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『グレート・インディアン・キッチン』をみんなで見たら話が止まらなくなった話

あらすじ

インドのキッチンで妻がひたすら炊事をさせられ、義父や夫の言うことを聞いて生活をしていく話しです。

ケーララ州北部のカリカットの町で、高位カーストの男女がお見合いで結婚する。夫は由緒ある家柄の出で、伝統的な邸宅に暮らしている。中東育ちでモダンな生活様式に馴染んだ妻は、夫とその両親とが同居する婚家に入るが、台所と寝室で男たちに奉仕するだけの生活に疑問を持ち始める。教育を受けた若い女性が、家父長制とミソジニー(女性嫌悪)に直面して味わうフラストレーションをドキュメンタリー的タッチで描く。
Filmarks公式

去年映画館でみて、授業で使えると思いDVDを買いました。
今はTSUTAYAレンタルのみです。
Netflixかアマゾンプライムで配信されることを強く希望します。

インドの話だから、文化が違うからとかではなくて、程度の違いはあっても、これ日本でも結構あると思います。

•夫がごはん食べてる間、妻が台所にいる
•義父が偉そうに口出しをする
•妻は外で仕事をすることを止められる

学生には他人事、違う国のことでは無く、自分ごととして考えてもらえたらいいと思い見せました。
「一番許せない人は誰か?」という問いで大盛り上がりし、
授業後場所を変えて話すほど、話が止まりませんでした。
自分の家族の事や、自分が主人公だったらどうするかなど、自分事として考えることができたので、もっと話がしたくなったんだと思います。

ここからネタバレ

イラっとするセリフや場面

夫の同僚が「新妻は弁当作らないのか?」
義父が「炊飯器で炊いたのか?」
「洗濯機で洗うと服がいたむ」
夫が「汚水やゴミが苦手なんだな」
  「お前の仕事は官僚よりも尊い」(主婦のことを言っている)
親戚のおじさんはブラックティーのうんちくを語り、カレーを作るだけ作って後片付けしない(たまに来て好き勝手なこというおじさん日本でもいませんか?)

夫と義父だけでご飯食べて、食べかすをテーブルに残す。
炊事と掃除のシーンが永遠続く。(食洗器とホットクックとヘルシオを買ってあげたい)
生理の時は別室に閉じ込められ、料理•掃除をしてはいけない
仕事につけない 応募もできない

一番イラっとしたシーン

外食した時に妻が「外では食べかすをテーブルに置かないでね」というと夫はキレる。
家でのマナーは自分が決める。
食べかすのことは悪いと思わないと言う。
家に帰ってからも「マナーの先生」と妻のことを嫌味で呼ぶ。

炊事をさせられているシーンも見ていてつらいが、私はこのシーンがなぜか一番つらかった。
普段は優しくても、こちらが指摘した途端に急変する人っている。男女どちらでも。
これって自分がいつも相手より上だと思っている証拠のような気がする。

サブスクで見れるようになればお知らせするので、たくさんの方に見ていただきたい映画です。

結婚する前に二人で見て、感想話し合って価値観を確かめるのにもいい映画だと思います!

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