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名古屋&daft STREETDANCE HISTORY6 〜2008年:第四世代の成長と第一世代の再爆発〜


どうもです。UCです。

(これは名古屋&daft STREETDANCE HISTORY企画の目次6です。その他の目次はこちらからご確認ください。→名古屋&daft STREETDANCE HISTORY

また、名古屋STREETDANCE HISTORYの続編で.もあります。1990年〜2002年のヒストリー記事はこちらからご確認ください。→名古屋STREETDANCE HISTORY )


今回は2008年です。

自分にとって、ひとつのターニングポイントとなった1年ですね。
今になって振り返ってみると、本当に色んなことが起きた1年でした。

いつも以上に自分周り中心の振り返りになってしまうかもしれないので、
”名古屋シーンの歴史“というより、僕が触れてきたシーンの歴史という部分を頭に入れて見ていただけると嬉しいです。

その上で、
出来る限り幅広く振り返りたいと思います。
(※文中はすべて敬称略です。ご了承ください。)


遠征につぐ遠征


2008年1月。
年明け早々、
私“UC”(『daft』/『INDIAN CREW』)は、
05年編から紹介している東京のバトルイベント『DANCE@LIVE』の”HIPHOP”sideで初めて予選を通過し、
3位”を獲得しました!

準決勝では、憧れの “TAISHOW”(『ZENITH』)とバトルし、
3位決定戦では、“AZSA”(現、『XYZ BOYZ』, 『BROTHERHOOD JAPAN』)とバトルしました。(今や日本を代表する”LITEFEET“dancerの1人ですが、当時は “CLOWN“を踊っていた時期でした。)

足掛け2年、県外バトルにチャレンジしては予選落ちを繰り返してきた自分が、
初めて予選を通過した途端、いきなり“3位“まで獲得したのには自分でも驚きました!

初めは00年編から紹介している“ヒロト“(『Skullz』/現、”Hilototti“/『Hilotes』代表)や、99年編から紹介している ”AYA“(『HONEY WAXX』)に連れられて行き始め、
そのうち1人でも行くようになり、
この頃には時々仲間を誘っては一緒に東京まで行っていました。

初めて予選を通過した時に一緒に遠征に行っていたのが、
01年編から紹介している ”YOSHITAKA”(『Step of Art』/『CALPAS』)と、
今、中国重慶で活躍している“アレン”でしたね。
アレン”は名古屋に留学していた間、色んなイベント行ったり踊ったりしていました◎


ちなみに、
DANCE@LIVE 3rd season(2007-2008)』では、
UC“(『daft』)はその時の“3位“で獲得した10000Ptのみの13位でした。

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▲DANCE@LIVE 3rd season HIPHOP ranking


DANCE@LIVE FINAL 2008』の詳細については、
また後に記します。


そして、
2008年7月から、
DANCE@LIVE 4th season (2008-2009)
が始まりました。

そこで、
7月の『DANCE@LIVE HIPHOP01』は予選落ちするものの、
8月の『DANCE@LIVE HIPHOP02』で“ベスト8”となります。
SHIGERU”(『REAL PROMOTOIN』, 『7down8upper』)に負けるものの、
タメということで彼と繋がるキッカケとなった時でした。
そして、
9月の『DANCE@LIVE Charismax01』では2度目の“3位”を獲得しました!

準決勝で“KENTO”(『S.T.O』)、
3位決定戦で“RYOSUKE”(『RAMPAGE』, 『FUNK SATISFACTION』)
という世界レベルの人たちとバトル出来たこたとは本当に刺激的でした。

この時、
1番嬉しかったのは“ヒロト”(『Skullz』/現、“Hilototti”/『Hilotes』代表)と一緒に予選を通過出来たことでした。

前述したように、”ヒロト“とは何度も一緒に県外遠征をしており、
その中で、「いつか名古屋勢でトーナメントを占められるくらい見せつけてやりたいね。」
なんて言っていたので、ようやく2人で一緒に予選通過まで行けたのは、
名古屋HIPHOPをまずは、少しは、アピール出来たんじゃないかと嬉しく思ったことを覚えています。

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▲DANCE@LIVE 4th season HIPHOP 結果

そして、
11月の『DANCE@LIVE HIPHOP03』では、
準優勝”しました!

この時も、
準々決勝で“MIHO”(『Marjoram』)、
準決勝で“twin Bad NEWZ”(『RAG POUND』/現、“TWIGGZ”)、
決勝で“CanDoo”(現、『NEW SCHOOL ORDER』)
とバトルするというもう国内オールスターが相手で夢みたいでした。
本当にガムシャラでした。

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▲DANCE@LIVE HIPHOP SIDE レポート


当時は、
平日の深夜だろうが、次の日朝から名古屋で仕事だろうが、
週末の昼間だろうが、名古屋で面白そうなイベントがあろうが、
とにかく、東京や大阪へチャレンジしまくっていました。

全然結果が出なくても、チャレンジすることが大切だよと、
背中を押してくれていたのが、
99年編から紹介している”キャラメル“(『7ZEAL BOOGALOOS』/『名古屋城前ポッパーズ』)と、
04年編から紹介している”MAKI“(『L.L STYLE』)でした。
2人は言葉で励ますだけじゃなく、
自分の行動でも、1人でもチャレンジする背中を見せてくれており、
それが自分にとって1番の刺激であり、心の支えにもなっていました。


何が正解で、何が不正解かは分かりませんが、
自分自身としては、県外にも繋がりが増えていき、
結果も少しずつ出ることでどんどんハマっていき、
さらに、『DANCE@LIVE』に関しては、
本当に両国国技館でのFINALに出れるんじゃないか?
との打算も出てきました。


そんな気持ちの中で、2008年を終えまた。
また、
DANCE@LIVE 4th season』のFINALである、
DANCE@LIVE 2009 FINAL
については次編で記します。


ということで、
この年に起きた様々なことをまたあっちこっち飛びながらでも記していきます。


エンブレムの盛り上がり

さて、
97年編より登場している ”MAKOO“(『ARROGANT』, 『龍五娘』),
98年編より紹介している“ANI“(『ROOT’S ON』, 『THE OLDYS SHOP』)が仕掛ける東海地区最大級のダンスバトルイベントが、
07年編より紹介している『THE CENTRAL EMBLEM(以下エンブレム)』でした。
もちろんこの年も盛り上がりました。


1月は女性限定の“QUEEN”大会でした。
2代目“QUEEN“に輝いたのは、REGGAEダンサー”HWAM“でした!

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▲THE CENTRAL EMBLEM QUEEN 2008トーナメント表

準優勝は”なお“(『JG』/のちに『なお+Irish』)であり、
この頃よりメキメキと頭角を現してきた実力派フィメイルポッパーでした。


昨年の初代“QUEEN“がHOUSEダンサーの ”NANA“(『GESSO』)であり、
フリースタイルバトルでは比較的エントリーの少ないマイナージャンルが2回連続で優勝ということで、
これは「自分のエントリージャンルでずっと踊れる」という『エンブレム』ルールの特色が出たのかなと興味深い結果ですね!


そして、
5月のKINGは、”BUNPEI“(『ROOT’S ON』)が優勝しました!
準決勝で大阪から乗り込んできたスーパーKIDSダンサー“地獄”(現、『CyberAgent Legit』)と、
決勝で同じ『名古屋城前ポッパーズ』の“キャラメル“と、
共に熱く燃えたPOP対決を見せての優勝でした。
この回はPOP祭りでしたね!

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▲THE CENTRAL EMBLEM KING 2008 トーナメント表

KRUMP“勢は、
HIROAKI“(現、”WOWZ“), ”TATSUYA“(現、”ARROW“)ともにまだ、Fam化前でしたね。


そして、
秋には男女混合の『エンブレムSPECIAL』がありました!

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▲THE CENTRAL EMBLEM SPECIAL 2008 フライヤー

今回も豪華なGUEST JUDGEが勢揃いしました!

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▲THE CENTRAL EMBLEM 2008 SPECIAL CAST


QUEEN“にREGGAEダンサーがいるので、
JUDGEにも日本を代表するREGGAEダンサーが入っていますね!
そして、
「エントリー者が最後まで自分の得意ジャンルで踊り続けられる」という『エンブレム』ルールを可能としていたのは、
全ジャンルに精通していた”DJ MATSU“(現、『SOUL CITY TOKAI』主宰)の存在があったからこそだと思います。


そして、
エンブレムSPECIAL』を制し、二代目グランドチャンピオンとなったのは、
ヒロト“(『Skullz』/『BROTHERHOOD』)
でした!

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▲THE CENTRAL EMBLEM 2008 SPECIAL トーナメント表


強いです!!
本当にタイトルホルダーですね。

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▲ヒロト
※当時は、「二重にすると俺イケメンに見えるんだよね。だから、写真撮るときは二重にしてるんだ。」と事あるごとに話していました。


そして、
この時にJUDGE/観客全員の度肝を抜いたのが、
当時小学3年生(9歳)でこの時が初ソロバトルだった、
KARIN”(LOCK)でした。

200人近いエントリー者の中から、さらっと予選を通過すると、
トーナメントでは、“masahiro”(『daft』),
そして、この年の ”KING“である ”BUNPEI“(『ROOT’S ON』)と相次いで撃破し、
ベスト4に食い込みました!

マジで天才が現れた瞬間でしたね!
もう数年後には全国のスターですからね。

▲KARIN / スタードラフト会議出演時

みんなが、天才誕生の瞬間に立ち会えた時でした。
そして、大学生となった今もバリバリ踊っているのがステキですね。


というわけで、
この年も色んなドラマがあった『エンブレム』でした!


遊UC白書、始動


そんな白熱した『エンブレム』でしたが、
エンブレム KING』の際に、ショックな事件がありました。

この時は、
HIPHOPエントリー者が他ジャンルに比べて多かったにも関わらず、
予選を通過出来たのが、
ヒロト”(現、“Hilototti”/『Hilotes』代表)と、“UC”(『daft』)の2名のみであり、
どちらもベスト16で負けてしまいました。

その為、JUDGE(HIPHOPダンサー)から、
「HIPHOPの男子、全っ然ダメ!」
と総評でバッサリいかれてしまいました。
信頼するカリスマダンサーからの一言だけに、かなり落ち込みましたし、逆に燃えもしました。


そこで、
UC”が起こした行動が、
男だけのHIPHOP練習会』(のちに『遊UC白書』)でした。

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▲当時のUC日記


勝手にやり始めて、誰も来なかったらどうしようなんて思っていましたが、
蓋を開けてみれば、
毎月30人くらい来てくれて、びっくりしましたね!


最初は先輩方から、
「アスリートじゃないんだから、練習会なんてダサいことするな。」
とか、
「後輩みんなをクラブに連れて行って踊った方がよほど熱いカッコイイやつ育てられるんじゃないか?」
などと言われたりもしていました。


中々“練習会”ということをやっている人がいなかった時代でしたからね。
先輩の意見/感覚も分かるので、葛藤はありつつも、
自分自身はみんなと踊り合えることが普通に楽しく、面白かったので、
毎月やり続けていました。

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▲立ち上げてからのUC日記


結果に振り回されずに、もっと日常にダンスを。
今でも思っていることですね。


この練習会(『遊UC白書』)をやっていくに当たって、
協力してくれていた会場は、
FIVA DANCE SCHOOL』→『FORCE DANCE STUDIO』→『pineapple studio』などと様々なダンススタジオにお世話になりながら変遷していきました。

後半の『pineapple studio』時代は、
”シーンへの先行投資“になるからと、僕の活動に理解を示していただき、
なんとスタジオを無料開放していただいていました!
(”JUNJUN“(『pineapple studio』オーナー)のHIPHOP、シーンへの愛情はホンモノですね。)

3年目くらいからは、
男性が元気になったと感じられたので笑、
女性参加もオッケーにし、
ただただ毎月、ひたすらみんなで踊り合っていました。

その中で、
練習会で出会った人どうしが、新しくチームを組んだり、
転勤などで名古屋に来た人が『遊UC白書』を頼りに来てくれて、名古屋シーンと繋がっていったり、
練習会メンバーみんなで県外遠征行ったり、クルーバトル出たり、
色んな出逢いもあり、僕のライフサイクルのひとつとなっていました。

結局、
毎月ほとんど欠かすことなく、ここから10年半、ずっと開催し続けました。
時には3人とか数人の時が続いた時もありましたが笑、
自分が楽しいので構わず踊り続けていました。
(2018.12 一旦終了)
1度でも踊りに来てくれた皆さん、本当にありがとうございました!!

▲遊UC白書 2010年 at FORCE

▲遊UC白書 2011年 at pineapplestudio

▲遊UC白書 2015年 at pineapplestudio

※2010〜2018年はほぼ毎回の動画をYouTubeにアップしてあります。


シーンとは少し離れた、個人的な出来事ですが、
記させていただきました。


SUPER BAD 2008


さて、
名古屋が全国に誇る大型HIPHOPイベントといえば、
01年編から紹介している『SUPER BAD』でした。

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▲SUPER BAD 2008 フライヤー


2004年から『丸美観光ビル』での開催となり、
2007年から『丸美観光ビル』周辺の『女子大エリア』を巻き込んでのクラブサーキットイベントとなり、
2008年も同じく“栄四丁目一帯=通称:女子大エリア“のクラブ、飲食店合計19会場での開催でした。

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▲SUPER BAD 2008 会場一覧


当時、前例を見ない規模のクラブサーキットイベントに、
全国誌からも取材が来ていましたね。

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▲SUPER BAD 2008 レポート(STREET DANCE MAGAZINE vol.6より)


そして、
出演者はDJ/DANCE/MC/SINGER/BAND、全てが当時の東海トップクラスばかりでした!
全国からのゲストも合わせると、そろいも揃った全150組!
半端ない規模ですよね。

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▲SUPER BAD 2008 出演者一覧


昨年同様、
MCバトルの『WHO’S ONE』、
DANCEバトルの『CASH THE BATTLE
も開催されました。

WHO’S ONE』チャンピオンは、
YUKSTA-ILL”(『TYRANT』)でした!
今やアングラで全国的な人気を誇る東海を代表するMCですね!

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▲YUKSTA-ILL 優勝インタビュー記事


そして、
CASH THE BATTLE』は、
UC“(『daft』, 『INDIAN CREW』)が優勝しました!

準決勝で”CGEO“(『temporaly』)、
決勝で”AYA“(現、『WVE』, 『TAA』)
との県外勢とのバトルであり、超ハイパッションな2人とのバトルは最高に刺激的でした!

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▲UC 優勝インタビュー記事


東海が全国に誇るイベントでチャンピオンとなれたことは本当に嬉しかったですね!
昨年の優勝者は大分の“RYO aka DJ226”でしたので、
名古屋ダンサー初のチャンピオンとなれたことも、
地元をレペゼン出来たかなと達成感ありました(笑)

そんなこんなで、
この年も朝まで街ごと盛り上がったHIPHOPパーティーでした。

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▲SUPER BAD 2008 スナップ

あんな人やこんな人が映ってますね◎


ROCK IT 2008


そんな『SUPER BAD』と同じく、名古屋が全国に誇っていたイベントが、
03年編より紹介している『ROCK IT』でした。

07年編では、
ROAD TO L.A.”企画で『DDT』(“B-BOY YASU”, “BUDO BOY”)が”V5“を達成し、
ROAD TO L.A.“第二弾が始まり、
色んな展開がありつつ、
7ZEAL BOOGALOOS』(”ANI“, ”キャラメル“)が”V3“達成したところまで記しました。

そして、
年明けからも順調に防衛を進め、
2月に遂に”V5“をかけて、
Nagoya Rocs』と防衛バトルをしました。

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▲ROCK IT 2008/02 フライヤー

Nagoya Rocs』は、
06年編で紹介した ”MASA“(『AVALANCHE』)と、
05年編から紹介している”Ko-ketsu“(『頂志』, 『MINITZ MADE』)のB-BOYコンビでした。

僕ら『daft』(”UC“, “masahiro“)はこの月のマンスリーチャンピオンになっていたので、
新王者が誕生すれば、翌月防衛バトルにチャレンジ出来るということで、
このまま『7ZEAL BOOGALOOS』に“V5”を達成されては困ると、
めっちゃ『Nagoya Rocs』を応援していた記憶があります笑

しかし、
7ZEAL BOOGALOOS』(“ANI”, “キャラメル”)は強かったです!
見事、防衛バトルを勝ちきり、“V5“を達成しました!

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▲7ZEAL BOOGALOOS(左から、ANI, キャラメル)

見事、L.A.行きチケットをGETし、
夏にL.A.へとダンス旅行をしにいってました。

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▲L.A.での一枚(左から、ANI, Mr.Animation, キャラメル)

ということで、
2代目のV5達成チームが出たところで、“防衛バトル“のシステムは終わりとなりました。

そして、
新たに始動した企画が”ROAD TO N.Y“でした。
毎回マンスリーチャンピオンを決めていき、
翌年2月にGRAND CHAMPIONSHIP(グラチャン)で王者を決めるというカタチでした。

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▲ROCK IT ROAD TO N.Y フライヤー


ROAD TO N.Y 』グラチャンの結果についてはまた次編記します。


一方で、
グラチャンを開催する前に、
ROCK IT MASTER’S BATTLE
として、招待制・一夜限りのイベントも開催されました。

県外からもトップダンサーが集まり、
KENJI”(『PINOCCHIO』)&“ITSUJI”(『GLASS HOPPER』)、
HANAI”(『花井伸二』, 『W.C.O』)&“MORIATSU”(現、“MORIARCH”/『BIOBLOOD』)、
TAKE”(『JIG』, 『W.C.O』)&“KENTA”(現、『PINOCCHIO』)
前回“V5”を達成した『7ZEAL BOOGALOOS』(“ANI”, “キャラメル”)、
などなど、錚々たるメンツが16組揃いました。

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▲ROCK IT MASTER’S BATTLE フライヤー
(※『daft』(“UC”, “masahiro”)は、“UC”のハネムーンの為にオファー断念しており、本当に残念でした笑)


誰が勝ってもおかしくないダンスマスターたちが集まり、バトルした結果は、
優勝:『BROTHER HOOD』(“ヒロト”, “MITSUO”)
準優勝:『HANAI&MORIATSU
となりました!

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▲BROTHER HOOD(左から、MITSUO, ヒロト)

ヒロト”がまたしても下克上を起こしました!
のちのインタビューでも、
「みんながお祭り的な感じでいる中、自分たちだけは勝ちにこだわっていましたね。踊り云々ではなく、とりあえず(チャンピオンを)獲る。獲ってナンボの立場なんで。」
と語っているように、
とにかく、のし上がる為に獲れるものは獲る、使えるものは何でも使うという超野心家でした。

さすがですね。


そして、
SUPER BAD』, 『ROCK IT』を仕掛ける『トップアッププロダクション』がこの年新たに仕掛け始めたのが、
トウカイズム』でした!

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▲トウカイズム 簡易フライヤー

SUPER BAD』がHIPHOPの4エレメンツを重視した”HIPHOP party“なのに対し、
トウカイズム』は”ダンサー“の最高峰ステージを狙ってのイベントでした。

今現在も続く東海の風物詩イベントのひとつが始まったのがこの年でした。


DANCE DYNAMITE × NHK


さて、
バトルイベントが次々と増える中、
ダンスコンテストとして東海地区に根付いていたイベントが、
91年編から紹介している長寿イベント『DANCE DYNAMITE』でした。


この年の『DANCE DYNAMITE』には、
なんと”NHK“のテレビ放映が決まりました!
ストリートダンスが少しずつ市民権を得てきた証拠とも言えますね。
90年代から見たら考えられない時代かもしれませんね。
ずっとダンスシーンを構築し、盛り上げてきてくれた人たちのお陰だなと改めて思います。

NHK“の件については、後に詳しく記すとして、
まずは結果を記します。

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▲DANCE DYNAMITE 2008 予選フライヤー


まずは”KIDS class“で本選通過したのが、
1.『New York Crty Poison
※関西のHIPHOPの4人組!

2.『MINI HAT
※関東より参戦のHIPHOP3人組!

3.『ROY
※”HANA”(現、『ケロケロステッパーズ』, 『PINOCCHIO』)も在籍していたHIPHOPチーム。メンバーは、”HANA“, ”ヒナ“, “シュリ“, ”みずき”の4人でした。

4.『FAB☆GEAR
05年編より紹介している全国で人気を誇ったLOCK3人組。メンバーは、”HOKUTO“, ”RYUSEI“, ”RYO“。

5.『FACE
※前年度チャンピオンチームが2人組にメンバー編成して再度登場!
SHO-TA“(『ILL BUCCNESS』/のちに”中尾翔太“/『FANTASTICS』)と”HARU“のスターダンサー2人組。
HARU“は前述の『エンブレムSPECIAL』でも”ベスト8“入りするほど大人シーンでも活躍していました!

6.『フル★フル
※FREE STYLEの2人組!

7.『TOY&ATO
※実の兄弟2人組のBREAKチーム!

8.『QUEEN BOMB STYLEZ
96年編より登場している ”HARUNA“(現、”ハルナインティー“/『AYLAH』), ”RIONA“, “まゆ“, “わかな“の4人組!
近未来から来たチームでした。

9.『CANDY★BOOP
※HIPHOPの4人組!

10.『OMJ
※HIPHOPの9人組!

11.『MARIO
※大阪より参戦の”MAI“(現、『M.A-1』)と, ”RIOKA“の2人組!当時からDOPEでした。

以上の11チームでした!(本選出演順)


そして、
本選の結果が、
優勝:『MARIO
準優勝:『FAB☆GEAR
3位:『MINI HAT
でした!

県外勢にやられた印象が強かったですね。
でも、今となってはこの年頃から県外のダンサーとも交流したり、戦ったり出来るのはやっぱり良い環境だなと思いますね。

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▲DANCE DYNAMITE 2008 KIDS 決勝進出チームの1部
(上:QUEEN BOMB STYLEZ / MARIO
下:FACE / ROY)


そして、
中学生以上が対象の“OPEN CLASS”で予選通過したのが、

1.『24
※『STUDIO ZOO』出身のJAZZ男女5人組!“AYANO”, “NOBU”などがメンバーにいました。

2.『V.I.P
※当時、中学生ながら本選出場を果たしたスーパーKIDSチーム!

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メンバーは、左から、“RYOSUKE”,  “MONA”(現、『1994』), “TATSUKI“(現、『flowback』)の3人。

3.『Heal Delic
99年編より紹介している “MORIATSU”(現、“MORIARCH”/『BIO BLOOD』)が、自身の生徒である05年編で紹介した『GOOFY’S』と組んだユニットチーム!

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メンバーは、左から、“イッシー”, “MORIATSU”, “HIROKI”, “つつみ”, “KAZUMASA”の5人。

4.『CALPAS
07年編で紹介した実力派HOUSEチーム!

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メンバーは、左から、“DAIJI”, “DAIGO”, “YOSHITAKA”, “OGA”の4人。

5.『daft
※社会人HIPHOPチーム。悲願の『DANCE DYNAMITE』優勝に向けて5年目の挑戦でした。

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メンバーは、左から“masahiro”, “UC”の2人。

6.『まいけるじゃく3
05年編より紹介している岐阜のスーパーKIDSチーム!この時、メンバー最年少の ”NORICO“(現、『BO:CE』)はまだ小学生でした!

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メンバーは、左から“NORICO”, “TAEKO”(現、『BO:CE』,『1994』), “YUKA”(現、“スーパーYUKA”/『off wite』, 『Man&Woman』)の3人。

7.『PriceNES
※4人組のFREE STYLEチーム!

8.『Bo’z
04年編より紹介しているHIPHOPチーム!
この年は、“DEJI”, “YU-TA”(現、“0014”)に加え、
07年編で紹介した『INDIAN CREW』の同志“SUGI-J”(現、“MC ROKUDENASHI”, “Toofiyman”)がメンバー入り!

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左から、"YU-TA“, ”SUGI-J“, ”DEJI“。

9.『AGATCHILD
01年編より紹介している “AGATCHI”(『TEAM』/現、『YAMAKAJI』)の生徒で結成されたチーム!

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メンバーは、左から“TACT”(現、『メイクサムノイズ』), “AKKEY”, ”NAOKI“, “chibiyuka“, の4人。

10.『Sunny Delight
※5人組のFREE STYLEチーム!

11.『参流
※”KOU family”のHIPHOPチーム!

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メンバーは、左から”NAGATA“, ”C-BA“, ”IKUO“(現、『CAKRA DANCE COMPANY』)。
我々『INDIAN CREW』と同い年の3人でした。

以上の11チームでした!(本選出演順)

そして、
本選の結果は、
優勝:『Bo’z
準優勝:『daft
3位:『まいけるじゃく3

でした!

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▲DANCE DYNAMITE 2008 レポート(STREET DANCE MAGAZINE vol.7より)


INDIAN CREW』の1、2フィニッシュ!
でしたが、
僕ら『daft』は本当にこの大会に懸けていたので、
めちゃくちゃ悔しかったのを覚えてますねぇ。

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▲2位も3位も表彰式でふてくされ、悔しさを滲ませる。そんな時代でした。


ちなみに、
この年の『Bo’z』(”DEJI“, ”YU-TA“(ともに『Skullz』), ”SUGI-J“)は本当に勢いがあって、
めちゃくちゃカッコ良かったです。
実際にさらなる快挙を成し遂げました。


daft × NHK

さて、
先ほど少し記したようにこの年の『DANCE DYNAMITE』決勝の様子は、
NHK“で放送されました!

本選進出全チームのパフォーマンスに加え、
00年編より紹介している『FORCE DANCE STUDIO』にも取材が入っていました。
今、名古屋シーンを賑わしているダンサーたちが、
小学校低学年頃の可愛らしい様子をブラウン管に残してくれています。

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▲FORCE DANCE STUDIOのみんな
左上:左から、“RINKA“(現、『FAME』), ”O-SUKE“(現、”BULL“/『YELLOW SUNS』)の伏谷兄弟。
右上:”HANA“(現、『ケロケロステッパーズ』, 『PINOCCHIO』)
左下:”HINA“(現、『FAME』)
右下:”KITOH

プロローグ編より紹介しているオーナーの ”KITOH“も漲っていますね!
今も変わらないですが。

さらに、
一部で話題となったあの名台詞が生まれたのもこの時でした。

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▲ブラウン管を通したメッセージ


そして、
もうひとつ。
DANCE DYNAMITE』の放送だけでなく、
別番組も撮られておりました。

それが、
俺たちのダンスを見てくれ!ストリートの若者たち’08
でした。

これが、『daft』(”UC“, “masahiro“)のドキュメント番組でした。
元々は取材した数チームを並列に放送する予定だったらしいのですが、
密着取材をしていくうちに、”NHK“局内で、
「今回はdaftメインでいこう!」
ということになったそうです。

ということで、
UC“と”masahiro“への密着取材ぶりがさらに強化されました。
4月中旬〜7月頭までの3ヶ月弱の間、
家でも、職場でも、練習場所でも、クラブイベントにも、
すべてに、”NHK“取材班が我々に密着し、
40分テープを合計130本回すという大取材となりました。


そこから生まれた45分のドキュメント番組は、
仕事をしながらもダンスに情熱を燃やす若者という打ち出し方で、
良い感じで編集していただき、
中々に反響があって、再放送、再再放送までされました笑

▲俺たちのダンスを見てくれ!ストリートの若者たち’08
※限定公開でアップいたしました。

この時の『ONE MIC / NaS』使いのネタで、
HIPHOPの先輩方に、
「最初はダンスでもHIPHOPでも無いと思っていたけど、
“踊る”曲とは思っていなかったONE MICで勝負するなんて、
daftのやり方、貫いているものが分かったよ。」
と言っていただけたことも、
不器用なりに信じて貫いてきて本当に良かったと、とても嬉しかったです。



JDD vol.15, DANCE ATTACKでの快挙


さて、
東海地区の風物詩コンテストが『DANCE DYNAMITE』なら、
日本(もしかしたら世界)の風物詩コンテストが、
94年編より紹介している『JAPAN DANCE DELIGHT(JDD)』だと言えます。

この年も、
JDD vol.15』“名古屋予選”が開催されます。
我々『daft』(“UC”, “masahiro”)ももちろん参戦しました。


そんな名古屋予選を勝ち抜いたのが、
・『FUNKY ZIGGY
※大阪の大御所ダンサー“LEE”(『FUNKY NAVIGATION』)が、後輩の『BLOOM』と共に組んだユニットチーム!

・『Overflow
※のちに『Beat Buddy Boi』となる関東のHIPHOPチーム!高いテクニックと構成は初めから凄かったです。メンバーは、”YASS“, ”RYO“, ”TOYOTAKA“, ”SHINSUKE“, ”SHINTARO“の5人でした。

・『頂志
05年編より紹介しているコンテストキラーのBREAKチーム!昨年に続き、2年連続のFINALISTという偉業であり、名古屋予選で唯一の地元チームの通過でした!
メンバーは、昨年より1人減って、
SASA“(現、『DANCE STUDIO 33』代表), ”YABETTY“(現、『DANCE STUDIO STARGATE』代表), “Ko-ketsu”, “Iguchin”, “YASUTO“の5人でした。

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▲JDD  vol.15 名古屋予選通過チーム


県外勢に太刀打ち出来ず、
1チームしか地元チームが通過できませんでした。
daft』は、またしても涙を飲みました。


しかし、
よりレベルが高いとされている”東京予選“で結果を出す東海チームが現れました。
それが、
DANCE DYNAMITE 2008』の覇者、
Bo’z』(”DEJI“, ”YU-TA“(現、”0014“), ”SUGI-J“(現、”MC ROKUDENASHI“, ”Toofiyman“))でした。

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▲Bo’z 予選通過レポート

Bo’z』は、
JDD final』に出たときに少しでも良い順番(遅い順番)で踊るために、
東京予選からの突破のみに焦点を合わせてチャレンジしていました。

JDD』の出演順は、
OSAKA DANCE DELIGHT』, 『TOKYO DANCE DELIGHT』の入賞チームが1番遅く、
地方予選では、東京/大阪予選の通過チームが遅く、
その他の地方予選の通過チームが早い仕組みになっています。

その為、少しでも遅い出演順を勝ち取って、『JDD final』で入賞する可能性を拡げたいという、
JDD』の”FINALIST“になる為でなく、
JDD final』で結果を出す為の行動をとったこと、
さらに、実際に予選通過するというのは本当にすごいことですね。

01年編で紹介した『MITSURIN』以来の“東京予選”(『MITSURIN』は東日本予選)通過の快挙でした!

これには興奮しましたね!
最初“SUGI-J”が『Bo’z』に加入したと聞いたときは、
カラーが合わないだろうと思いましたが、
意外とバランスが良くなっていて、
3人だからこそ輝く“SUGI-J”のスター性を感じましたね(笑)

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▲JDD  vol.15 FINALISTの名古屋チーム


そして、
そんな『JDD vol.15 final』で“優勝”したのが、
PINOCCHIO+GLASS HOPPER
でした!

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▲JDD  vol.15 レポート

93年編から紹介している『PINOCCHIO』(“KENJI“, “PINO“)と、
92年編93年編にそれぞれが初登場している “TATSUO”, “ITSUJI”, “HIRO”。

日本が世界に誇るHOUSEダンサーの競演に、
もう会場中興奮させられ、文句無しの優勝を飾り、
日本一の座を獲得しました!!


ユニットとはいえ、名古屋由来のチーム初の『JDD』覇者となりました。
PINOCCHIO』は本当にすごすぎますね。

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▲PINOCCHIO+GLASS HOPPER

かっこよすぎます!


そして、
この年、“ダンス界の甲子園”と称される『DANCE ATTACK』で見事“優勝”し、
高校チームno.1の称号を勝ち取ったのが、
02年編から紹介している『KoRock』でした!

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▲DANCE ATTACK '08 レポート


テレビ番組『スーパーチャンプル』で、全国的に人気沸騰したチームでしたが、
この年に、メンバーの半数が脱退し、
残った“泰智”, “J”, “いっとん”の3人で再スタートを切っていました。
その3人でいきなり高校日本一を獲得しました!
素晴らしいですね。


ちなみに、
よりアングラな活動を志した元『KoRock』の “SUSUMU”(現、“Susumu Spaniel”)は、
新チーム『A.R.E.S』を結成しました。
初期メンバーは、
同じ元『KoRock』の“あっつー”であり、
その後、すぐに“SHOW”(現、“O-NO”/『mncr-m』)も加入しました。

方向性は変われど、
どちらもダンスへの熱い情熱は変わらないメンバーたちが、
その後もシーンを盛り上げていきました。


全国イベントでの東海ダンサーたち


ということで、
JDD』以外の大規模イベントでの東海勢の活躍をまとめておきます。

まず、
前述の『DANCE@LIVE』ですが、
DANCE@LIVE 2008 FINAL』では、
この年も、“KENJI”(現、『CLOVER ダンス塾&STUDIO』代表)が活躍しました!

1st seasonの『DANCE@LIVE 2006 FINAL』では“優勝”,
2nd seasonの『DANCE@LIVE 2007 FINAL』で“準優勝”、
そして、
3rd seasonとなる『DANCE@LIVE 2008 FINAL』でも“準優勝”でした!

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▲DANCE@LIVE 2008 FINAL HOUSE side レポート

すごいアベレージですね!
超人的です。


そして、
90年編から紹介し続けている“SENBA”(『MOVE UP』, 『FOOT ILLUSION』)は、
DANCE@LIVE 3rd season Charismax2』では、
KENJI“(『PINOCCHIO』)を破り”優勝“を果たし、
昨年に続き、この年も”FINALIST“の権利を得ますが、
なんと怪我のため、”FINAL”辞退となってしまいました。

ずっと音楽と共に踊り続けて来た生粋のナチュラルダンサーが、
この年も『DANCE@LIVE FINAL』に出ていればまた何か変わっていたかもしれませんね。

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▲SENBA インタビュー記事


そして、
この年、“KENJI”と“PINO”の『PINOCCHIO』は、さらなる偉業を達成しました。


まず、
2002年よりフランスで始まった『JUSTE DEBOUT』という世界的なバトルイベントの日本代表を決定するバトル
JUSTE DEBOUT JAPON』(2006年より開始)において、
PINOCCHIO』(”KENJI“, ”PINO“)で”HOUSE“部門を優勝し、
見事日本代表となりました!

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▲JUSTE DEBOUT JAPON 2008 レポート


元々日本を代表するトップハウサーではありますが、
それでもすごいことですね!


さらに!!
フランスでの本大会『JUSTE DEBOUT 2008』でも“優勝”し、
遂に“世界一”となりました!!

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▲JUSTE DEBOUT 2008 レポート

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▲PINOCCHIO インタビュー記事


チームコンテストでも世界最大級と言われる『JDD』で優勝し、
バトルでも世界最大級の『JUSTE DEBOUT』で優勝するという大偉業ですね!

95年編でこの年は『PINOCCHIO』大爆発の年と記しましたが、
そこから13年後の2008年にもさらに大爆発するとは、
本当にとんでもないチームですね!

息が長いどころか、ずっと進化を続けるってことがどれだけ難しいことか。
真剣に向き合っている人こそ感じられる圧倒的なホンモノですね。


そして、
若手ダンサーたちも頑張りました!

大阪の老舗バトルイベント『HOOK UP』では、
HIPHOP“sideで
MITSUO”(『BROTHER HOOD』, 『CHOOSE ONE』/現、『DANCE STUDIO CYPHER』代表)が“準優勝”に輝きました!

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▲HOOK UP!! HIPHOP レポート

相変わらずバトルに強いです!
恵まれた体格、卓越したアイソレから繰り出される豪快かつ繊細なムーヴは圧巻でした。

そして、
06年編で日本上陸を報じた“KRUMP”も、
その盛り上がりから、
HOOK UP KRUMP』が開催されました!

そこで、
TATSUYA“(『ILL BUCCNESS』, 『INDIAN CREW』/現、“ARROW”)
が“準優勝”に輝きました!

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▲HOOK UP!! KRUMP レポート


INDIAN CREW』メンバーの活躍に、
我々も大いに沸きました!

しかも、“優勝”は、
95年編から紹介している“NOB”(『RAG POUND』, 『ALL DEGREE』)でした!
東海対決ですね!


そして、
年1回のOLD SKOOLの祭典『OLD SCHOOL NIGHT(OSN)』では、
LOCK sideで、94年編から紹介している “MEGGY(akaメグル)“(『L.L.STYLE』)と、99年編から紹介している“MORIATSU”(『SLUM BAD FUNK』)の、
モリアツ&メグル』が“ベスト8“、
04年編から紹介している“MAKI”(『L.L STYLE』)が、東京の”YUMI“との『7STAR☆HOP』で”ベスト16”と好成績を収めます。

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▲OSN 2008 LOCK side レポート


さらに、
BREAK sideでは、
06年編より紹介している『MINITZ MADE』が“ベスト9”となりました。
(2007年はなんと“準優勝”してます!)

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▲OSN 2008 BREAK side レポート


そして、
日本初とも言えるHIPHOPのCREW BATTLEイベントが、
THE PARTY』でした。

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▲THE PARTY vol.2 フライヤー

そのvol.2に、
愛知からもHIPHOPクルーが参加しました!

その中で、
前述の“UC”主催練習会『遊UC白書』メンバーを集めた、
TA DAFDIAN CREW
※『INDIAN CREW』の“UC”, “masahiro”, “SUGI-J”、
ARROGANT』の“タエコバドゥ”、
のちに『BALBOA』を結成する“HARUKI”, “HITOSHI”, “MASA”の7人組!

そして、
三河を代表するHIPHOP CREWである、
Skullz LINE
※『Skullz』の“ヒロト”, “DEJI”, “YU-TA”、『NITRO』の“U-SUKE”, “HAL”、そして謎の後輩“Mたつや”(現、“baanintatsuya”/『ドメスティックバイオレンス』の6人組。

の2チームがどちらも予選を突破し、ベスト8に残りました!

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▲THE PARTY レポート

最終、『Skullz LINE』がベスト4、『TA DAFDIAN CREW』がベスト8に終わりますが、
「愛知勢は普段から良い踊り合いをしているのが分かる。」
と言われ、
当時、練習会を始めて半年くらいだった自分はすごく嬉しかったのを覚えています。
(『TA DAFDIAN CREW』メンバーはもちろん、『Skullz LINE』のメンバーも、“ヒロト”以外は『遊UC白書』の参加率が高いレギュラーメンバーでした。)

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▲Skullz LINE
(左から、ヒロト, YU-TA, DEJI, HAL, U-SUKE, baanintatsuya)


そして、
大阪の若手登竜門コンテスト『TRUE SKOOL』では、
若手LOCKチーム『BOOGIE THE SESSION』(”KAZUMA”, ”たかともっ”, ”TOMMY“, ”ようちゃん“)が”3位“入賞を果たしました!

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▲TRUE SKOOL レポート


あとは、
当時大阪で盛り上がりを見せていたバトルイベントが、
ぐだぐだナイト』でした。

平日深夜の開催にも関わらず、
2on2で100組以上のエントリーを集めていました。
しかも、大阪の若手から大御所まで濃厚なメンツが集まるイベントでした。

名古屋からも、
色んなコンビを組んでは、みんなでよく遊びに行っていました。
自分自身(“UC”(『daft』))は、
YOSHITAKA“(『CALPAS』)との『天パーズ』をはじめ、
YAGAMI“(『MAHHA』, 『UP 2gather』)との『ナルシズム
(※2人以外に”NANA”(『GESSO』), ”JUNYA“(『HEART BE GROOVIN’』, “ATSUKI”(『PUPPETION』), “YUKARI“(『vanilla』)らとやっていたユニットチームの名前)
タエコバドゥ“(『ARROGANT』)との『やっぱ好っきゃねん』などで、
何度も遊びに行っていましたね!
大体ベスト8とかで散っていましたが、
ここでも仲良くなったり繋がったダンサーが多くて、
とても雰囲気の良いイベントでした。


他には、
00年編で紹介した『CAKRA DANCE COMPANY』も、
2006年に単独公演『0・t/o~意識』を、『名古屋市市民会館』(現、『日本特殊陶業市民会館』)にて大成功のうちに開催し、
その勢いで2007年にはアジア最大のアートフェスティバル『東京デザインフェスタ』に出場。
さらに2008年のこの年には、世界規模のダンスコンペティション『横浜ダンスコレクションR』にて、世界8か国164組の中から14組に選ばれファイナリストとして出場したりと、
HIPHOP”を武器に、“ART”の世界への殴り込みに着々と成果を出していました。

前述の『DANCE DYNAMITE 2008』でもGUEST出演し、
その世界観に衝撃を受けたのを覚えています。


最後に、
2006年頃よりその認識が改められ、
新たに人気が再燃していたダンスジャンルが、
WAACK”でした。

この年には、
オリジネーターの1人“Tyron”が初来日しており、
soul man』という“WAACKバトル“が大阪で開催されており、
名古屋でも徐々に”WAACK“を踊るダンサーが増えてきていました。
この年末には『HOOK UP』にも”WAACK“が取り入れられるなどどんどん浸透していきました。

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▲HOOK UP!! WAACK レポート


それ以外にも色々あるとは思いますが、
ひとまずこの辺にしておきます。


東海地区のバトルやらコンテストやら。


というわけで、
全国的なイベントのみならず、
東海でもあった様々なイベントも記しておきます。

あくまで、僕が関わった関わっていないで記憶の大小ありますし、
紹介がどうしても結果を伴うバトルやコンテストイベントばかりになりますが、
これは敢えてですし、
これが全てだとは思わないでください。


まず、
この年の夏に始まり、その後数年間開催されたのが、
BRUSH UP』でした。

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▲BRUSH UPフライヤー(2008.11)


HOUSE音源のフリースタイルバトル
JUDGEは観客の投票制
という特色を持ったイベントであり、
オーガナイザーはHOUSEダンサーの、”てっちゃん“でした。
のちに、オーガナイザーを、 ”Ahyumi“(『Ah!!!』/のちに『GLITTER』)が引き継ぎます。

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▲BRUSH UP 2008の優勝者
(上:freestyle side”Ahyumi“, house side”みずぽん
左下:”さっこ“(『pulscode』/大阪)
右下:”AMI“(『HOT CHIX』)


そして、
07年編より紹介した『BATTLE TRIBE』も、
POP/LOCK/BREAKの定期開催バトルイベントとして人気を博しました。

ちなみに、
この年のPOP BATTLE回に、
UC“と”タエコバドゥ“のHIPHOPコンビ『やっぱ好っきゃねん』で参戦したところ、
ベスト4まで勝ち進んでしまうというアクシデントもありました笑

優勝は『CENTRAL PLAYAZ』(”TOMOAKI“, ”JUNYA“)
準優勝は『JG』(”なお“, ”AYAKO“)
でした。

そして、
年末には『BATTLE TRIBE SP』として、
初めて”freestyle battle“を開催します。

結果は、
優勝:”TECCHY“(現、『SOUTHGATE』)
準優勝:”UC“(『daft 』/『INDIAN CREW』)
でした。

この頃は、”TECCHY“とクラブで会ってはバトル(サイファー)しまくってましたね笑
本当に沢山の刺激をもらいました!


そして、
06年編で紹介した『@beat』も、
2007年のvol.2からバトルイベントとなり、
様々なコンテンツ、豪華なGUESTで定期開催され、盛り上がっていました。

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▲@beat vol.2&3 フライヤー


そして、2008年は、
@beat vol.4』のソロバトルでは、
優勝:”キャラメル“(『名古屋城前ポッパーズ』, 『7ZEAL BOOGALOOS』)
準優勝:”UC“(『daft』, 『INDIAN CREW』)
と、
のちに『名古屋ソウルフード隊』としてソウルメイトとなる”キャラメル“と初めてタイマンバトルをした記念回となりました。

そして、
@beat vol.6』はフリースタイルクルーバトルでした!

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▲@beat vol.6 フライヤー

豪華なJUDGEですね。
MCもDJも豪華でした。

この時の結果は、
優勝:『Root's FIRE
※『名古屋城前ポッパーズ』の“ANI”, “BUNPEI”, “キャラメル”、
temporaly&SOUTHGATE』の”CGEO“, ”TECCHY“、
Inspirado』の”Ricardo“によるクルー!

準優勝:『TA DAFDIAN CREW
(前述の“UC”, “masahiro”, “SUGI-J”, “タエコバドゥ”, “HARUKI”, “ひとしメン”, “MASA”)
でした。
(この年は3度POPerに優勝を阻まれています!笑)


決勝バトルはキャリアの差は歴然でしたが、
それでも、パッションで延長までもつれ込ませましたが、
延長ムーヴは最終”UC“×”BUNPEI“のソロ対決的な感じで、
僕ら『TA DAFDIAN CREW』が敗れました。

自分自身としては、
クルーを背負って、優勝を懸けたソロムーブを踊るっていう初めての経験でしたが、
本当に頭真っ白になるくらい踊り狂いましたね。
勝っても負けても仲間が喜んでくれたのが嬉しかったですね。

すみません、個人的な思い出でした。


さて、
お次は05年編より紹介している『DANCE TRIMUCH』です!
4年目となるこの年も開催されました!

2008seasonで予選大会を通過し、“TRI-MASTER”の称号を獲得したチームが、

・『B-bland
※“ヒデヨシ”(現、『LOKI』, 『DIZZLEZ』), “SHIBA”, “IKKI”, からなる若手POPチーム!

・『TOP ROCK FAMILY
※前述の『JDD vol.14&15』FINALISTの『頂志』メンバーである“YABETTY”, “Ko-ketsu”, “Iguchin”からなるbboyチーム!

・『Rhythmical Soul
※フィメイルポッパー”ASAMI“, ”YOSSY“の2人組!

・『90STEPPERS
06年編より紹介しているフィメイルHIPHOPチームであり、『DANCE TRIMUCH 2007』の優勝チーム!メンバーは、“eRico“, “Bomber“, “RIYO“, “SAORI“, “YU-NA“。

・『daft
※“UC“, ”masahiro“の2人組HIPHOPチーム。3度目の“TRI-MASTER”。

・『THE SEED
※情報募集中

・『TRY AMBITION
※前述の『JDD vol.14&15』FINALISTの『頂志』の”SASA“率いるチーム!

・『TACT CREW
※前述の『AGATCHILD』の”TACT”率いるクルー!

・『XBEYONDX
※情報募集中

・『TIGER LILY
03年編で紹介した”RENA“, ”kayoko“(現、”佳代子“)(ともにのちに『GLITTER』)と、”YURI“からなるクラブラバーのハイパッションチーム!

・『Drunk Monkey
※『MAHHA』というLOCKチームで活躍していた ”TAKASHI“, ”YAGAMI“(『ナルシズム』)と、”JUNPEI“からなるチーム。

・『RIM BOOM
※4人組のフィメイルHIPHOPチーム。ビジュアル、ファッション性に富んだチームでした!“TOMOKO”, “RISA”, “yuri”, “???”の4人。

・『GLOW
※情報募集中

・『
※情報募集中

・『Trigggeer
※静岡の”KUBOTA”(現、『fumihiroko』), ”MO”, ”SHO”, ”ダイゴロー”からなる実力派LOCK&POPチーム!

・『HI-JACK
01年編で紹介した『Reserve dog』の ”TERA“(現、『DANCE STUDIO Jammin』代表), ”RYO-HEY“が、04年編から紹介している『DOW BOYZ』の”T28“らと新たに組んだ浜松のHIPHOPチーム!

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▲HI-JACK
(上:左から、T28, TERA, MARU-BOW、下:左から、RYO-HEY, HIRO)


以上の16チームでした!(順不同)

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▲DANCE TRIMUCH 2008 フライヤー


そして、
優勝=“GRAND MASTER”を獲得したのは、
Trigggeer』でした!

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▲Trigggeer(左から、モウ, KUBOTA, SHO, ダイゴロー)

安定感あるスキルに、飽きない展開で、会場の空気を掴み、
名古屋〜静岡の壁を超えての見事な優勝でした!


名古屋シーンを象徴する新イベント


最後に、
名古屋シーンを象徴?、いや、不可欠なイベントを紹介します。

この年始まったのが、知る人ぞ知るモンスターイベント『名古屋OSY』です。

99年編より紹介し続けている ”MORIATSU“(現、”MORIARCH“/『BIOBLOOD』)が仕掛けたOLD SKOOLメインのクルーバトルやら何やらです。

イベント名の由来は、
大阪の『OLD SCHOOL NIGHT』に対しての、
Old School Yuugata(夕方)』の略で、
OSY』でした。
ナイスサンプリング過ぎます。

このイベントは記録なき、記憶も朧気の、超絶盛り上がるイベントとして、
LOCKシーンを中心に盛り上がりました。

このイベントのお陰で、
翌年に始まるイベントが、『N.S.Y』(New Skool Yuugata)なわけですね。
ありがたい限りです。


そして、
もうひとつが07年編でも紹介した、
紅白ダンス合戦』です!

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▲紅白ダンス合戦 2008 フライヤー

この年も、年代/キャリア/ジャンル不問の忘年会イベントとして盛り上がりました!
ちなみに、
紅組リーダー“MAKOO”(『ARROGANT』)
白組リーダー“TATSUYA”(『C-HAIS』/『TOP SCRUM』)
でした!

昨年も開催された『R&Bセクシかーペアダンスコンテスト』では、
やっぱ好っきゃねん』(“UC”, ”タエコバドゥ”)が優勝しました!
リアル夫婦として、男女ペアダンスで勝てて良かったです笑

そして、
年間MVPとして、
INDIAN CREW
(“SUGI-J“, ”TATSUYA“(現、”ARROW“), ”YU-TA“(現、”0014“), ”masahiro”, “DEJI”, “UC”)
が選ばれました!

先輩方から「次はお前たちだぞ。」と言っていただけているようで、
本当に嬉しかったですし、勢いに乗りましたし、調子にも乗りました(笑)
この年の個々の活躍を経て、
翌年、『INDIAN CREW』として、さらに動いていくこととなります。
また記します。


というわけで、
最後にまたプライベート出来事をひとつ。
この年に、
筆者“UC”は、“タエコバドゥ”(『ARROGANT』)と入籍し、挙式し、新婚旅行では初めてのN.Yとラスベガスへ行ってきました。

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▲UC×タエコバドゥ 結婚式


以来、名古屋のダンサー夫婦の筆頭格?として、
あらゆる年代、ジャンル、派閥の皆さまと仲良くさせていただいております。


というわけで、
次回は、2009年。
ひとまずの区切りの2010年まであと少しです。

引き続き、
よろしくお願いします!


まとめ

個人としてダンサーとしても活動範囲が広がり、環境を作る側にも回り始め、さらにプライベートも順調だった1年だった。
が、先輩も仲間もさらにかましていて、まだまだ飢えていた時期だった。

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