ曲順で聴く楽しさを、大塚愛から教わりました。


13歳、ウォークマンを手に入れる

中学校に入学して、お年玉でウォークマンを買いました。
これを手に入れたことで、ぐっと音楽が身近に。
週一で平惣に行ってはCDをレンタルし、ウォークマンにいれる日々。流行りのjpopはもちろん、邦楽ロックに目覚めてBUMPやアジカンのCDを初期から最新まで少しずつ集めていきました。
勉強してるときも寝てるときも、言葉の通り四六時中イヤフォンを耳につけるようになったので、耳は悪くなった気がします。


16歳、高校入学。いろんなジャンルを聞き始める。

高校に入って友達が増えたことで、比例して音楽のジャンルも増えました。洋楽ロックからジャ○ーズ、AKB、マキシマムザホルモンなど、自分では選ばなかった音楽も聴くように。


18歳、浪人時代。つんくに救われる

大学受験に落ちて、1年間浪人生活をしました。
受験のストレスで参っていたときに、モーニング娘。の「ザ☆ピ〜ス!」を聴いて、ボロボロ泣きました。
病んでるときは底抜けに明るいjpopが1番効きます。


19歳、大学入学。アコギサークルに入る。

アコギとはアコースティックギターの略です。このサークルはバンド内に1人ギターがいればOKだったので、いろんな人と組んでいろんな楽器で演奏しました。
ピアノを辞めてから、もう自分から音楽をすることはないだろう、と思っていましたが、人と一緒に音楽をすることは想像以上に楽しいことで、今でもサークルの友達と会うと川にギターを弾きに行ったりします。

また、学科の友達でとても音楽の趣味が合う子と出会い、卒業してからもお互いおすすめの音楽を送り合っています。



そんなこんなで27歳になり、今も変わらず毎日音楽が手放せません。車の中で、今日は何聴こう?とその日のコンディションに合わせて音楽を選んで流すのが、最高の時間です。

そして不思議なことに、小さいときあんなに嫌いで退屈だったクラシックも、大人になってふっと聴きたくなることが増えました。ピアノも久しぶりに弾いてみるか、と思うこともあって、やっぱり小さいときの経験ってどうなっても自分の根幹をなすものなんだなあとつくづく思います。


語れない、と思っていたことが、こんなに長尺になってしまいました。
長尺だから語れなかったのかもしれません。


今度、
"好きなことはなんですか"
と聞かれたら、
前よりは自信を持って

“音楽です!"

と答えられそうです。

イノウエミナミ


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